『京成杯オータムハンデキャップ』(3歳上G3) 中山 芝1600m
◆逃げ馬◆ ミッキーブリランテ(2着) ◆前3F 35.5 ※平均 35.1
◇勝ち馬◇ ファルコニア【先】 ◇勝ち時計 1:33.6(良)
逃げ馬展開
1番枠のベレヌスがすんなり1馬身リードをとるも、後方にいたミッキーブリランテが急加速し400m地点で一気にハナを奪った。そこからは1馬身のリードで逃げ、直線では3番手から上がってきたファルコニアと叩き合いを演じクビ差の2着でゴール
逃げ馬短評
《ミッキーブリランテ》
▼1F目が12.7秒で、そのスローペースを感じた岩田康誠騎手はミッキーブリランテを意識的に外に出しつつ押して、一気にポジションを上げてハナを奪った。そして勢いよくハナに立った後、すぐに馬をなだめてペースを落ち着ける動き
加速と減速で2つの超ファインプレーを実行する見事な騎乗だった
▼今回の奇襲は操作性(気性)の良さという下地があってのもので、本来無理に逃げる必要のない馬。次走以降はまた控える競馬をしていくだろう
《ベレヌス》
▼ミッキーブリランテにかわされてから切り替えて2番手に付け、直線で揉まれながらも5着でゴール
▼序盤でもう少しだけ速いラップを続けて、離して逃げていれば奇襲に対応できただろうが、ベレヌスは元々中距離を走っていた馬。その「ハナに立ったらすぐ落ち着く能力」が今回ばかりは仇となってしまった
とはいえここまでの奇襲は珍しく、それさえなければほぼ完璧な序盤だっただけに”今回は運がなかった”と割り切って良さそう
今後中距離を使うなら逃げそうだが、もし短距離を使うなら速さ不足で番手を走ることが増えそうだ