『スプリンターズステークス』(3歳上G1) 中山 芝1200m
◇勝ち馬◇ ピクシーナイト【先】 ◇勝ち時計 1:07.1(良)
◆逃げ馬◆ モズスーパーフレア(5着) ◆前3F 33.3 ※平均 33.55
逃げ馬展開
大外スタートのモズスーパーフレアはまずまずの発馬だったが2歩目で一気に抜け出し、そのまま3馬身のリードをとった。直線入口で1馬身差まで寄られたところでスパート。残り150mでかわされると上位馬に置き去りにされ離れた5着でゴール
逃げ馬短評
《モズスーパーフレア》
午前のレースでは重馬場だったところから良に回復した”稍重寄りの良馬場”で前半3F33.3秒を出すのだからさすがの速さ
勝ち時計を考えるとほぼイーブンラップの理想的なペース配分。強いて敗因を挙げるなら大外スタートで馬場を横断する必要があった1~2F目区間で計測タイム以上にハイラップを刻んだため、最後のスパートの反応が鈍ったことくらいか
このメンバーこの舞台で何馬身も離した逃げのカタチを作ったのだから、これはもう歴代トップクラスの逃げ馬といっていいだろう
《ビアンフェ》
好スタートから押しまくった。しかしすでにその先にモズスーパーフレアがおり、すぐに抑えて数馬身離れた2番手での競馬。最後の直線半ばまで善戦したがそこから持ち堪えられず7着となった
早めに2番手に収まったところそれなりに格好の付く競馬ができた。去勢効果もあってか気性面はかなり良化しているようだ
今回は歴代最速級の馬と当たってしまったが普段なら十分逃げられる出足は見せた。今後、この充実した精神で逃げのカタチをとったらどこまでやれるか楽しみだ
あと欲を言うならもう一絞りほしい
《レシステンシア》
4番手に控えて直線外から伸びて2着
近走控える競馬で結果を出しておりここも当然控えてきた。この様子だとスプリント戦だけでなくマイル戦でも番手狙いで走りそうなので、一旦逃げ馬ランキングからは除外する
《ファストフォース》
スタートで立ち遅れ、加速した時には馬に挟まれて馬群での競馬。道中の行きっぷりが悪く下がる一方で15着で入線
もともと番手で良かったはずだったのだが、出遅れて馬群に包まれるのは大誤算
次走でスタートを決めてくればあっさり巻き返しがありそう。しかし”出遅れる可能性”は常に頭に置いておく必要がある
《メイケイエール》
おそらく故意に出遅れさせた。乱暴な挙動ながらもなんとか外に回して、レース全体をを通して捲り気味に追い上げ続ける不器用な競馬で4着
これでも近走では競馬らしい走りをした方。ロスの多い走りだがこれなら毎レース同じように再現でき、馬に学習させることはできるだろう
逃げを学習させるよりは他の馬に迷惑がかかるリスクは少なそうで、現実的な選択といえるか