『ジャパンカップ』(3歳上G1) 東京 芝2400m
◆逃げ馬◆ シンエンペラー(2着) ドゥレッツァ(2着) ◆前3F 37.1 ※平均 36.38
◇勝ち馬◇ ドウデュース【差】 ◇勝ち時計 2:25.5(良)
逃げ馬展開
シンエンペラーが押してハナに立ち半馬身差でスロー逃げ。向こう正面900m地点でドゥレッツァがかかり気味にハナを奪いその後は1馬身差で逃げ。直線では上記2頭が後続と同等の脚を使い両者入着した
逃げ馬短評
《シンエンペラー》
▼押して出たところ他に誰も前に出ず、流れの中でハナに立った。ラップ13秒とペースをスローに落とし切ると、さすがに後続がかかり始めてドゥレッツァにハナ奪われた(あえて譲ったようにも見えた) そこからは3番手に潜み直線内から伸びて2着同着まで上がってゴール
▼先行馬さえいないメンバー構成であまりに道中遅く、14頭中13頭の上がり3Fが32.7~33.8秒という特殊なレース。前にいた馬が極端に有利になり、この馬と騎手の序盤の積極的な動きが功を奏した
※この展開で最後方から勝ったドウデュースは桁違いの強さということになる
《ドゥレッツァ》
▼スタートでわずかに出遅れ内の馬に寄られて後退し序盤は6番手辺り。向こう正面に入るとスローにたまりかねて前に。するとすんなりハナまで到達、ここから逃げるカタチになった
直線残り300mで外からかわされかけるも、自ら馬体を合わせに行くとさらにひと伸びして抵抗。最後は屈したが”ハナに立っての並々ならぬ根性”を見せた
▼近走控える競馬をしており、今回もスロー過ぎたため流れの中で先頭に立ったカタチになった。しかし予想以上にハナでの走りがノビノビしており且つ直線での勝利に対する意識が高かったように見えた。こうなると陣営も今後は前での競馬にこだわってくる可能性あり
鞍上次第で序盤の出足はもう少しだけ速くなりそうで、今後発馬が得意な騎手が乗った場合”逃げ”をするようになるかもしれない