【逃げ馬予想】週刊・逃げ馬ランキングブログ

現役・逃げ馬をランキングしていく逃げ馬好きのためのブログ▼逃げ馬限定で今週の重賞予想を発信。レース後には展開を分析、逃げ馬をランク付け。初心者でも分かりやすい逃げ馬まとめ一覧表を掲載

レースメイクだけは完璧だったクインズミラーグロ『エリザベス女王杯 / 福島記念 / オーロC』 2017.11.12(日)

 

『エリザベス女王杯(3歳上牝G1)』京都 芝2200m(良)

◆勝ち馬◆ モズカッチャン        勝ち時計 2:14.3【平均12.21】

◆逃げ馬◆ クインズミラーグロ(14着) 前半ラップ36.5【基準36.6】《Mペース》

 レース結果のリンク →《netkeiba.com》

 

◇ラップタイム表◇

エリザベス女王杯2017年のラップタイム表

○表型の特徴 ― 200m~400m11.3秒からの12秒後半が続くラップ並び、後傾線

 

 

◆逃げ馬レース展開◆クインズミラーグロ中心視点

〈スタート〉

クロコスミアが一旦前に出たが、最内でずっと追っていたクインズミラーグロが交わして先頭に立った

〈中盤〉

クインズミラーグロクロコスミアが後ろを離して展開

〈最終コーナー〉

クインズミラーグロは手を動かして先頭を死守、それをクロコスミアが持ったままで交わしにかかった

〈最後の直線〉

クインズミラーグロはすぐに脱落して馬群に沈んだ。クロコスミアはスパートの指示に鋭く反応してさらに加速。惜しくもゴール直前でモズカッチャンに差され首差の2着

 

★逃げ馬評価★

《クインズミラーグロ ◇ランク外》

スタートから気合を付けていき、前にいたクロコスミアを交わして先頭に躍り出た。交わした時は11.3秒と速いラップなのに、その後すぐにラップをガクンと落としてペースを緩めきったのは素晴らしい

”逃げ馬向きの流れ”に持ちこみ、いざ最後の直線というところでパタリと止まってしまったのは残念。敗因は、最初のダッシュが響いたこと、初の逃げで馬が戸惑ったこと、そもそも競争能力不足が挙げられそう

過去の良績は”ハイペースでの差し”なので、今回の逃げは一か八かの大勝負だったと思われる。今後、逃げる事はなさそう

 

《クロコスミア ◇ランクキープ 9位→9位》

一旦は先頭に立ったが内からすくわれてしまい2番手追走。中盤のペースがかなり緩んだので、道中は騎手の頭が揺れるややかかり気味な状態での番手競馬。最終コーナーで手綱を緩めるとすぐ加速し、スパートをかけるとグングンと伸びた

後半にだんだんとペースが上がる展開で、1800~2000mでは11.2秒のタイムを記録。高い先行力と鋭い切れを見せつけた

馬が前にいると落ち着かないところは直っていないが、このスローなラップにしてはマシなかかり方だった。元々の能力の高さに加えレース対応力も着実に上がってきており、今後さらなる走りが見込める有望馬といえそうだ(ただ、対応力がつきすぎて”逃げ馬”ではなくなるかもしれない)

 

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『福島記念(3歳上G3)』福島 芝2000m(良)

◆勝ち馬◆ ウインブライト    勝ち時計 2:00.2【平均12.02】

◆逃げ馬◆ プリメラアスール(8着) 前半ラップ36.1【基準36.1】《Mペース》

 レース結果のリンク →《netkeiba.com》

 

◇ラップタイム表◇

福島記念2017年のラップタイム表

○表型の特徴 ― 200~400mが遅く400~600mが速い、1000mからの急なペースアップ

 

◆逃げ馬レース展開◆ プリメラアスール&マイネルミラノ中心視点

〈スタート〉

1番枠から激しく押してすんなり先頭に立ったプリメラアスール。すぐ後ろにいたフェルメッツァがかかっていたのでコーナーまではペースを落とせず

〈中盤〉

向こう正面の1000m地点でマイネルミラノが外から強襲。一気にハナを奪い4馬身突き放した

〈最終コーナー〉

マイネルミラノ先頭で回り、プリメラアスールは馬に囲まれそのまま馬群に沈んでいった

〈最後の直線〉

マイネルミラノも直線ですぐに後続に捕まり失速。最後はプリメラアスールにまで交わされ10着となった。プリメラアスールは8着

 

★逃げ馬評価★

《プリメラアスール ◇ランクイン →10位》

ペースを落とした1000mで一気に外から交わされ、ラップ1秒3差の急激なペースアップを余儀なくされた。逃げてこその馬なので、2番手では本来の走りができず中間地点でこの馬のレースが終わってしまった

たしかに道中ペースを落としすぎたかもしれないが、ここまでの強襲は稀なこと。次走で自分の走りさえできればいきなりの活躍もありそう

 

《マイネルミラノ ◇ランク外》

ペースがおちたところでまくっていく判断は悪くない。しかし全力スパート状態でそれをやるのは無謀過ぎた

あれをやるなら最初から逃げればいいのだが、この馬はテンのスピードがないので自分から逃げられないようだ。騎手の手腕が問われる馬と言えそう

 

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『オーロカップ(3歳上OP)』東京 芝1400m(良)

◆勝ち馬◆ トウショウピスト    勝ち時計 1:20.8【平均11.54】

◆逃げ馬◆ トウショウピスト(7着) 前半ラップ35.1【基準34.6】《Sペース》

 レース結果のリンク →《netkeiba.com》

 

◇ラップタイム表◇

オーロカップ2017年のラップタイム表

○表型の特徴 ― 0~200mがごく遅い

 

◆逃げ馬レース展開◆ トウショウピスト中心視点

〈スタート〉

押して出て行ったトウショウピスト以外は抑えたので、楽なラップで一気4馬身離しての逃げ

〈最終コーナー〉

並びかけてくる馬はおらず、持ったままの一人旅。直線の3分どころを目指してやや外にまわしていった

〈最後の直線〉

残り450mでスパート。鋭く反応し、後続と遜色ない末脚を繰り出し完封勝利

 

★逃げ馬評価★

《トウショウピスト ◇ランクキープ 5位→5位》

芝・短距離部門5位、スタートで激しく追うのが特徴の馬。今回はこの馬以外全員が抑えたため、0~200mの区間が遅いラップにもかかわらず後続を離した一人旅の展開になった。重賞でも逃げられるほどの足を持った馬がここまで楽に逃げたのだから、もう勝ってくれと言わんばかり

スタート後200m以降は通常のスプリントレースのようなラップなので、単純に「トウショウピストだけ4馬身以上前からスタートした1200m戦」みたいな状態だった

今回勝ったのは素晴らしいことだが、あまりにも舐められ過ぎた展開というのも事実。逃げ馬ランクは上位馬との対戦待ちで5位キープとする

 

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【今回レースの逃げ馬予想記事】nigeuma.shintaro-amano.com