『ヴィクトリアマイル』(4歳上牝G1) 東京 芝1600m
◆逃げ馬◆ ローザノワール(4着) ◆前3F 34.7 ※平均 34.58
◇勝ち馬◇ ソダシ【先】 ◇勝ち時計 1:32.2(良)
逃げ馬展開
レシステンシアとソダシ抜け出しお互いに様子を伺っていたところを外から猛プッシュしてきたローザノワールがかわしてハナに立った。3馬身のリードでコーナーを回り、直線で逃げ込み態勢に入ったものの残り180mでソダシにつかまり、それでも頑張ったがゴール直前でさらにかわされて4着
逃げ馬短評
《ローザノワール》
▼スタート後に抜け出た内の先行馬2頭が牽制しあって1F目12.5秒とマイルG1としてはかなり遅くなった。中距離馬のこの馬でもこのタイムなら追跡可能で漁夫の利的に逃げられたのはラッキーだった
序盤スローラップの単騎逃げで楽な展開だったとはいえ、この大舞台で上がり34.5秒と自身最速レベルのキレを発揮したのは立派
▼”G1で4着”となると今後はマイル戦中心に走る可能性が出てきた
2歳時に芝に見切りをつけてダートを逃げ続けていたわけだが、そうしているうちにいつの間にか先行力が鍛えられ潜在的に”芝の短距離”が得意になってしまっていた可能性がある
短い距離ではラップが上がる関係でこれまでのように毎回逃げるわけにはいかなくなるだろうが、試してみる価値はありそうだ
”距離適性”を追うか”逃げ機会”を追うか、今後のレース選びが楽しみだ
《レシステンシア》
▼内のソダシを牽制しているうちにローザノワールにかわされ、その後レシステンシアが前を追いに行くのを騎手が必死に抑えるカタチになり、ここでスタミナロスした
最初にハッキリ前に出ていればもっとスムーズにレースできただろうが、前走高松宮記念を速いラップで逃げ過ぎた意識が強かったのか横山武史騎手らしからぬ消極策をとったように見えた
▼今回は2回目の騎乗が仇になったかもしれない。しかしこの敗戦でさらにこの馬の性質はつかめたはずだ。今後は逃げる逃げないにかかわらず、とにかくこのまま鞍上を固定してレシステンシアのベストの走りを引き出してもらいたいと切に思う