『皐月賞(3歳G1)』中山 芝2000m(稍重)
◆勝ち馬◆ エポカドーロ 勝ち時計 2:00.8【平均ハロン 12.08】
◆逃げ馬◆ アイトーン(8着) 前半ラップ 35.5【3F基準 36.2】《Hペース》
◇ラップタイム表◇
○表型の特徴 ― ジグザグを描きつつラップが減速
◆逃げ馬レース展開◆アイトーン中心視点
【スタート】 前に行きたい馬が多い中で、並んだ先行馬の内から出てきたのがアイトーン
【中盤】アイトーン、ジェネラーレウーノ、ジュンヴァルロの3頭が、後続を10馬身以上離して逃げるカタチ。後続集団の先頭にエポカドーロが立ち準逃げ状態
【最終コーナー】 残り500mで早くも前3頭の手ごたえがあやしくなりスパート争いに。ジュンヴァルロは脱落するも、後続馬とは10馬身の差
【最後の直線】 ジェネラーレウーノが前に出てもアイトーンも粘りの走り。エポカドーロは鋭く伸びてきたが、それ以外は重い差し脚。最後は馬群にのまれかけ、アイトーンは6着入線
★逃げ馬評価★
《アイトーン ◇ランクイン 7位→3位》
スローなペースで若葉Sなど逃げ切ってきた馬が、ここでも押して押してハナを主張。3頭で大逃げするカタチになり、ラップタイムは見事なジグザグ型でペースを落としてはつつかれるような厳しい展開。その割には6着と粘っており今後の活躍が期待される
《ジュンヴァルロ ◇ランクキープ 11位→11位》
大外スタートでゆっくり目に出したが、やはり馬が前を目指しかかり気味の番手となった。先頭を走らないと気が済まないタイプのようだが、テンのスピードがないので、さらに成長をしないと厳しそう
《エポカドーロ ◇ランクダウン 3位→4位》
好スタートからやや控えるとすぐに落ち着き、後続集団の先頭に立つ準逃げ状態となった。これは前走スプリングSで予習した展開なので、それをなぞる走りをして見事に勝利
極端に飛ばす馬がいなければ逃げる馬だと思われる
《ケイティクレバ― ◇ランクダウン 1位→5位》
スタートでヨレて立ち遅れて前に行かず、その後は馬群の中でもがく展開。それでも最後まで走り切っていたので、今後は逃げての活躍を期待したい
《サンリヴァル ◇ランクダウン 13位→圏外》
常に先行し弥生賞を逃げた馬だが、今回は抑えることに成功し差しての2着。今後は前目の差し馬に育っていくはず
『アンタレスステークス(4歳上G3)』阪神 ダ1800m(不良)
◆勝ち馬◆ グレイトパール 勝ち時計 1:49.8【平均ハロン 12.2】
◆逃げ馬◆ マイネルバサラ(16着) 前半ラップ 35.7【3F基準 36.6】《Hペース》
◇ラップタイム表◇
○表型の特徴 ― 200~400mが極めて速い
◆逃げ馬レース展開◆マイネルバサラ中心視点
【スタート】 内でディアデルレイが飛び出たところを外からマイネルバサラが交わしていった
【中盤】 最大7馬身を離す大逃げ
【最終コーナー】 第3コーナーで後続に追いつかれると、先頭を守るためスパート。しかし直線手前で早くも交わされてしまった
【最後の直線】 馬群に飲まれてズルズル後退し最下位入線となった
★逃げ馬評価★
《マイネルバサラ ◇ランク圏外》
スタートは早くないものの、先行はしたいタイプ。今回は二の足で逃げには成功。しかしその時のラップが10.7秒という速さで、その勢いのまま暴走気味に走り、大きなペースダウンが出来ず。最終コーナーで早くもバテバテになってしまった
『福島民報杯(4歳上OP)』福島 芝2000m(良)
◆勝ち馬◆ マイネルサージュ 勝ち時計 2:00.8【平均ハロン 12.08】
◆逃げ馬◆ アダムバローズ(15着) 前半ラップ 33.6【3F基準 36.2】《HHペース》
◇ラップタイム表◇
○表型の特徴 ― 前半3Fがスプリント級
◆逃げ馬レース展開◆アダムバローズ中心視点
【スタート】 反応よく出たマイスタイルを内からムチを入れてラインルーフが並び、その外を激しく追ったアダムバローズが交わしていった
【中盤】 アダムバローズの1馬身後ろをマイスタイルが追走、以下は馬身離れた
【最終コーナー】 後続が距離を詰めてきて、マイスタイルも並びかけてきて、最終コーナー中に交わされた
【最後の直線】 完全にバテて一気に後退し15着に沈んだ
★逃げ馬評価★
《アダムバローズ ◇ランクイン 圏外→6位》
好スタートを切った馬を内から抵抗する馬が絡み、それを外から交わすという連鎖のせいで、前半3F33.6秒というスプリント級のハイラップを逃げる事になった
今回は無茶な逃げになってしまったとはいえ、近走は凡走続きなので思い切った作戦に出たと思われる。ダートを使ってみたりと模索中だったが、これからは逃げると決めたのかもしれない
《マイスタイル ◇ランクダウン 5位→7位》
同期のアダムバローズとの逃げ対戦はこれで1勝4敗。逃げ力ではアダムバローズの方が上か
ただ今回のレースでは、ほぼ同じハイラップを刻みながらこちらは2着に粘っているので、競争能力はこちらのが高そう。もっと上のクラスのレースで逃げていけば、評価は逆転する可能性も
『京葉ステークス(4歳上OP)』中山 ダ1200m(稍重)
◆勝ち馬◆ ダノングッド 勝ち時計 1:09.9【平均ハロン 11.65】
◆逃げ馬◆ ベストマッチョ(2着) 前半ラップ 32.8【3F基準 35.0】《Hペース》
◇ラップタイム表◇
○表型の特徴 ― 急加速からずっと減速
◆逃げ馬レース展開◆ベストマッチョ中心視点
【スタート】 6頭が横並びで争うように先行。最内にいたベストマッチョが譲らずに押して先頭に立った
【最終コーナー】 1馬身差のリードをキープ
【最後の直線】 直線で仕掛けると後続馬と同じ足色でゴールに向かった。残り30mで最後方から飛んできたダノングッドに交わされたものの、他は退け2着となった
★逃げ馬評価★
《ベストマッチョ ◇ランクイン 圏外→7位》
6頭が並ぶ展開で譲らなかった結果、芝スプリント重賞のようなハイラップを刻み、しかも2着に粘る好走。気性的に馬群に包まれたくないタイプの馬なので、今回の1番枠で”絶対に前に行かせない競馬”をしたようだ
今回限りの逃げのつもりだったかもしれないが、このペースでも通用するのなら今後もガンガン飛ばしていく手もありそう
《オウノミチ ◇ランク圏外》
久々のダート参戦で”高レベルな芝のスピード”を見せつけるかと思いきや、芝以上に速いラップに遭遇。まったく先行できなかった
【今回レースの逃げ馬予想記事】nigeuma.shintaro-amano.com