『鳴尾記念(3歳上G3)』阪神 芝2000m
◆勝ち馬◆ ステイインシアトル 勝ち時計 1:59.4(良)
◆逃げ馬◆ ステイインシアトル 前半ラップ36.9 着順1着
◆逃げ馬レース展開◆
スタートでややバランスを崩すもすぐに立て直して前に出たステイインシアトル。先頭に立つと第1コーナーですぐに長手綱に切り替えスローペースに落としにかかる。後続もそれに付き合い、詰まった馬群のまま第4コーナーへ。残り550mで武豊騎手がやんわり促すと、ヒトが指示したのにさも馬が今思いついたかのように自然な加速をした。後続にとりつかれたまま残り250mを迎え、ここでムチを入れると素直に反応しスパート。追い迫る後続を振り切りゴール
★逃げ馬評価★
武豊の逃げ技術が光ったレース。第4コーナーで「こうした方がいいよ」的な『促し』を受けてステイインシアトルは自分の気分のまま加速した。このおかげで、残り250m地点でのムチがステイインシアトルにとってこのレースでの『初めての指示』となったといえる。最初の『指示』であれば馬は素直に反応することが多い。武豊マジックの仕掛けが垣間見えるレースだった
あと、数値データ的なことで言うと、600mで一旦ペース落としてからの1ハロン通過タイムが神がかっている。600m以降「12.7秒ー12.5秒ー12.2秒ー12.0秒ー11.7秒ー11.5秒ー11.0秒ー11.6秒」 600mから1600mまで『1000mの間、継続してハロン0.25秒のペースアップ』をさせてから最後のスパートを迎えるという、漫画でも嘘くさすぎで描かなそうな完璧に均等なペース配分を行っていた
ステイインシアトルは怪我に泣かされ6歳馬ながら今回が10戦目のレース。力を発揮する舞台は限られてくるだろうが、これからの一戦一戦注目していきたい。芝中距離7位にランクイン
『麦秋ステークス(3歳上1600万下)』東京 ダート1400m
◆勝ち馬◆ ベストマッチョ 勝ち時計 1:23.5(良)
◆逃げ馬◆ ベストマッチョ 前半ラップ35.4 着順1着
◆逃げ馬レース展開◆
スタートから大きなアクションで指示を出したベストマッチョが200m地点で抜け出した。先頭が確定すると抑え気味にコーナーを回り直線へ。長い直線でもスピードが衰えることなくまっすぐ走り、後続来るのを待っているうちに残り250mまできた。その地点でやっと他馬に並びかけられたので待ちに待ったゴーサインを出すと、グンッと前に出てそのままゴールに飛び込んだ
★逃げ馬評価★
無理に先頭を狙う馬がいなかったので、持ち前の足の速さで先頭になったベストマッチョ。逃げも出来るが番手での立ち回りも向いていそうな走り。能力上位の番手馬がたまたま先頭に立っている感覚だから、今回は焦らずにギリギリまで仕掛けを遅らせられたと考えられる
これで再びオープンクラスになったベストマッチョ。大幅なペースアップが予想される次走でもこの先行力が見られるのか注目だ
今回のレース前記事はこちら↓nigeuma.shintaro-amano.com