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2017.04.30(日) 逃げ馬レース短評「天皇賞」

 

「天皇賞・春(4歳上G1)」京都 芝3200m

◆勝ち馬◆キタサンブラック  勝ち時計 3:12.5(良)

◆逃げ馬◆ヤマカツライデン 15着 前半ラップ35.6

・逃げ馬レース展開

ヤマカツライデンがバツグンのスタートから先頭に立つと、そのままグングン突き放していった。1ハロン目12秒5で2ハロン目からのラップが11秒台6連発の超ハイペースで15馬身差以上をつける一人旅。大きく離れた2番手のキタサンブラックは、あまりに離されすぎてほぼ逃げをしているような状態。そのまま向こう正面まで飛ばし切ったヤマカツライデンは、第3コーナーあたりでぐっと追い上げられ、第4コーナー途中で早々と交わされると走りのバランスを崩し後方に沈んだ

勝ったキタサンブラックは好スタートからイーブンペースで走りヤマカツライデンを前に行かせて終始2番手。全ラップを12秒で走れば3200m3分12秒で走れるっていう、漫画「みどりのマキバオー」のスーパースナッズの超理論を実際に体現したような走り。ヤマカツライデンのペースが上がれば離され、ペースが落ちると差が縮むというシンプルかつ最強の作戦での圧勝。例えるなら「前に馬がいても気にしないミホノブルボン」他馬の展開的な揺さぶりが無効という完璧なタイプの最強馬だ

 

・評価

後半ロングスパートをかけてくるキタサンブラック相手に、引き付けて逃げるのは分が悪そうなヤマカツライデン。今回しっかり離して逃げたのは良かったと思う。欲を言えば、前半は控えめに逃げて、中盤で離すのが理想だった。とはいえ3200mを12秒のイーブンペースで走り続ける怪物級が相手では、作戦を仕掛けるだけ損な気がしなくもない。キタサンブラックの前を走ったというだけでも勇敢な馬だといえる

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