『大阪杯』(4歳上G1) 阪神 芝2000m
◆逃げ馬◆ ジャックドール(5着) ◆前3F 34.6 ※平均 35.52
◇勝ち馬◇ ポタジェ【先】 ◇勝ち時計 1:58.4(良)
逃げ馬展開
4番枠からまあまあのスタートを切ったジャックドールが外から勢いよく来たレイパパレとアフリカンゴールドを制してハナに立った。3/4馬身差で逃げ、コーナー出口で離したものの直線でレイパパレにつかまると脚が残っておらず5着になった
逃げ馬短評
《ジャックドール》
▼これまで序盤の1F12.5秒3F35.7秒までしか走ったことがなかったところ今回は1F12.3秒3F34.6秒と過去最速のハイラップを刻んだ
特に勢いを付けて来た外2頭との先頭争いになった2F目の10.3秒はスプリント戦クラスの猛スピードを使用。そこでのスタミナロスや道中常につつかれる展開を経て、それでも残り600mから早めスパートで自分の勝ちパターンにもっていき、最後は勝ち馬と0.5秒差の5着はとてつもない強さ
もしかしたら初めてのハイペース展開に馬がただ戸惑っただけで、同じ展開をもう一度やったらもっと走れる可能性さえある。今回の経験で得たものは大きく、この一戦でさらに強くなったはず
▼発馬に関してはクセなのかまた内にささり気味に出て加速が遅れた。今回はギリギリ先行争いに間に合ったが、これより速い馬が相手だと番手を走ることになりそう
デビューから頑なに2000mを走っているものの長い方の距離は多少融通が利くだろう。逆に1800m以下は後手後手の競馬を覚悟しないといけないか
《アフリカンゴールド》
▼まずまずのスタートもダッシュ力で遅れをとってガムシャラに押しまくった。勢いがついてからは猛スピードでコーナーに突進。しかし内のジャックドールがさらに加速してきて2番手に収まり、道中はピッタリマークするカタチで進行。残り600mで前に離され必死で追いまくり、伸びないまでも大きくバテずに7着に入った
▼自分の競馬にこだわった上でG1での7着は立派。逃げ騎手国分恭介が乗ってから先行力を無理やり矯正するように競馬をし復活。ここまでハッキリ騎手起用が当たる例は珍しいのではないだろうか
騙馬のためいつヘソを曲げるか分からないが、この調子で逃げ狙いしていけば問題の”発馬後のダッシュ力”も上がってくると考えられる。7歳にしてまだまだ良くなる余地が残っている