【逃げ馬予想】週刊・逃げ馬ランキングブログ

現役・逃げ馬をランキングしていく逃げ馬好きのためのブログ▼逃げ馬限定で今週の重賞予想を発信。レース後には展開を分析、逃げ馬をランク付け。初心者でも分かりやすい逃げ馬まとめ一覧表を掲載

データに基づいたリアル版『歴代逃げ馬ランキング・短距離部門 19選』(随時更新)

芝・短距離のレースで「もし同じレースに出たらどの馬がより逃げるか?」という観点を基に”前半3Fの各ベストラップ””逃げ鞍”いう客観要素を重視したリアルにこだわったランク付けを実施

また芝・短距離は、ある程度路線が確立されていることから走った時代が同じであれば同じレースに出走する事が多い。したがって、その“対戦成績”も重要なランキング要素になっている

 

※中央競馬所属時の成績 1987年以降 障害レースは除く

 

19位 アグネスワールド (牡1995)

逃げ鞍数 4/20(20%) 最速前半3F 32.3秒

主な逃げ鞍  朝日3歳S’97 安田記念’99 アベイユ・ド・ロンシャン’99

短評

フランスイギリスアメリカと海外でも4戦した快速馬。抑えられないほどのスピートを持ちつつコーナーが苦手という、直線レースの申し子のような馬

抑えられない手ごたえアベイ・ド・ロンシャンでの逃げ切り勝ちで”逃げ馬”のイメージが強いものの実際に逃げたレースは4つのみと少ない

 

 

18位 コンゴウリキシオー (牡2002)

逃げ鞍数 24/36(67%) 最速前半3F 33.4秒

主な逃げ鞍  安田記念’07 香港マイル’07 安田記念’08 南部杯’08 安田記念’09 

短評

4歳までは中距離路線を逃げていた。5歳でマイラーズカップを逃げ切り、次走安田記念でも逃げて2着に入り、以降はマイル中心に活躍。安田記念では2007年~2009年と続けて逃げ同一G1レース3連続逃げを記録

引退レースとなった2009年の安田記念では前半3F33.4秒の猛ラップでトップスプリンターの逃げ馬ローレルゲレイロの前を行き、最後の最後まで激しい逃げ足を披露した

 

 

17位 ミッキーアイル (牡2011)

逃げ鞍数 11/20(55%) 最速前半3F 33.4秒

主な逃げ鞍  NHKマイルC’14 安田記念’14 スプリンターズS’16 マイルCS’16

短評

3歳から5歳まで短距離G1ロードを逃げ続け、G1レースだけでもマイル戦2勝スプリント戦2着2回3着1回という好成績をあげた

このランキング上位のハクサンムーンには敵わなかったものの”勝つ逃げ”で魅せ続けた

 

 

16位 スリーコース (牝1991)

逃げ鞍数 25/25(100%) 最速前半3F 33.1秒

主な逃げ鞍  桜花賞'94 高松宮杯'96

短評

名古屋競馬場から中央競馬に移籍してきた馬で、記録にある全レースを逃げた。着順結果の良績はダートレースに偏っているものの出足だけなら芝スプリントでもトップに君臨しており、1996年のシルクロードSではエイシンワシントンとの直接対決を制している

 

 

15位 ホクトフィーバス (牡1991)

逃げ鞍数 16/29(55%) 最速前半3F 32.5秒

主な逃げ鞍  高松宮杯'97

短評

4年にわたってスプリント逃げ馬として活躍。1997年の高松宮記念では歴代トップクラスの逃げ馬エイシンバーリンに逃げ勝ったことがあり、またエイシンワシントンにも一勝一敗と互角の勝負をしている

 

 

14位 ローレルベローチェ (牡2011)

逃げ鞍数 16/22(73%) 最速前半3F 32.7秒

主な逃げ鞍  高松宮記念’16

短評

走った重賞は3戦のみと少なく能力のピークは短いものの、2016年の高松宮杯ではハクサンムーンミッキーアイルとの対戦となり、そのハイレベルな逃げ合いを制したのがこの馬

 

 

13位 メジロダーリング (牝1996)

逃げ鞍数 9/34(26%) 最速前半3F 32.5秒

主な逃げ鞍  高松宮記念’00 高松宮記念’01 スプリンターズS’01

短評

 デビューから先行力を発揮していた割には、逃げ率26%と低い数値。しかしG1レースだけに限れば6戦中、逃げ3回、番手3回という快速ぶり。目立つところでよく逃げた

 

 

12位 エイシンワシントン (牡1991)

逃げ鞍数 15/25(48%) 最速前半3F 32.9秒

主な逃げ鞍  マイルCS’95 マイルCS’96 スプリンターズS’96

短評

スプリントからマイルまでどの距離でも逃げ、常に一線級で活躍した

この馬の逃げで代表的なレースは何といっても1996年のスプリンターズSだろう。フラワーパークと2頭でマッチレース状態で展開し重なるようにゴール、12分の長い写真判定の結果敗北した。この時の着差は判定写真を見てもほんのわずかであり、のちに「鼻差1cmの決着」として語り継がれることになった

 

 

11位 ヒシクレバー (牡1991)

逃げ鞍数 9/15(60%) 最速前半3F 32.4秒

主な逃げ鞍  スプリンターズS’94

短評

現在の表記で4歳春に引退となったためキャリアは浅かったが、3歳時ですでに古馬相手に逃げてOP2勝を上げトップクラスの評価を得ていた馬

1994年のスプリンターズSは、エイシンワシントン、ホクトフィーバス、サクラバクシンオーという時代を代表するような快速馬たちが集まり、スタート直後に熾烈な先頭争いが勃発。その中で先に飛び出したホクトフィーバスを、二の足三の足を繰り出して追いかけハナを奪う様は鬼気迫るものがあった

 

 

10位 ワンスインナムーン (牝2013)

逃げ鞍数 10/24(42%) 最速前半3F 32.7秒

主な逃げ鞍  スプリンターズS’17 スプリンターズS’18

短評

4歳の夏から本格的に逃げ始めた遅咲きのスプリンター。本格化後は10戦中8回逃げ、残り2回も2番手と抜群の速さを発揮した

ラブカンプー、ダイアナヘイロー、セイウンコウセイ、フィドゥーシアなど強力な逃げライバルとの対戦が多かったが、それでもほとんど後塵を拝すことはなかった

 

 

9位 キョウエイマーチ (牝1994)

逃げ鞍数 16/28(57%) 最速前半3F 32.6秒

主な逃げ鞍  オークス’97 マイルCS’97 マイルCS’98 フェブラリーS’99 高松宮記念’99 南部杯’99 マイルCS’99

短評

牝馬クラシックで活躍以降は短距離馬として逃げ続けた。ダートも含めればG1を7回逃げており、短距離逃げ馬の中では2位の記録

逃げ馬ランキング上位のエイシンバーリンとは3度の対戦で1勝2敗G1スプリンターズSで負けているため、この順位の差となった

 

 

8位 エイシンバーリン (牝1992)

逃げ鞍数 16/28(57%) 最速前半3F 32.6秒

主な逃げ鞍  阪神3歳牝馬S’94 安田記念’97 スプリンターズS’97 高松宮記念’98 安田記念’98

短評

3歳春に重賞を連勝した矢先、骨膜炎の慢性化により1年7ヵ月の休養を余儀なくされた。復帰後3戦は振るわなかったが4戦目でOP特別を勝つと徐々に調子を上げていった

むかえた1997年シルクロードSでは当時の日本レコードとなる1:06.9で逃げ切り勝ちでフラワーパークらG1馬4頭を退け、それ以降は短距離G1戦線で無類の速さを見せつけた

”1997年中盤以降の7戦””1998年の7戦”は美しいほどソックリなローテーションで、若駒時代の足元の不安がウソのような順調すぎるほど順調な競走生活であった

 

 

7位 ギャラントアロー (牡2000)

逃げ鞍数 26/42(62%) 最速前半3F 32.5秒

主な逃げ鞍  マイルCS’03 高松宮記念’04 マイルCS’04 高松宮記念’06

短評

デビューから引退の7歳まで短距離の重賞クラスを逃げ続け42戦のキャリアを記録。この数字は短距離逃げ馬ランキングの中で最多

同時期の逃げ馬カルストンライトオとの直接対決は4度あり全てで逃げ負けている。しかしそれ以外の対戦馬には逃げ足で勝っており、十分上位の速さを持った逃げ馬だったといえる

 

 

6位 ローレルゲレイロ (牡2004)

逃げ鞍数 13/31(42%) 最速前半3F 32.9秒

主な逃げ鞍  高松宮記念’08 高松宮記念’09 スプリンターズS’09 フェブラリーS’10 ドバイGS’10 スプリンターズS’10

短評

クラシックの皐月賞ダービー以外はすべて1600m以下の距離を走ったスプリンター。2009年には高松宮記念スプリンターズSの両スプリントG1を逃げ切り勝ちした

また海外にも挑戦し1度目と2度目は逃げられず惨敗。しかし3度目のドバイGSではついに逃げに成功し4着入線を果たした

国内のスプリントでは敵なしの逃げ足を披露したがマイル戦になると距離を考えてか控えるレースが目立った

 

 

5位 エーシンダックマン (牡2007)

逃げ鞍数 25/30(83%) 最速前半3F 32.2秒

主な逃げ鞍  NHKマイルC’10 高松宮記念’12

短評

デビューから23戦連続の逃げをし、NHKマイルCと障害競走以外は全て1400m以下の距離というスプリンターの中のスプリンター

重賞クラスでの成績は少なくても、どのレースでもスタートの速さだけは一級品だった。スプリント戦をここまで連続で逃げ続けるのは並大抵のことではない

ハクサンムーンとの直接対決となったアイビスSDCBC賞ではいずれも2番手となったのでそこで評価に差がついた

 

 

4位 ハクサンムーン (牡2009)

逃げ鞍数 18/29(67%) 最速前半3F 32.1秒

主な逃げ鞍  朝日FS’11 高松宮記念’13 スプリンターズS’13 スプリンターズS’15

短評

4歳から7歳春まで毎年高松宮記念スプリンターズSを皆勤出走しマイルG1には目もくれなかった生粋のスプリンター

3歳時に出走したアイビスサマーDでは歳が2つ上のエーシンダックマンに、6歳時に出走したスプリンターズSでは歳が2つ下のミッキーアイルに逃げ勝っており、前後世代を通してトップの速さだったといえそうだ

G1勝ちはないものの2着2回3着3回とトップクラスの強さを示した。2013年のセントウルSでは日本史上最強短距離馬のロードカナロア相手に逃げ切り勝ちを果たし、彼に土を付けた数少ない馬の1頭となっている

また気性の荒さからか本番場入場の際に騎手を振り落とそうとグルグル回ることが多く、酷いときはロデオ状態になることでも有名

 

 

 

3位 カルストンライトオ (牡1998)

逃げ鞍数 28/36(78%) 最速前半3F 32.0秒

主な逃げ鞍  朝日杯3歳S’00 スプリンターズS’04 高松宮記念’05 スプリンターズS’05

短評

逃げ鞍数28回はG1クラスの短距離馬の中で最多。ほとんどのレースが1200m、それどころか直線1000mのアイビスSD4度出走し3度逃げるという韋駄天ぶり

2004年不良馬場のスプリンターズSでは、逃げ馬の天敵ともいえる稀代の追込馬デュランダルを4馬身差で退ける圧勝劇を披露した

 現在でも2002年アイビスSDで出した53.7秒のタイムは1000mの日本レコードであり、この際に記録した区間1Fのラップタイム9.6秒も史上最速である

 

 

 

2位 ショウナンカンプ (牡1998)

逃げ鞍数 9/19(47%) 最速前半3F 32.0秒

主な逃げ鞍  高松宮記念’02 スプリンターズS’02 高松宮記念’03

短評

デビューからの10戦すべてダートを走っており初勝利は7月福島の未勝利戦と遅い。そしてデビュー戦以外は逃げていなかった

しかし4歳の2月に初の芝となる山城S(1600万下)を使ったところ逃げ切り勝ちを収め、続くオーシャンS(OP)では前半3F32.0秒でまたも逃げ切り。カルストンライトオが直線レースで32.0秒を出したのに対し、この馬はカーブのあるコースでこの猛ラップを叩き出した

その後高松宮記念を制し、以降も香港S以外は全てのレースを逃げ、無敵の逃げ馬として君臨した

※香港Sは直線1000mのレースで、ショウナンカンプは一旦飛び出したものの先頭同士が内外に分かれたため、位置取りは3頭目ながら実質逃げ状態ではあった

 

 

 

1位 モズスーパーフレア (牝2015)

逃げ鞍数 22/29(76%) 最速前半3F 32.3秒

主な逃げ鞍  高松宮記念’19 スプリンターズS’19 高松宮記念’20 スプリンターズS’20 JBCスプリント’20 高松宮記念’21 スプリンターズS’21 JBCスプリント’21 

短評

3年連続で高松宮記念スプリンターズSを逃げる大記録に加えて、JBCスプリントも2年連続で計8回の逃げ。これは短距離逃げ馬の中でトップの記録

3歳になってから本格的に逃げるようになり初の古馬重賞挑戦となったオーシャンSを前半3F32.3秒で逃げて快勝、以降トップクラスで逃げ続けた

誰よりも速く安定した発馬に加えて、誰よりもスムーズ且つ急激な加速を繰り出すという”完璧な逃げ”を披露し続け、長い競争成績の中で現れた幾多のライバルたちを対戦するごとに粉砕。その有無を言わさない走りに対戦した相手は次走以降逃げを諦めるため、いつしかライバルはいなくなりモズスーパーフレアは唯一無二の孤高の逃げ馬となった

 

 

 

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