『天皇賞(春)』(4歳上G1) 京都 芝3200m
◆逃げ馬◆ アフリカンゴールド(中止) ◆前3F 35.0 ※平均 36.77
◇勝ち馬◇ ジャスティンパレス【差】 ◇勝ち時計 3:16.1(稍)
逃げ馬展開
内のタイトルホルダーが押してハナに立ちかけたところを、外で押し続けていたアフリカンゴールドがかわしてハナヘ。1馬身差の逃げ態勢に入ったが1400m地点でアフリカンゴールドが後退し始め競走中止。代わりにハナに立ったタイトルホルダーも2600m地点で後退し競走中止した
逃げ馬短評
《アフリカンゴールド》
▼1F目、2F目、3F目のラップ全てで、これまでの”逃げ持ち時計”を大きく上回る速さを記録。これによって早い段階で心肺機能の限界を迎えたことが今回の競走中止の要因になったと考えられる(心房細動と診断)
▼戦前から厩舎コメントで「ハナを切ってうまく離して逃げられればいいが、ここはかなり強力なメンバーが揃った」と、強めの逃げ宣言をしていた。しかしまさかここまでハナに固執してくるとは驚いた
本番での一発に賭けたのは分からなくもないが、結果”初めての試み”が極めて悪い方向に出てしまった
《タイトルホルダー》
▼1F目で過去最速級の出脚を使ったが、外のアフリカンゴールドの玉砕的なスパートを視認して2F目で控えて2番手に収まった。途中アフリカンゴールドの脱落でハナを取り返し、気を取り直して1馬身差の逃げ開始。しかし残り800mで外から上がってきた馬に抵抗するそぶりを見せず、それを感じてた騎手も競争を中止させた(右前肢跛行と診断)
▼勝負所での失速は”普通の馬”なら大バテしただけとも考えられるが、タイトルホルダーの持つ高いスタミナ能力を考えると故障の恐れが大きい下がり方だった
この馬は貴重なドゥラメンテ後継なので、もし競走復帰の可能性があったとしても”慎重な判断”が下される可能性が高そうだ
《ディアスティマ》
▼やや遅れ気味のスタートで5,6番手を走り、馬群に揉まれて位置を下げて最後9着。アスクビクターモアやアイアンバローズの出脚が良く、番手位置がとれなかったのが大きな敗因だろう
▼今回は相手が速すぎた。今後先行しやすい相手に当たった場合はいきなりの好走も望めるだろう