2019年の各部門の『逃げ回数』の統計データを集計 ※対象となる条件は「2019年1月~12月」に行われた「中央競馬」「3歳上&4歳上」「重賞&オープンクラス」「平地競走」の161レースが対象
競走馬部門
☆9回 ツーエムマイスター (京都金杯、中京記念、+OP7回)
5回 アエロリット(天皇賞・秋、安田記念、有馬記念、VM、毎日王冠)
モズスーパーフレア(スプリンターズS、高松宮記念、オーシャン、京阪杯、+OP1回)
ドリームキラリ(武蔵野S、エルムS、+OP3回、※+かしわ記念)
短評
ツーエムマイスターの年間逃げ回数9回は昨年、一昨年トップのマルターズアポジーの記録よりも上。同型の少ないOPクラスで回数を重ねたので印象は薄めだったが、それでも大記録だ
騎手部門
☆ 13回 武豊 (インティ3回、マテラスカイ3回、他7回)
7回 池添謙一(ヤマカツライデン2回、他5回)
6回 国分恭介(リアンヴェリテ3回、他3回)
短評
武豊騎手はインティ、マテラスカイというトップクラスの逃げお手馬で3回ずつ逃げただけでなく、他にも多くの馬で逃げまくった。13回の逃げは過去2年の記録を上回るもの。現役を続けそうなお手馬も多く、来年も逃げリーディングジョッキーを目指せそう
池添騎手はヤマカツライデンで2回逃げた以外は各馬で1回ずつ。強力な逃げ馬への乗り代わりをまかされることがあり調教師としても思い切りよく乗ってくれるのを期待しての起用が見受けられた
国分恭介騎手は2019年のリーディング68位で、OPクラス以上の騎乗機会が上位騎手の半数以下にもかかわらず逃げランキングでは3位に入ってきた。逃げ率の高い騎手と言えるだろう
調教師
☆ 11回 音無秀孝 (モズスーパーフレア5回、ブラックスピネル4回、他2回)
9回 本田優(ツーエムマイスター9回)
7回 中竹和也(リアンヴェリテ4回、他3回)
短評
調教師部門は一頭でもいい逃げ馬を管理していればランキング上位に入れる状態。本田優調教師はツーエムマイスターだけで2位になっている
そんな中音無秀孝調教師はモズスーパーフレア、ブラックスピネルという2頭の逃げ馬を育て上げたことが1位の記録につながった
馬主部門
☆ 11回 サンデーレーシング (アエロリット5回、ブラックスピネル4回、他2回)
9回 水谷昌晃(ツーエムマイスター9回)
6回 加藤誠(リアンヴェリテ4回、ナンチンノン2回)
短評
昨年に続いてサンデーレーシングがトップに。出走頭数が多いので順当な結果と言える。とはいえ今年はアエロリットという年度代表逃げ馬も輩出。高額な馬を扱うクラブは逃げに消極的なイメージが強いが、昨今は逃げへの理解が深まってきているのかもしれない
種牡馬部門
☆ 12回 ディープインパクト (イエローマリンバ4回、エイシンティンクル3回、他5回)
10回 メイショウボーラー(ツーエムマイスター9回、他1回)
8回 ステイゴールド(リリックドラマ2回、他6回)
Speightstown(モズスーパーフレア5回、マテラスカイ3回)
短評
出走頭数の多いディープインパクトが2018年の2位から今回1位へアップ
メイショウボーラーはツーエムマイスター1頭で9回稼いだのに対して、ステイゴールドは7頭で8回という粒ぞろいで対照的なランクインの仕方だ
またアメリカのSpeightstownは少ない輸入馬の中から逃げトップホースを2頭輩出する打率の高さを見せた
【年別逃げ回数まとめ】