『CBC賞』(3歳上G3) 小倉 芝1200m
◆逃げ馬◆ テイエムスパーダ(1着) ◆前3F 31.8 ※平均 32.9
◇勝ち馬◇ テイエムスパーダ【逃】 ◇勝ち時計 1:05.8(良)
逃げ馬展開
外のスティクスが抜け出しかけたが、内のテイエムスパーダが半馬身差で食らいついて200m地点で前に出た。その後しばらく半馬身差で展開、最終コーナーの途中で早くもスティクスをふりきり、直線入口では3馬身。直線半ばでさらに突き放してレコード勝利の圧勝
逃げ馬短評
《テイエムスパーダ》
▼このメンバーの中では”並みのスタート”だったが、グングン押して抜け出してくる脚は見事だった
今日は1勝クラスの1200m戦でも1:06:8が出るほどの”高速馬場”(しかも今村騎手はそのレースで逃げて2着)に加えて48㎏の”軽斤量”も味方したようだ。馬なりで気分よく走っているようで10秒台の猛ラップを連発、前半3F31.8秒は2010年のアイビスSD以来のおそらくJRA最速記録
最後はバテるどころかむしろ突き放して1:05:8というJRAレコードで勝利した
▼鞍上の今村聖奈騎手はこれで「重賞初騎乗が重賞初勝利で初レコード」を達成。武幸四郎騎手の「重賞初騎乗がデビュー初勝利でデビュー最速重賞(2日目)」と並ぶ珍しい記録となった
テイエムスパーダは3歳牝馬でこれがまだ7戦目。2歳戦以来の逃げを打っての勝利なので、これからはガンガン逃げていくようになるはず。そして、人馬ともここまで派手な記録を達成したとなれば”このコンビ”で行けるとこまで行くだろう
《スティクス》
▼いつもの素晴らしい出足で半馬身前に出たものの、内のテイエムスパーダがグングン上がってきて内に入りきれず、200m地点で2番手に切り替えた。しばらくは馬が前に出ようとする動きが見えたもののそのうち少しづつ差が開いていき、800m地点で置いて行かれてしまい最後は7着でゴール
▼テイエムスパーダと一緒に1F目を11.4で走ったので、この馬としては十分に速さを発揮した。相手が速すぎたことに加えてこちらの枠が外だったことが大きな敗因だろう
今回はとんでもない才能に当たってしまったが、通常ならこの馬より速い馬は少ない。次走まともに逃げられそうなメンバーなら狙い目
《ファストフォース》
▼大外から抜群の好スタートを決めたが加速が足らず、追いまくっても追いまくっても4番手が精一杯。直線で伸びず最後は12着
▼好スタートを切れたのは大収穫。ただそれだけに二の足の衰えがはっきりうかがえてしまった
1200mは他にも速い馬が揃いつつありこの馬が逃げられる可能性は薄め。ここは1400mに矛先を向けるのが吉か