『エプソムカップ』(3歳上G3) 東京 芝1800m(重)
◆勝ち馬◆ サトノアーサー 勝ち時計 1:47.4【平均ハロン 11.93】
◆逃げ馬◆ スマートオーディン(12着) 前半ラップ 35.4【3F基準 35.8】《Mペース》
レース展開・位置取り図
○逃げ馬展開 ―2頭並んで後続を3馬身離しての逃げ
ラップタイム表
○表の特徴 ― 最後の200mが遅い
勝ち馬短評
《サトノアーサー》
好スタートを決めてから、徐々に位置を下げて6番手追走。最後の直線では大外にまわし馬場のいいところを通って抜け出し、押し切った
最後の200mが12.5秒と最もタイムがかかっており、これを”重馬場のタフなスタミナ勝負で勝った”と捉えるか”距離がギリギリ”と捉えるかが今後の鍵となりそう。自分はサトノアーサーの”首が低いわりに上下動が少ない走り方”を見てスタミナタイプと考えているが、どうだろう?
☆逃げ馬評価
《スマートオーディン ◇ランク圏外》
重賞3勝でクラシックを賑わせた馬が2年ぶりの復帰戦。無理な指示を出さないように馬次第のスタートをさせたところ、グングン前に進んで先頭に。内にはこちらも9か月ぶりの休み明けとなるマイネルフロストがおり、並んで逃げるような展開で終始”かかった状態”で展開。馬場のいいところを狙って外にまわし、残り350mあたりで一杯になった
2年ぶりとなるともう”カラダの完成しきった新馬”みたいな状態なので、まずは”気分を損ねずレースをする”ということを完遂したようだ。これでレース勘がつかめていけばこれからはいくらか落ち着いて走らせられるはず
冠名スマートの馬主はスマートファルコンでの成功からか、武豊騎手の逃げに対して歓迎的なようなので、今日の推進力を見るに次走も逃げるような気がする
『マーメイドステークス』(3歳上牝G3) 阪神 芝2000m(良)
◆勝ち馬◆ アンドリエッテ 勝ち時計 1:59.1【平均ハロン 11.91】
◆逃げ馬◆ トーセンビクトリー(15着) 前半ラップ 35.3【3F基準 35.7】《Mペース》
レース展開・位置取り図
○逃げ馬展開 ― 向こう正面で4馬身離し、3コーナーで引き付けた
ラップタイム表
○表の特徴 ― 200~400mが速く、中間のスローダウンが不安定
勝ち馬短評
《アンドリエッテ》
逃げた馬以外は平均ペースを固まった状態で展開した。こうなるとコーナーを内で回ることの重要度が増す
内枠スタートで道中内にいたアンドリエッテは最後の直線でも最内に潜り込んでおり、運よく逃げ馬が空けたスペースに飛び込むことに成功。全馬の中で最も短い距離を走ることで勝利を収めた
今回は展開が向いた面が大きく、強さはそこまで評価できない印象。ただ器用さは素晴らしいのでまた内枠に入った時は注意か
☆逃げ馬評価
《トーセンビクトリー ◇ランク圏外》
落馬の危険があるほどスタートで大きく躓いた。立て直したのはいいものの制御が効かない状態で爆走。騎手も馬と喧嘩するよりはマシと逃げの作戦に出た。向こう正面の半ば(1000~1200m区間)でやっと落ち着いたが、すでに消耗が激しく、最後の直線に入るとすぐに脱落した
今回はスタートでの躓きが全ての元凶。次走では逃げず、今まで通り中団の前目に収まるはず
【今回の予想記事】