『東海ステークス』(4歳上G2) 中京 ダ1800m
◆逃げ馬◆ アイオライト(13着) ◆前3F 36.2 ※平均 37.23
◇勝ち馬◇ スワーヴアラミス【追】 ◇勝ち時計 1:51.7(良)
逃げ馬展開
逃げ候補のイッツクールが出遅れて内で押して出たアイオライトがハナへ。第2コーナーでイッツクールが追いついてきて2頭で後続を4馬身離す展開。最終コーナーでイッツクールは脱落。アイオライトは1馬身リードで直線をむかえたが、そこから伸びずに馬群に沈んだ
逃げ馬短評
《アイオライト》
▼外のイッツクールが来ないのを200m地点でしっかり目視確認してハナに立ったのにペースダウンを図った500m地点で並ばれてハイラップを連発する厳しい展開に。1000m地点でやっと落ち着いたころには後続の追い上げが始まっていて、ほとんど息を入れられなったのが大きな敗因
▼序盤、一見逃げやすい流れが罠だったように苦しい逃げを強いられた。”できたら逃げたいタイプ”ではある馬だが、こんなことならイッツクールに逃げてもらった方がよほど楽だっただろう
しかしこの逃げは布石になる。ここで「逃げるためなら多少無理をしてくる馬」というイメージがついたおかげで、次走は逃げやすくなりそうだ
《イッツクール》
▼発馬で首を振って騎手の指示が伝わらず加速が遅れた。そこから急加速したが前が壁になり5番手あたりで一旦ストップ。それでも馬は前に行きたがり第2コーナーで逃げ馬の横に到達し並走した。この時点で大きくスタミナをロスしていたため第4コーナー中に失速。最後は15着となった
▼条件戦までは短距離を逃げていた馬。しかしOPクラスになると逃げられなくなり、距離延長して逃げに専念しようとした前走で発馬直後に騎手を振り落とした
今回も出遅れからの暴走気味の追走と、気性の悪いところがモロに出た。逃げるしかない馬なのは確かなので、ここは逃げの酒井騎手に乗り続けてもらって”発馬の矯正”を試みるしか道はなさそう