『CBC賞』(3歳上G3) 中京 芝1200m(良)
◆勝ち馬◆ アレスバローズ 勝ち時計 1:07.0【平均ハロン 11.17】
◆逃げ馬◆ ワンスインナムーン(13着) 前半ラップ 32.7【3F基準 33.5】《Hペース》
レース展開・位置取り図
○逃げ馬展開 ― 飛ばしっぱなしで、3馬身差を付けての逃げ
ラップタイム表
○表の特徴 ― スタートから飛ばし、その後徐々にラップが落ちている
勝ち馬短評
《アレスバローズ》
・レース展開
中団の真ん中の位置取りで展開。最後の直線でスムーズに外に出すとじわじわ伸び、前の馬が次々にバテていくのを交わして勝利
・短評
ハイペースを中団で追走し、持続力のある差し足を発揮して勝利。今まで1200mばかり走ってきており、ハイペースを差す得意パターンがこの重賞挑戦でも炸裂した
もしかしたら、長らく条件戦でくすぶっていたのは”レースペースの遅さ”が原因かもしれない。”重賞クラスのハイペース”こそがこの馬の本領が発揮できる真の舞台かも
☆逃げ馬評価
《ワンスインナムーン ◇ランクキープ 1位→1位》
・レース展開
外枠スタートから凄まじいスピードで先頭立った。そのまま3馬身ほど離して逃げ、最後の直線でも残り100mまで先頭を守ったが、その後バッタリと止まって13着となった
・短評
すごい勢いで先頭に立ったまでは良かったが、単騎の先頭でもその勢いが止まらずに飛ばし続けてしまった。その分、ゴール前では完全にガス欠状態になり失速
走るたびにスピードは増してきているので、その分の先行争いでの余裕を騎手が上手く使えれば、もっとスマートにレースができるはず。今回はテン乗りで仕方がなかったと割り切って、次回騎手が続投するようなら好走の可能性は十分考えられる
《トウショウピスト ◇ランクアップ 9位→8位》
・レース展開
好スタートを切ったもののその後のスピードではワンスインナムーンに敵わなかった。結局3番手で展開し、最後の直線ではしぶとく走り切って7着
・短評
ハイペースの追走の割には最後の直線までしっかり走り切った。今回は地味なレースぶりになったが、状態はかなり上向いているみたい
《アクティブミノル ◇ランクダウン 6位→9位》
・レース展開
好スタートを切ったが、特に押さず中段に。馬群の中で手ごたえ悪く追走が精一杯で、最後までまったく伸びずに16着
・短評
逃げるしかない馬をわざわざ馬群に入れて大敗。ハイペースでダメージを負うくらいなら、この馬のレースをしない方を選んだのかも。最初から諦めていたようで、とても残念
『巴賞』(3歳上OP) 函館 芝1800m(重)
◆勝ち馬◆ ナイトオブナイツ 勝ち時計 1:49.9 【平均ハロン 12.21】
◆逃げ馬◆ クラウンディバイダ(4着) 前半ラップ 37.1【3F基準 36.6】《Sペース》
レース展開・位置取り図
○逃げ馬展開 ― スタートで抜け出し2馬身キープの逃げ
ラップタイム表
○表の特徴 ― 残り400mだけのキレ勝負
勝ち馬短評
《ナイトオブナイツ》
・レース展開
先団の後ろ、5番手のポジション。最終コーナーでも内目を回り、先行馬の間を割って出てきてゴール前5頭が並ぶ中わずかに首を伸ばしで勝利
・短評
スローペースのキレ勝負になったこのレース。道中、前目につけつつ内を回り、最終コーナーでもコースロスを最小限に抑えて立ち回っての勝利。能力的にはそこまで強さを感じないが、レース成績を見ると池添騎手との相性が抜群にいいのが特徴的
☆逃げ馬評価
《クラウンディバイダ ◇ランクイン 圏外→11位》
・レース展開
標準的なスタートから好加速を見せて一気に先頭に立った。2馬身のリードを保ってスローな逃げ。残り600mでペースが上がると猛プッシュして先頭をキープ。最後は5頭並んでのたたき合いで少し及ばず4着となった
・短評
重馬場を考慮してか他の馬が抑え気味で、一度先頭に立ってからすぐペースダウンに成功し、スローな逃げになった。”タメ逃げ”は過去に何度も行っている得意戦法。今回も上手く決まりかけたが、さすがに相手が強かった。初オープンにしては大健闘
《マイネルハニー ◇ランクキープ 7位→7位》
・レース展開
押して出していき前につけたところ、外からビュンとクラウンディバイダが交わしていった。それを見て2番手キープを決め込んで、かかりながらの追走。手ごたえ良く直線に向いたがまったく伸びずに後退。馬群に沈み8着
・短評
ハイペースを作り出して自力で粘りこむことで成績を残してきた馬。スローペースであれば番手から途中で先頭を奪ったこともある
そんな馬をスローペースでガンガンにかかって2番手キープは、さすがに騎手の手腕を疑う。今回は休み明けで”叩き台”として抑える指示があったのかもしれないが、この馬でのこの負け方は丹内騎手自らの評価を下げてしまうほど、もったいない騎乗だった
次走は騎手が戻って積極的に動くはず
【今回の予想記事】