『アイビスSD(3歳上G3)』新潟 芝1000m
◆勝ち馬◆ ラインミーティア 勝ち時計 0:54.2【平均10.84】(良)
◆逃げ馬◆ フィドゥーシア 前半ラップ32.2【基準32.5】 2着
◆逃げ馬レース展開◆
ほぼ全馬揃ったスタートから、コースの外側の芝のいいところをいち早く獲得したフィドゥーシアが徐々に前に出ていった。同じ外を走る馬たちと馬体合わせながら走り、残り200m地点では1馬身半ほど抜け出した
ゴール前のギリギリで、さらに外から追い込んできたラインミーティアに交わされてしまい、わずかな差での2着となった
★逃げ馬評価★
直線のレースなのでテンのスピードが速い馬たちが集まった。そんなメンバーでも明確に”逃げ”のカタチを作ったフィドゥーシアの速さは素晴らしい。逃げでも番手でも十分に能力が発揮できる馬なので、今後も安定した活躍ができそうだ。4位にランクイン
短距離ランキング2位だったネロは、今回前にはつけたものの先頭争いには加われなかった。一旦5位にランクダウンとする。今回は6ヵ月の休養明けで本調子でなかった可能性もあり、次走で挽回するか注目だ
『クイーンステークス(3歳上牝G3)』札幌 芝1800m
◆勝ち馬◆ アエロリット 勝ち時計 1:45.7【平均11.74】(良)
◆逃げ馬◆ アエロリット 前半ラップ35.2【基準35.2】 1着
◆逃げ馬レース展開◆
スタート後先行馬が並ぶ状態になり、その最内にいたアエロリットがコーナー手前で先頭に立った。それを見て他の先行馬が大きく控えたのに対し、アエロリットはペースを落とすことなく走り、向こう正面では10馬身離した逃げ
第3コーナーから第4コーナーでペースを落として馬群をひきつけ、最後の直線で仕掛けると再び突き放し、そのまま影も踏ませず1着でゴール
★逃げ馬評価★
逃げたアエロリットの前半3Fは35.2秒とそれほど速くはなかった。しかしその後のラップが11.6と11.5で1000mを58.3秒で通過している。他馬はこのペースに付き合うと潰れると判断したようだが、アエロリットにしてみれば普通に走ってこのラップタイムのようだ。今回は能力が違いすぎて結果的に先頭を走ったように見えたので、逃げ馬ランキング入りは次走と合わせて判断したい
逃げると思われたクロコスミアは、レース前では単騎逃げ濃厚だったため油断したか。ロスなく逃げようとした結果、逃げられずかかり気味での3番手追走となった。それでも最後まで粘り強く走り4着に入ったのは立派。「もし最初に積極的にハナを取りに行っていれば」という幻想を抱かせる頑張りだった
【今回のレース前記事はこちら】nigeuma.shintaro-amano.com