『クイーンステークス』(3歳上牝G3) 札幌 芝1800m
◆逃げ馬◆ ローザノワール(3着) ◆前3F 37.3 ※平均 35.93
◇勝ち馬◇ テルツェット【差】 ◇勝ち時計 1:47.8(良)
逃げ馬展開
内スタートのローザノワールがスタートから押しまくってハナを主張。抜群のスタートを切っていたウォーターナビレラはそれを見て控えた。道中ローザノワールは1馬身半のリードで逃げ、最終コーナーで3/4馬身に迫られたところでスパート。1馬身差のリードを保っていたが、ゴール前で内外からかわされて3着になった
逃げ馬短評
《ローザノワール》
▼ローザノワールはいつも発馬は並みで猛プッシュしてハナを狙う馬。今回は内枠で見やすい位置だったこともあり、その迫力に負けて外の馬たちが控えてくれた
激しい見た目に反して実際は1F目12.7秒とまったく速くなく、さらに2F目は12.2秒と珍しいほどのスローラップ。序盤3F37.3秒という条件戦のような超スローでもノーストレスでハナをキープできたのが好走の大きな要因と考えられる
この余裕のおかげて後半では楽々に11秒台を連発。後続に長い脚を使わせることで最後のキレ封じに成功した
▼周りの騎手たちはローザノワールのあまりの剣幕に”速さの感覚”が崩れた模様。「あれだけ激しく押しているなら相当速く走っている」という固定観念を逆手にとった、ペテンのような逃げが成功した(実際はいつも通り必死に走っただけだが)
今後は警戒されるし、そもそも速さ的に逃げられるかどうかも怪しいが、この健気とさえ思える必死さには、惹かれるものがある