天皇賞(秋) (3歳上G1) 東京 芝2000m
◆逃げ馬 メイショウタバル (00着) ◆前3F 33.3
◇勝ち馬 マスカレードボール【差】 ◇勝ち時計 1:58.6(良)

逃げ馬展開 外枠からメイショウタバルが好加速を決めて1馬身半前に出た。道中は手綱を抑えて逃げ2番手ホウオウビスケッツと並んでコーナーを回った。直線入口で抜け出し後ろから来たタスティエーラに一旦前に出られても競り勝って再びハナへ。しかしその瞬間外からマスカレードボールにかわされ、ゴール直線で差し馬につかまり6着入線
▼逃げ馬短評▼
メイショウタバル
前半1000m62.0秒、後半1000m56.6秒という”超スローからの瞬発戦”作り出し、後ろの末脚を封じて、逃げ切りが難しいと言われる東京2000mの攻略に打って出た。目論見通りメイショウタバルは上がり33.1秒のキレを発揮したのだが、他のトップホースたちはそれを上回る31~32秒のキレを出し、いわゆる”キレ負け”の展開となった
あまりスロー逃げをしない武豊にしては珍しい乗り方だったが、メイショウタバルの力とコース特性を考えた結果、宝塚記念のようなイーブン逃げよりも勝算があったということなのだろうか?
とはいえこの馬は少し前まで暴走が危惧されていたほどのクセ馬。今回のレースでは精神面で成長し過ぎて、想定以上に折り合ってしまった点が誤算だったのかもしれない。しかしこの成長は、今後のレースを考えれば大収穫といえる
ホウオウビスケッツ
超スローでも異常なまでに2番手に固執し、かかり続けてスタミナロス。最後のキレ味を出す事なく13着に沈んだ
他に逃げ馬がいると”逃げない”傾向が強い岩田騎手らしいレースぶり。それに加えて前を行く武豊のペースを信用し切っていたようだ。超スローの中でも初志貫徹で絶対に前に出ず、その結果自滅した
今回のレースぶりで陣営は馬と手が合っていないと認識した可能性がある。次走イーブン逃げが出来るタイプの騎手に変われば、巻き返しの可能性大きい
