『エリザベス女王杯』
逃◎ ローザノワール 田中勝 2番
●逃げ自信度 B
芝・中長距離ランキング5位。前走府中牝馬でも出遅れ癖を発症するも、前の馬たちが前で牽制しはじめたところを外から加速して強引にハナを奪った
もし前走の強引な走りが”荒療治”として機能するなら今回はもっとまともに加速するはず。自身は絶好の2番枠に入り、他にどうしても逃げたい馬はいなそうなメンバー構成。順当にいけば逃げるのはこの馬だ
逃▲ クリノプレミアム 武豊 1番
●逃げ自信度 C
マイルを中心に走っている馬で、かつては逃げる事もあったがここ1年は控える競馬に徹したのが功を奏し重賞で好成績を上げている
ただ今回の鞍上は馬の行く気を尊重する武豊騎手でしかもテン乗り。これまでとは一気の距離延長になる今回でも、馬がマイル時と同じように出ていくのを特に止めることはしなそう
もしローザノワールが大きく出遅れるようならこの馬が1番枠から抜け出してくる可能性がほんの少し出てくる
『福島記念』
逃◎ ユニコーンライオン 国分優 2番
●逃げ自信度 C
芝・中長距離ランキング7位。前走京都大賞典では初距離を恐れてかスローペースで逃げたため、かえって不利な”キレ勝負”を招いて敗北
今回は中距離で2番枠と思い切って行ける条件でまず逃げ筆頭格と考えていいだろう
ただ他にも速い馬が多い上に、重賞で逃げる事の少ない国分優作騎手のテン乗りなのは気がかりな点
逃〇 ベレヌス 西村淳 8番
●逃げ自信度 C
芝・中長距離ランキング14位。前走京成杯AHでは楽に先頭に立ってペースを落としたところ400m地点で後方から来たミッキーブリランテの強襲に遭いハナを奪われ最後は5着
マイル戦で安定して速さを発揮しており中距離であれば逃げ筆頭格に浮上してくる。ただ前走番手でも善戦できていることから、他の馬がガツガツ出ていくようなら無理に追わない可能性が高い
逃▲ シャムロックヒル 横山琉 15番
●逃げ自信度 C
芝・中長距離ランキング2位。前走新潟牝馬Sでは外スタートでロザムールのハナを奪っている
思いっきり押せばトップクラスの速さを持っているはずだが、今回は2年目の横山琉人騎手のテン乗りで枠も外の15番。重賞に乗るのが3戦目で特別戦でさえ滅多に逃げたことのない騎手なので、この舞台でガンガン押せるとは思えない
逃△ ロザムール 菊沢 10番
●逃げ自信度 C
芝・中長距離ランキング3位。前走新潟牝馬Sではこの馬がたまにやる”イマイチの加速”で3番手になり惨敗している。これまではその次のレースでケロッと好発を決めることもあったのだが、さすがに6歳秋ともなると先行力が衰えてきたという考えるのが妥当だろう
今回も前走と同じ菊沢騎手なので劇的なスタートの好転を期待しにくい部分もある
『武蔵野ステークス』
逃◎ バスラットレオン 坂井 8番
●逃げ自信度 B
芝・短距離ランキング11位が再びダート挑戦。海外3戦を含めここ4戦連続で逃げており、その中にはダートのゴドルフィンマイル勝利もある
ちなみに5戦前に当たる昨年の武蔵野Sでは逃げられず3番手を走って13着。しかしその時にはリアンヴェリテ、ヒロシゲゴールドと速い馬がいたのが原因と考えられ、他にめぼしい逃げ馬がいない今回は逃げる事が出来そうだ