『大阪杯』(4歳上G1) 阪神 芝2000m
◇勝ち馬◇ レイパパレ【逃】 ◇勝ち時計 2:01.6(重)
◆逃げ馬◆ レイパパレ(1着) ◆前3Fラップ 35.6 ※レース平均 36.48
【逃げ馬展開】 レイパパレはバランスを崩したスタートで出遅れ。しかし立て直しは早く、その後はすんなり先頭へ。2馬身差で逃げ、直線を向いたところで馬場の外に進路を取るとさらに伸びて1着
逃げ馬短評
《レイパパレ》
発馬で大きく出遅れてもすぐ立て直して当たり前のように先頭に立った。特に逃げ馬がいなかったため平穏にポジションが決まったように見えたが実際は2F目11.1秒という重馬場としては猛ラップを刻んでいたことになる
にもかかわらずそこから400m~1000mを毎ハロン12.1秒でピタリとそろえてコントロール。これがこのレースのピッタリ平均ラップでまるで勝ち時計が分かっているかのような美しいタイム
向こう正面で一旦12.8秒と落としたところで後ろのコントレイルがたまらずスパート。それに合わせてグランアレグリア、そしてサリオスと連鎖的に速めのスパートを誘発
普通この動きをされると逃げ馬は辛い。しかしレイパパレは最終コーナー出口で11.6秒と再加速し並ばせず、さらに後続の前を横切って芝のいい外へ進路を取り独走で勝利。見事にコントレイルらの動きを返り討ちにした!
有無を言わさないレース運びとその強さ。さらにこの馬は”逃げなくても強い”というおまけ付き。まるでキタサンブラックをスピード特化タイプにしたような馬
三冠馬・コントレイルと2階級王者・グランアレグリアの最強対決が注目されていたレースだったが、蓋を開けてみればこの馬の持っていた”無敗”というカードこそが最も最強馬にふさわしいものだった