『オークス』(4歳牝G1) 東京 芝2400m
◆逃げ馬◆ ライトクオンタム(17着) ◆前3F 35.1 ※平均 35.78
◇勝ち馬◇ リバティアイランド【差】 ◇勝ち時計 2:23.1(良)
逃げ馬展開
2番枠のライトクオンタムが良いスタートから前に出てハナ。道中1馬身のリードで逃げ、直線に向くと残り400mで先行馬にかわされて失速、後方に沈んだ
逃げ馬短評
《ライトクオンタム》
▼スタートでハナ立った瞬間に、大外のイングランドアイズが飛んできて一気に前が加速(2F目10.5秒)した。その後いったん落ち着きかけたが、向こう正面からややかかり気味にスピードを出し1000~2000mでは5区間連続で12.0秒を記録するという、ある意味神がかったペースコントロールを披露した
▼新馬戦以来の逃げで意外性はあった。田辺騎手は「ハナに立ったら可能な限りスローに落とすタイプ」なのだが、今回の序盤では遅れて上がってきた馬に複数頭の先行馬たちが反応して加速の流れを抑えられず
また中盤以降、どうしても馬が行きたがってしまい田辺騎手としては中途半端なかかり方をしてスローに落とせなかった(普段の彼ならもっとかかってでもラップを抑える場合もある)
今回はクラシックということで出走したが、気性に距離が合っていなかったように思う。今後はマイルあたりで”控える競馬”を教えていくことになるだろう
※ちなみにライトクオンタムが先頭ラップを譲った後のレースについてだが、2000~2200mのラップ11.6秒はラヴェルが、2200~2400m11.5秒はリバティアイランドが出した
公式上がり34.0秒のリバティアイランドは、上がりラップを「11.3‐11.2‐11.5」あたりで走ったことになり、ほぼ最後まで減速していない。これは最後まで力を絞り切ることなくかなりの余裕をもって勝ったことになる。一頭だけ力がず抜けていた