【逃げ馬予想】週刊・逃げ馬ランキングブログ

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【皐月賞】騎手の性質がハッキリ表れた逃げ争いアスクビクターモア|逃げ馬結果2022

『皐月賞』(3歳牡牝)  中山 芝2000m

◆逃げ馬◆ アスクビクターモア(5着) ◆前3F 35.2 ※平均 35.91

 ◇勝ち馬◇ ジオグリフ【差】  ◇勝ち時計 1:59.7(良

皐月賞2022年のラップタイム表

逃げ馬展開

2番枠アスクビクターモアはゲートを素早く出たものの内に向きすぎ、修正している間に半馬身遅れた。しかしそこからは好加速で先頭争いに並んでコーナーに飛び込みハナ確定。コーナー上で一旦2馬身離し、向こう正面で1馬身差に落ち着いた。最終コーナー出口で外から並んできたデシエルトを競り落とし、直線入口では内からきたダノンベルーガと並んで逃げ込み態勢に。しかしそこから外からの差し馬たちには敵わず5着入線

逃げ馬短評

《アスクビクターモア》

▼逃げると思われた外の馬たちが控えたため、番手狙いの動きで内枠から出ていったこの馬が流れの中で先頭に立った。”積極的な序盤からの消極的な中盤”という性質のあるスロー逃げ職人・田辺騎手らしく、中盤ではペースを落とせるだけ落として最後キレ勝負に持ち込み、この馬よりキレ勝負に向いている馬たちに負けた

田辺騎手がよくやる「作戦成功しての負け」なので、今回の敗因は”田辺騎手が思っていたほど強くなかった”ということでいいだろう

▼煮え切らない逃げをする騎手なので意地悪な書き方をしたが良く言えば”自分の乗り馬が常に一番強いと信じて乗るタイプ”といえる

次走また内枠に入るようなら今回と同じように逃げる可能性がある

《デシエルト》

▼スタートで躓くも徐々に加速。手綱を抑え気味でもハナに立つ勢いを見せた。最初のコーナーで内に馬がいたので、ここでハッキリ手綱を引いて番手に。道中はかかりっぱなしで番手キープ。最終コーナーでスピードを解放したが前に並びかけたところで失速して最後は16着

「岩田康誠騎手は他に逃げ馬がいると逃げない」というセオリー通り、序盤ではハナに立たない程度の加速をして番手に収まった。その後にかかってしまったのは序盤飛ばし過ぎた際の勢いのせいだろう。しかしこれは、馬がどこまで我慢できるかやってみないと分からなかった部分があるため仕方なかったと考えられる

少し気になるのは岩田騎手の重賞逃げ馬での”躓きグセ”だ。この1ヶ月で金鯱賞ショウナンバルディスプリングSビーアストニッシド皐月賞デシエルトと頻発。もしかしたらゲート内で”あまり逃げたくない”と思っている時に(故意ではないにしろ)馬が躓きやすい何らかの行動をしてしまっているのではと懸念される(例えば駐立時に手綱引きっぱなしとか、重心ズラすとか)

偶然にしては偏りすぎているし、馬の怪我に繋がる事なので改善してほしいところ

《ビーアストニッシド》

▼好スタートを決め前に出たが軽くブレーキをかけ続けて4、5番手に収まった。道中はかかりっぱなしで追走。最終コーナーでは置いていかれ気味に囲まれ、直線では馬群の中で伸びずバテずで11着ゴール

和田騎手の”思い切り”に期待したが、前に行けという指示はなかったよう。テン乗り&外枠らしく無難に控えてイマイチの結果。次走も継続で乗るようならしっかり逃げそうで期待できるのだが