『七夕賞』(3歳上G3) 福島 芝2000m
◆逃げ馬◆ ロザムール(12着) ◆前3F 34.4 ※平均 35.34
◇勝ち馬◇ エヒト【差】 ◇勝ち時計 1:57.8(良)
逃げ馬展開
内枠ロザムールが好スタートから押してハナ。2番手になったトーラスジェミニがかかって不安定な加減速をし2~1馬身差での逃げになった。最後の直線入口で勝ち馬エヒトにかわされると踏ん張りが利かず馬群に沈んだ
逃げ馬短評
《ロザムール》
▼200m地点でほぼハナを獲っていたが外からきたトーラスジェミニがかかってとまらず、それに触発されたロザムールはさらに前に出るカタチになり400m~600m区間でも11.1秒のハイラップに
その後ロザムールはラップだけを見るとイーブンに刻んだ。しかし実際は後ろのトーラスジェミニに”離れ、近づき、すぐバテる”という不安定な動きをされ、追い立てられてのタイム
序盤のハイラップを考えると息を入れるタイミングは欲しかったはずで、それを奪われたのは大きな痛手だった
▼今回も前走、前々走に続き同型逃げ馬によって厳しい競馬を強いられて大敗。それでも2番手以下を走った時の”レースを諦めるような動き”を、逃げた時には見せなかったことからやはり”逃げさえすればレースになる”ことは示した
今回は+12kgと緩めの馬体だったと考えると、まだまだチャンスは望める
《トーラスジェミニ》
▼好スタート好ダッシュも14番枠からではロザムールの前には出られず。200mで騎手は手綱を引いたが馬が止まらずかかったまま前を刺激しハイラップに突入。最初のコーナーで2馬身離れるとトーラスジェミニは落ち着くどころか追いかけ続けて向こう正面で差を縮めに行き、残り600mで早々にバテて失速。大きく離れた最下位でゴールした
▼昨年の七夕賞ではロザムールに行かせて2番手を走り、前が残れるペースメイクをして勝利。しかし今年は抑えが利かずハイラップを招いて自滅。この一年で”逃げるしかない馬”に戻ったようだ
今回は序盤1F12.3秒とロザムールが速すぎて逃げられなかった時点で負けていたことになる。今後も同型が内に入った場合はレースにならない可能性が高い。”内枠に入ってやっと他馬と同じ条件”くらいの目で見る必要がありそうだ