●2025年6~12月の逃げ馬まとめ●
12月
『有馬記念』 ミステリーウェイ
◆逃げ馬 ミステリーウェイ (16着) ◆前3F 35.8
◇勝ち馬 ミュージアムマイル【追】 ◇勝ち時計 2:31.5(良)

逃げ馬展開 ミステリーウェイが押して前に出ていき内のコスモキュランダを400m付近でかわしきって単独ハナに。しばらく走ると今度は外からメイショウタバルが上がって来て、1、2コーナーで並走。向こう正面に入ったところでかわされた。しばらく2、3番手を走り、最終コーナーで一杯になって後退。最後は最下位16着でゴール
▼逃げ馬短評▼
ミステリーウェイ
初ブリンカーのコスモキュランダが好発を決めて前に出たことで、メイショウタバルとのワンツー想定が崩れた。何とか前に出たところで、今度は外からメイショウタバルが並んできて息を入れられず。これが最後の大失速の原因になった
大逃げしてこその馬なので、今回のような”隊列の先頭”では分が悪かった。序盤で競ったコスモキュランダは2着に入ったことから、この大舞台では単純に力不足もあったか。次走大逃げできる構成なら巻き返しある
メイショウタバル
発馬から内のポジションを守ろうとしたが、外の勢いを見て早々と4番手に控えた。しかし馬が前に出たがり、スタンド前で外に出して落ち着かせにかかるも止まらず。向う正面からハナを奪って以降は逃げ込みを狙ったが、直線入口でもう脚が残っておらず、最後は13着
近走、落ち着いて走れるようになったとはいえ、それは”ハナを走る”という状況があってこそ。前に馬がいるとムキになる癖は変わっていなかったようだ。今後は今以上にハナにこだわって序盤動くと予想される

※レース前記事「逃げ馬予想」
逃◎ メイショウタバル 武豊 6番 ◆逃げ自信度 B
逃げ馬ランキング芝中長部門3位。前走天皇賞(秋)では、超スローに持ち込むもキレ負けして6着
精神面での成長が著しく、いくらでもペースダウンできるようになった。しかしそれも現状では”ハナにいてこそできる芸当”のはず。距離が延びるとはいえ、この大舞台で無理に番手以下に控えることは考えにくい
逃げライバルになりそうなミステリーウェイよりも内の枠に入ったことだし、まずは先手を取りにいくはず
逃〇 ミステリーウェイ 松本 11番 ◆逃げ自信度 C
逃げ馬ランキング芝中長部門16位。大逃げをして道中しっかり息を入れて、最後粘り切るのが勝ちパターン
今回はもし逃げられたとしてもメイショウタバルがついてきて、大逃げは無理そうな状況。だったら、枠も外になったし最初から”番手策”にまわる可能性が高い。もちろん”逃げ”が理想だが一応”番手”もこなせた実績はある
また鞍上松本騎手はG1騎乗2戦目と経験浅く、この日本競馬最高の大舞台でのハイペース大逃げは、さすがに避けると予想される
※レース前記事「推奨馬券( 回収率 ロマン優先)」
メイショウタバル<逃>
逃げ候補2頭はどちらが前に行くにせよ、早めに隊列が決まって序盤のペースは落ち着く。ただ前走天皇賞(秋)での”キレ負け”の反省からメイショウタバル×武豊は若干早くスパートをかけそうで、トータルでMペースになると予想
展開面での有利不利が生じにくい流れなら、あとは自分の信じる馬を買うだけ
このレースは、ロイヤルファミリーの山王耕造が目指したあの「有馬記念」。今回ばかりは相手関係もオッズも忘れて、最も勝って欲しい馬、最も勝って欲しい馬主を推す!
『阪神C』 ジューンブレア
◆逃げ馬 ジューンブレア (11着) ◆前3F 33.0
◇勝ち馬 ルガル【差】 ◇勝ち時計 1:19.0(良)

逃げ馬展開 ジューンブレアが好発から押して抜け出してハナ。道中1馬身半差で逃げ、残り200mで捕まると伸びを欠き後退した
▼逃げ馬短評▼
ジューンブレア
ハナに抜け出した後に、外から”かかった”カリボールに絡まれ、ジューンブレアもつられてかかってしまった。その結果、2F目10.4秒という速さに加え、3F目も10.5秒の脚を使う羽目になり、後半の失速の原因になった
久々の1400mへの挑戦も、結果的に1200m戦の走りをせざるを得ない状況になった。距離適性の有無は分からずじまいだったが、この負けで1200m戦に集中することになりそう。今後は序盤の出脚がさらに磨かれていくと期待される

※レース前記事「逃げ馬予想」
逃◎ ジューンブレア 武豊 9番 ◆逃げ自信度 B
前走スプリンターズSでウインカーネリアンのハナを叩き2着と大健闘し、逃げ馬ランキング【1位】に浮上
もともと速さのある馬だったが、前走の逃げの成功で自信が付き、より積極的に動ける臨戦態勢。また今回は、他に逃げ馬はおろか先行馬さえ少ないメンバー構成。序盤である程度ゆったりと運んでも、流れで前に出られそうだ
※レース前記事「推奨馬券( 回収率優先)」
ジューンブレア<逃>
逃げ候補はジューンブレア一頭。番手狙いもグロリアラウスとルガルくらいで序盤すんなり隊列決まりそう。人気集めるナムラクレアは追込馬。いくらジューンブレアが前走G1を2着の実績あるとはいえ、深追いされることはなさそう。ペースは[S~M]が予想され、前有利が見込める
となれば当然逃げ馬ジューンブレアの出番だ。不安点としては1200mでしか実績がないことだが、3歳時に1400mで負けた時に比べて馬体は増え、近走は覚醒の兆候あり。幸いレースペースも緩くなりそうで、克服可能と考える
『ターコイズS』 スリールミニョン
◆逃げ馬 スリールミニョン (7着) ◆前3F 34.7
◇勝ち馬 ドロップオブライト【先】 ◇勝ち時計 1:33.0(良)

逃げ馬展開 2番枠スタートのスリールミニョンがすぐにハナへ抜け出したが、300m地点でかかったソーダズリングに並ばれ、再加速。道中は1馬身半差をつけて逃げた。直線残り100mでかわされるも、何とか持ちこたえて7着でゴール
▼逃げ馬短評▼
スリールミニョン
300m地点でペース落としかけたところで絡まれる不利がありながら、勝ち馬から0.4秒差の7着は大健闘
連勝は止まったが逃げ作戦の有効性は証明された内容。今後も”逃げ”を続けていくと考えられ”序盤持ち時計”を考慮し、逃げ馬・芝短距離ランキング【20位】にランクイン

※レース前記事「逃げ馬予想」
逃◎ スリールミニョン 永島 ◆逃げ自信度 C
デビューからスプリント戦を中心に差し・追込をしていた馬。しかし、ここ2戦はハナを走って2連勝してOPクラスに勝ち上がってきた
マイル戦は5走ぶりになるが、ここも強気に前を取っていくと予想される
逃〇 カピリナ 横山典 ◆逃げ自信度 C
1200mばかりを走っていた馬がマイル挑戦。超ハイラップでも5~6番手につけており、序盤のダッシュ力は出走馬中トップだろう
今回は鞍上が横山典弘のテン乗りで、無理に抑えるとは考えにくい。ここは思い切った追込策を取るのが横山セオリーだが、序盤で馬自身が前に出ようとした場合は”ハナ”まであり得る
逃▲ ソルトクィーン 富田 ◆逃げ自信度 C
スプリントの条件戦を逃げ、または番手で入着し続け、とうとうOPクラスに勝ち上がってきた馬
マイルは長そうで、序盤で飛び出てハナに立つ可能性はある。しかし、上記2頭に比べれば抑えが効きくと予想される
※レース前記事「推奨馬券(回収率優先)」
ドロップオブライト<先>
逃げ候補はスプリンターの距離延長組3頭で、少しでも競るかたちになればハイペースになりそう
ドロップオブライトは差しスプリンターだが、速い流れになればマイルでも折り合えるはず。そして、これまでスプリント戦ばかり走っているものの、3度だけ走ったマイル戦は2着1回、3着2回とやけに好成績。速い時計でも重馬場でも好走する謎の安定感があり、今回のレースでも期待できる
『カペラS』 タガノミスト
◆逃げ馬 タガノミスト (11着) ◆前3F 33.3
◇勝ち馬 テーオーエルビス【差】 ◇勝ち時計 1:08.6(稍)

逃げ馬展開 激しいハナ争いで押し続けてタガノミストがハナ。道中はカルチャーデイと並び、クビ差程度の僅かな差で逃げる展開。直線残り300mでかわされると、その後は伸びを欠いて馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
タガノミスト
番手競馬で勝ち上がってきた馬だが、9走ぶりに逃げた。しかし極めて速い序盤のレースラップで脚を使いすぎ、最後に失速する原因になった
重賞を現役最速ラップで逃げたため一旦逃げ馬ランキング【7位】とする。しかし、今後逃げる必要がある馬なのかは疑問で、次走以降はまた番手競馬をするようなら、それに合わせたランク付けを行う
カルチャーデイ
芝スタートということもあり好加速を見せたが、内のタガノミストをかわし切れず前2頭で並んで展開。4角出口で逃げ馬より先に失速し、最下位16着でゴール
初のダート挑戦。序盤の速さは見せたものの、勝負で早々と脱落したためダート適性があるとは言えない内容だった。おそらく芝に戻ると考えられるが、立て直しには時間がかかりそう。新潟開催を待って千直を試す手はあるか
エートラックス
序盤から押していったが、周りが速くすぐに前に出られて馬群の8番手辺りに。直線でも見せ場なく14着
この馬自身のスピードは出し切っており、能力の限界というよりは、メンバー構成が厳しかった印象。前につけられる組み合わせであれば、再び力を発揮できるはずだ

※レース前記事「逃げ馬予想」
逃◎ エートラックス 内田博 2番 ◆逃げ自信度 B
ダ・短ランキング15位。1400mではよく逃げるが、1200mだと少し速さが足りない馬
しかし今回は同型が初ダートのカルチャーデイしか見当たらず、自身は絶好の2番枠に入り有利な状況。ここは積極的にハナを狙うだろう
逃〇 カルチャーデイ 柴田善 12番 ◆逃げ自信度 C
芝・短ランキング4位が初のダート挑戦。芝での速さを出せればハナに立つことも可能なはず
ただ、鞍上の柴田善臣は序盤で積極的に動くタイプではないため、内にエートラックスがいる今回は番手以下を走ると予想される
※レース前記事「推奨馬券(回収率優先)」
ポッドベイダー<先>
逃げ馬こそ少ないが、2~3番手に付けたい馬が8頭ほどおりペースは速くなると予想。さらに日曜日の午前中まで雨予報が出ており速い時計での決着になりそう。なので、馬場の軽い中央競馬での持ち時計に主眼を置いて勝ち馬を探す
ポッドベイダーはまだ3歳で、夏まで芝スプリントで先行し活躍してきた。前走初めてのダートを使い、逃げ馬ランキング5位のジョーローリットの2番手を走って好時計で勝利。今回は3カ月の休み明けで前進気勢は高まっていそうで、レースの流れが速くなるのはむしろ好都合
重賞ホースたちに比べると実績は見劣るが、その分斤量は軽い。ハイペースになればこの斤量差はより活きてくるはずだ
『中日新聞杯』 ホウオウプロサンゲ
◆逃げ馬 ホウオウプロサンゲ (15着) ◆前3F 35.1
◇勝ち馬 シェイクユアハート【差】 ◇勝ち時計 1:57.6(良)

逃げ馬展開 1番枠から押して出ていったホウオウプロサンゲがハナを獲得。道中は2馬身差の逃げ。4コーナーで外から半馬身前に出られ、しばらくはその差のまま走ったが、直線300mで馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
ホウオウプロサンゲ
包まれるのを嫌い積極的に前に出ていった結果、意外と楽にハナに立てた。道中かかりながらもスローに落とせたまでは良かったが、後続馬が3コーナーで早めに押し寄せ馬群に飲み込まれて敗退。道中かかった分のスタミナロスがロングスパート戦で大きく響いた
1番枠を利しての逃げであることと、速いラップではなかったことから、逃げ馬ランキング入りは一旦見送る

※レース前記事「逃げ馬予想」
逃◎ ピースワンデュック 柴田善 9番 ◆逃げ自信度 C
発馬が不安定な点が心配だが、概ね前での競馬にこだわるタイプ。ここ2戦は1600m→1800mでも先行しており、距離延長となる今回はより逃げやすい状況
鞍上が柴田善臣ということでガツガツ前には出ないだろうが、もし先頭が手薄なら並んだ流れでハナを取る可能性が高い
逃〇 ホウオウプロサンゲ 吉田隼 1番 ◆逃げ自信度 C
芝の中距離で勝ち上がってきた馬だが、OP入り後は壁に当たって近走はダート戦、マイル戦と矛先を変えたものの大敗。結局”芝中距離”に戻ってきた
1番枠に入ったためここは再び”ハナを狙う”と考えるのが妥当。しかしこれまでの思い切った方向転換を考えると、ここで”追い込み策”を試してくるケースも考えられる
※レース前記事「推奨馬券(回収率優先)」
ピースワンデュック<逃>
逃げ候補は上記2頭で、人気を集めそうなシンハナーダは追い込み、シェイクユアハートは差し、ファミリータイムは先行、ヴィンセンシオは理想は差し(休み明けでかかりそうではあるが)、それぞれ脚質が分散しているため「ややスロー~ミドルペース」の展開になると予想。誰もが力を発揮できるペースのハンデ戦なら斤量とコース相性を重視したい
ピースワンデュックは前走、初の古馬OP挑戦で斤量57kgで勝ち馬と0.5秒差の6着と善戦。今回は55kgとかなり楽で、特に”動き出しの初速”が上がる分だけ逃げ馬として有利。”中京コース”の経験はデビュー戦のハナ差2着のみだが”左回り”で考えると[3.1.0.0]で得意としている
鞍上の柴田善臣は重賞であまり逃げない騎手だが、この馬とはデビューからずっとコンビを組んでおり信頼関係が深い。馬が行きたがれば逃げも拒まないはずで、レースの流れに合わせて最も良い位置取りを選んでくれると期待
『チャンピオンズC』 ウィリアムバローズ
◆逃げ馬 ウィリアムバローズ (16着) ◆前3F 35.8
◇勝ち馬 ダブルハートボンド【先】 ◇勝ち時計 1:50.2(良)

逃げ馬展開 最内ウィリアムバローズが出て2番ダブルハートボンドがマーク。その外を11番シックスペンスがかかり気味に上がっていくと、ダブルハートボンドは控え、向こう正面からは前2頭が並ぶ形に。残り350mでウィリアムバローズが失速、残り250mでシックスペンスが失速。ともに後方へ沈んだ
▼逃げ馬短評▼
ウィリアムバローズ
2頭並んでの逃げになったが、こちらが終始内を守ったこと、そして600m以降は前を走ったことから、ウィリアムバローズが”逃げた”と判断
ダブルハートボンドのマークは想定内だったが、ルメール騎乗のシックスペンスが暴走気味に前に来るのは誤算。2F目ラップ10.8秒は極めて速く、3F目35.8秒もウィリアムバローズのこれまでの持ち時計を上回るハイラップ。ここで一気に脚を使わされたのが大きな敗因
(※勝ち馬ダブルハートボンドはこの不利なラップに付き合った上での勝利。今回こそハナ差だが、実際にははるかに力差がある可能性が高い)
7歳と高齢になってきたものの、今回の敗因は展開不利が大きい。次走以降、もう少しゆったり走れるメンバー構成なら、巻き返しを期待できる

※レース前記事「逃げ馬予想」
逃◎ ウィリアムバローズ 岩田望 1番 ◆逃げ自信度 B
ダ・中長ランキング16位。前走エルムSでは59kgのトップハンデで逃げて4着
最内枠に入ったことで、包まれないよう前に出ていく必要性が高まった。一方で、控える傾向が強い岩田望来への乗り変わりは懸念材料
逃〇 ナルカミ 戸崎圭 12番 ◆逃げ自信度 C
ダ・中長ランキング17位。ウィリアムバローズに対して、1F目の持ち時計では負けるが、2F目、3F目の持ち時計は勝っている
外の12番枠に入ったため、まずは内の出方をうかがう形の競馬になりそう。番手に収まるのが理想、かかるくらいなら前に行ってしまう選択肢もある
逃▲ ペプチドナイル 藤岡佑 14番 ◆逃げ自信度 C
ダ・短ランキング19位。近走はマイル戦で先行しており速さはある。しかし14番枠に入ったため番手に収まることを最優先に動くと予想される
※レース前記事「推奨馬券(回収率優先)」
ダブルハートボンド<先>
逃げ候補が上記3頭に加えて、番手狙いのダブルハートボンド・ヘリオス・アウトレンジも前に行く構え。結果としてペースは速くなりそうだ。
ハイペースでも前で耐えられるのはダブルハートボンドだ。誰かが行くなら番手に控えることができるタイプ。その上で前に行きやすい2番枠に入ったのは大きい。またデビュー3連勝は全て中京1800mであり、勝手知ったるコースなのも強み
『ステイヤーズS』 ピュアキアン
◆逃げ馬 ピュアキアン (14着) ◆前3F 39.2
◇勝ち馬 ホーエリート【先】 ◇勝ち時計 3:47.2(良)

逃げ馬展開 ピュアキアンが5番枠から押してすんなりハナに立った。道中3/4~1馬身差で逃げ、残り600mでかわされると失速し後方に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
ピュアキアン
陣営が長距離を使った狙い通り、無理なくハナに立って道中も平穏に走れた。しかしペースアップした残り1000mのシーンでは押しても後続の手応えが良く、あっさりとかわされて万事休す。ブービー馬からさらに2.1秒離される大差での最下位ゴールとなった
1着・2着・4着馬が、いずれもピュアキアンから差のない3~5番手で運んでいたため、前に有利な流れだったと考えられる。その上でこの負け方をしたのは、レース条件が合っていなかったと考えるしかない
今回の内容を見る限り、芝では現状力不足が明確になったと言える。今後はダート一本で路線を固めていくはず。まだ4歳と若く、立て直しの時間は十分にある

『鳴尾記念』 ショウナンマグマ
◆逃げ馬 ショウナンマグマ (12着) ◆前3F 33.9
◇勝ち馬 デビットバローズ【先】 ◇勝ち時計 1:43.7(良)

逃げ馬展開 前で3頭並んだままハナ争いが続き、内で最後まで押し続けたショウナンマグマがハナに立った。道中は3馬身離して逃げ、直線残り250mでかわされると失速し後方に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
ショウナンマグマ
外のナムラエイハブとドゥラエレーデが出る中、半馬身遅れて内を死守し600mにも及ぶハナ争いに突入。その結果、3頭とも共倒れのハイペースになってしまった
前で並んだらショウナンマグマと池添騎手が引かないのは容易に予想できること。外2頭は、馬がエキサイトして収まりがつかなくなってからのブレーキで、結果的にペース判断を誤ったと言わざるを得ない内容だった
ショウナンマグマは今回は大敗だったが、この状況でも引かずにハナを取り切ったことは成果。次走以降は他の先行馬が無理に絡みづらくなるという副産物を得た
こうした“逃げへの執念”は全盛期以上で、その評価もあって逃げ馬ランキング【10位】に1年半ぶりの再ランクインとなった

11月
『京阪杯』 ジャスパークローネ
◆逃げ馬 ジャスパークローネ (競走中止) ◆前3F 32.7
◇勝ち馬 エーティーマクフィ【差】 ◇勝ち時計 1:07.4(良)

逃げ馬展開 ジャスパークローネとカルチャーデイの激しいハナ争いになり、そのまま並んで展開。3角入口では内枠の分ジャスパーがわずかに出たがカルチャーデイがその後、外からかわしにかかり前に出た。最終コーナー出口ではジャスパークローネが失速しそのまま競走中止。カルチャーデイも伸びを欠き、16着でゴール
▼逃げ馬短評▼
ジャスパークローネ
並んだ内だった分こちらが逃げたと判定する。長期休養明けで若い頃のような序盤の速さを見せたが、最後は右前肢跛行を発症して競走中止。今後の動向が心配される
直接対決でカルチャーデイと互角以上の逃げをし。競走中止はあったが中盤戦までを評価し【3位】にランクイン
カルチャーデイ
発馬直後はクビ差ジャスパークローネより前に出たが、内に入り切れず並んでの競馬。先頭2頭の隊列を形成しており”逃げ”に等しいレースをした
結果的に共倒れになったが、ここで引かなかったのは今後の逃げの布石になる
クラスペディア
好発きめて押しまくったが内が速く3番手まで。最終コーナーで一杯になり11着
前が潰れる厳しい展開での負け。次マイペースで走れれば巻き返しある
ペアポルックス
大外スタートでじんわり上がって4番手確保。最終コーナーで2着馬ルガルと共に上がりかけたがそこから伸びず12着。大外の不利と速すぎる展開があったとはいえ、物足りない内容。ひと頃の勢いはなくなった印象
外からでも前に上がろうとする動きは見せたので【13位】にランクアップ
レイピア
無理に押さず10番手辺りを走り、内からビュンと抜け出し4着確保
差しに回っても能力を発揮できるため、今後は逃げにこだわらず走りそう
テイエムスパーダ
逃げられるかどうか以前に、行き脚がつかず、位置を下げる一方で競馬にならなかった。結果は17着
立て直しに苦労しそうな負け方で、一旦【15位】にランクダウン

『ジャパンC』 セイウンハーデス
◆逃げ馬 セイウンハーデス (12着) ◆前3F 34.5
◇勝ち馬 カランダガン【差】 ◇勝ち時計 2:20.3(良)

逃げ馬展開 セイウンハーデスがかかり気味に前に出ていきハナ。道中8馬身離す大逃げ。残り300mでかわされると後退し馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
セイウンハーデス
3年前の菊花賞逃げ馬が久々の逃げ。2000mの番手策で結果を出してきた馬が、この距離では抑えが効かなかったようだ。序盤1000m57.6秒の超ハイラップで走ったことが、最後の大バテの原因となった
周りの馬に合わせて抑えることはできないようで、今後は自分の序盤スピードに合っていると思われる1800~2000mに拘って走りそう
ホウオウビスケッツらに逃げ勝ったことで【15位】にランクイン
ホウオウビスケッツ
やや立ち遅れて押していって離れた2番手確保。直線に向くと後退し始め、最後は16着でゴール
これまで控える競馬をしてきたが、2番手の準逃げ状態になってしまい、前走と同様かかり気味。直線でパッタリ止まったのは、精神的なモノか距離適性か。チグハグなレースが続き、立て直しに時間がかかりそう
サンライズアース
並の発馬で出脚が足らず6番手あたり。そこから押し続けて道中3番手に付けた。直線に入るとまったく伸びず、かわされる一方で最後は15着でゴール
今回はかかった馬が前に2頭おり、この馬の速さでは先手の取りようがなかった。今後も逃げられるようなら押さえておきたい一頭

『マイルCS』 トウシンマカオ
◆逃げ馬 トウシンマカオ (11着) ◆前3F 34.2
◇勝ち馬 ジャンタルマンタル【先】 ◇勝ち時計 1:31.3(良)

逃げ馬展開 トウシンマカオが最内スタートから出てすんなりハナに立つと、かかり気味に後続を離していき道中は5馬身の大逃げ。最終コーナーで一気に詰め寄られ、直線残り300mでつかまるとそのまま馬群に飲み込まれた
▼逃げ馬短評▼
トウシンマカオ
久々のマイル戦でも、序盤はスプリント戦と同じようなラップを刻んで主導権を握った。その後、単騎大逃げ状態になると上り坂も利用してラップ11.7秒―11.8秒とひと息を入れることに成功。下りで加速しラストスパートにつなげようとしたものの、直線入口ですでに脚が残っていなかった
序盤は暴走気味になったが、その後”溜めからのスパート”の形を作れたのは収穫。何度か走ればマイルにマッチする可能性は十分ある

『福島記念』 バビット
◆逃げ馬 バビット (12着) ◆前3F 36.1
◇勝ち馬 ニシノティアモ【先】 ◇勝ち時計 1:59.9(良)

逃げ馬展開 バビットが好発を決め、押して加速してハナを奪取。道中は1馬身差の単騎逃げ。直線に入って残り250mで捕まると伸びを欠き、馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
バビット
ハナを取ってからスローに落とすまでやや時間はかかったが、向こう正面でラップ12.9まで落として一度息を入れる形に。残り800mから加速して粘り込みを図ったものの、2番手でマークしていた勝ち馬ニシノティアモの瞬発力に屈した
長期休養明けでも出脚の良さは健在で、ペースの制御もある程度は利いていた。復帰戦としては及第点の内容
クリスマスパレード
スタート後に出ていったものの、バビットに前へ入られて内の3〜4番手に収まる形に。最終コーナー出口で進路を失い、仕掛けが遅れて6着
ここ2戦で崩れていたスタートは今回もやや不安定。ただしある程度は前に行けたことで着順は上がった。逃げられれば力を出せる馬だが、重賞クラスでは簡単にハナを奪えないのが悩みどころ

『エリザベス女王杯』 エリカエクスプレス
◆逃げ馬 エリカエクスプレス (12着) ◆前3F 35.4
◇勝ち馬 レガレイラ【差】 ◇勝ち時計 2:11.0(良)

逃げ馬展開 並んだスタートからエリカエクスプレスが徐々に出た。しかし内のシンリョクカが並んできたため第1コーナーでようやくハナを取った。一旦3馬身差を取るも向正面で3/4馬身差に寄られ、第4コーナー出口でまた2馬身差をつけて逃げ込みを図るも力尽きて馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
エリカエクスプレス
内のシンリョクカが”行くのか引くのか曖昧な手綱”で並び続けたため、第1コーナーで一旦ブレーキを緩めてハナを取りにいくことになり、このシーン(400~600m)でスタミナロス。その後、一度は離れたシンリョクカがかかり気味になり、しかもブレーキ甘めで上がってきてペースアップしたところ(1000~1200m)でさらに明確にスタミナロス。結果的に共倒れになった
シンリョクカは一度も逃げたことがなく番手競馬で好結果をあげていた馬だけに、序盤の”逃げたそうに見える動き”をしたのは非常に不可解。競馬新聞を読み込む武豊も同じ疑問を持っていたはずで、あの瞬間さぞ混乱しただろう
今回のラップタイム自体は極端に速いわけではない。しかし、精神的にも肉体的にも負担の大きいタイミングで、共倒れ覚悟の競りかけを受ける不運が大きな敗因と考えられる。次走気分よく逃げられるようなら巻き返しは十分に可能だ

『武蔵野S』 アサカラキング
◆逃げ馬 アサカラキング (13着) ◆前3F 35.3
◇勝ち馬 ルクソールカフェ【差】 ◇勝ち時計 1:35.2(良)

逃げ馬展開 並んだ状態からのハナ争いになったが、二の足でアサカラキングが抜け出した。道中は最大2馬身差の逃げ。直線残り250mでかわされると馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
アサカラキング
6番枠だったことと、芝スタートで持ち前の速さ活かせたこともあり、すんなりハナに立った。イーブンラップに近い逃げで上手くペースコントロールできていたが、直線で並ばれると抵抗するので精いっぱい。残り1Fは芝同様に距離の壁を感じる失速をした
初ダートだったが意外と悪くない走り。1600mは芝時代でも長かったので、次走はダートのスプリント戦を走りそう。その際、人気がなければ買ってみる価値はある
ペプチドナイル
外枠から好発決めてハナ争いに加わるも、内が速いのを見て3番手に収まった。最後の直線でスムーズにスパートかけるもジリジリとした伸びに留まり、残り200mで失速し9着で入線
道中でやや外を回ったとはいえ、ほどよいペースを順調に流れに乗った上での負けは落胆が大きい。最後でキレないことを見越して、常に積極的に乗る必要がありそう

『みやこS』 レヴォントゥレット
◆逃げ馬 レヴォントゥレット (11着) ◆前3F 35.1
◇勝ち馬 ダブルハートボンド【先】 ◇勝ち時計 1:47.5(不)

逃げ馬展開 スタート直後から激しい先頭争いとなり、レヴォントゥレットとダブルハートボンドが前に出た。道中は内のレヴォントゥレットがわずかにハナを走るも、残り600mで競り落とされて馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
レヴォントゥレット
レコード決着の不良馬場とはいえ2F目11秒は速く、その後も抜群の手応えのダブルハートボンドに並ばれてハイラップが続き、スタミナが切れた
ダート戦にもかかわらず、上位入着馬はほとんど後方の馬という前に厳しい展開。その中で勝ったダブルハートボンドはG1級の化物。その馬に競られ続けての敗戦なら仕方がない。次走、マイペースで運べれば巻き返しは十分可能だ
シゲルショウグン
ハナ取る勢いで激しく押すも内の3、4番手に閉じ込められ、直線入口で進路塞がれてスパートタイミングを逃して9着
今回は前が速すぎて序盤で後手を踏んだうえ、レース全体を通しても前に厳しい展開。積極性は見えたので、次走ハナか2番手に行けるメンバー構成であれば期待できる
サンデーファンデー
1番枠スタートから押してスピード乗せるも外が速く中団後方。向こう正面で徐々に下がり最後方になったところで、騎手が馬を止めて競争を中止した
大怪我ではなさそうだが、何らかの異常があったと考えられる。これで6戦連続逃げがなく、一旦逃げ馬ランクからは外す

『アルゼンチン共和国杯』 ミステリーウェイ
◆逃げ馬 ミステリーウェイ (1着) ◆前3F 36.5
◇勝ち馬 ミステリーウェイ【逃】 ◇勝ち時計 2:30.2(良)

逃げ馬展開 外枠ミルキーウェイが好発から徐々に前に出てハナ獲得。1コーナーで4馬身、2コーナーで8馬身、3コーナーで5馬身、最終コーナーで半馬身差とリードを変化させながらの逃げ。直線のスパートで2馬身をつけて逃げ込み態勢に入ると最後半馬身凌いで勝利
▼逃げ馬短評▼
ミステリーウェイ
一旦大きく離して大逃げ態勢を作った。そこからはわずかに減速し続けるも最も遅いラップでも12.4秒と落とし過ぎず、リードを少しずつ消費していった。そしてピッタリ最終コーナー入口で半馬身並ばせてミルキーウェイの闘志に点火し、上がり34.6秒の後続と遜色ないキレを発揮し勝利
通常行われる”第3&第4コーナーで後続を引きつける”ではなく”レース全体を使って後続を引きつける”という繊細かつダイナミックな妙技。スパート直前まで自分の脚を溜めつつ後続の脚を削るという芸当を演じ続けていたことになる
騙馬が7歳にして覚醒!きっかけはなんといっても松本騎手との出会いだろう。これでこのコンビ2戦2勝。今後の快進撃にも期待したい

『天皇賞(秋)』 メイショウタバル
◆逃げ馬 メイショウタバル (6着) ◆前3F 33.3
◇勝ち馬 マスカレードボール【差】 ◇勝ち時計 1:58.6(良)

逃げ馬展開 外枠からメイショウタバルが好加速を決めて1馬身半前に出た。道中は手綱を抑えて逃げ2番手ホウオウビスケッツと並んでコーナーを回った。直線入口で抜け出し後ろから来たタスティエーラに一旦前に出られても競り勝って再びハナへ。しかしその瞬間外からマスカレードボールにかわされ、ゴール直線で差し馬につかまり6着入線
▼逃げ馬短評▼
メイショウタバル
前半1000m62.0秒、後半1000m56.6秒という”超スローからの瞬発戦”作り出し、後ろの末脚を封じて、逃げ切りが難しいと言われる東京2000mの攻略に打って出た。目論見通りメイショウタバルは上がり33.1秒のキレを発揮したのだが、他のトップホースたちはそれを上回る31~32秒のキレを出し、いわゆる”キレ負け”の展開となった
あまりスロー逃げをしない武豊にしては珍しい乗り方だったが、メイショウタバルの力とコース特性を考えた結果、宝塚記念のようなイーブン逃げよりも勝算があったということなのだろうか?
とはいえこの馬は少し前まで暴走が危惧されていたほどのクセ馬。今回のレースでは精神面で成長し過ぎて、想定以上に折り合ってしまった点が誤算だったのかもしれない。しかしこの成長は、今後のレースを考えれば大収穫といえる
ホウオウビスケッツ
超スローでも異常なまでに2番手に固執し、かかり続けてスタミナロス。最後のキレ味を出す事なく13着に沈んだ
他に逃げ馬がいると”逃げない”傾向が強い岩田騎手らしいレースぶり。それに加えて前を行く武豊のペースを信用し切っていたようだ。超スローの中でも初志貫徹で絶対に前に出ず、その結果自滅した
今回のレースぶりで陣営は馬と手が合っていないと認識した可能性がある。次走イーブン逃げが出来るタイプの騎手に変われば、巻き返しの可能性大きい

10月
『菊花賞』 ジーティーアダマン
◆逃げ馬 ジーティーアダマン (18着) ◆前3F 36.4
◇勝ち馬 エネルジコ【差】 ◇勝ち時計 3:04.0(稍)

逃げ馬展開 好発決めてジーティーアダマンがハナ。道中は1馬身半~2馬身差での逃げ。3コーナーでエキサイトバイオに並ばれると残り600mで競り落とされ大失速し最下位18着でゴール
▼逃げ馬短評▼
ジーティーアダマン
スムーズにハナ取れたが、番手馬たちがかかり気味の追走をしてきて1000mまでプレッシャーを受け、上手くラップを落とせず。第1コーナーでやっとペース落ち着いたが、すでにこの時点でジーティーアダマンは怪しい手応え。案の定3コーナーで並ばれたところで脱落してしまった
結果的にエキサイトバイオ以外の先行馬はつぶれる展開で、前に行った時点で分が悪かった。大負けはしたがハナで制御できており、次走相手次第で大駆け注意
古馬との対戦がないため、序盤各ハロンの持時計を基準に逃げ馬ランキング中長距離部門【17位】にランクイン

『秋華賞』 エリカエクスプレス
◆逃げ馬 エリカエクスプレス (2着) ◆前3F 35.6
◇勝ち馬 エンブロイダリー【先】 ◇勝ち時計 1:58.4(良)

逃げ馬展開 スタートから抑えた手応えで進出したエリカエクスプレスがハナに立った。2馬身差で逃げていたところ向こう正面でエンブロイダリーが外から上がって並びかけ、ややペースアップ。その後は1馬身半差で逃げを継続し直線入口でさらに差を広げたが、直線でエンブロイダリーに徐々に差を詰められゴール前でかわされて2着
▼逃げ馬短評▼
エリカエクスプレス
桜花賞とオークスを序盤3F34秒台で逃げたこの馬にとって、今回の35.6秒は楽なペース。途中でエンブロイダリーに捲られかけた時(800~1000m区間)は「共倒れ」も有り得る危うい展開だったが、そこはルメールと武豊。ペースアップを最小限に留めてピタリとワンツー体制を作り、そのまま最後まで2頭での勝負関係を維持した
これでエリカエクスプレスは牝馬三冠すべてのレースを逃げる快挙。これは1999年のエイシンルーデンス以来で、秋華賞の30回の歴史の中でわずか2度目となる
次回からは古馬混合戦になるため暫定的に逃げ馬ランキングに編入。序盤持ち時計を考慮して芝中長距離部門【14位】にランクインとする

『富士S』 グリューネグリーン
◆逃げ馬 グリューネグリーン (13着) ◆前3F 35.1
◇勝ち馬 ガイアフォース【先】 ◇勝ち時計 1:31.7(良)

逃げ馬展開 好発を決めたジャンタルマンタルとレイベリングが前に出たが、いずれも抑える構え。その間に押し続けていたグリューネグリーンがハナに立った。道中3/4馬身差で逃げたが、直線400mでかわされると失速し、後方に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
グリューネグリーン
過去には2000mと2400mでしか逃げた事がなかったが、逃げ候補の馬たちがこぞって抑えたことで初のマイル戦でもハナに立つことに成功。しかしマイル戦としてはスローペースとは言え、この馬の自己ベストは大きく上回る速さでの逃げ。そのため直線入口ではすでに脚が残っていなかった
京都2歳Sを勝って以来、約3年勝っていない馬。今回の初マイルでの逃げは荒療治的な試みだった可能性もある。もし次走で中距離戦に戻るなら、変わり身を見せるか注目したい

『スワンS』 ワールズエンド
◆逃げ馬 ワールズエンド (8着) ◆前3F 33.5
◇勝ち馬 オフトレイル【差】 ◇勝ち時計 1:18.9(良)

逃げ馬展開 ワールズエンドが並んだ発馬から二の足で抜け出しハナを主張。200m付近で外のアサカラキングが並びかけてきたが、半馬身差でハナを維持した。残り200mで内外からかわされると馬群に飲まれ8着
▼逃げ馬短評▼
ワールズエンド
ハナを取り切って抑えにかかるタイミングの200m地点で外からアサカラキングに競りかけられラップ10.2秒の速い脚を使わされたのが敗因
とはいえ初重賞挑戦で、自身の序盤持ち時計を大きく更新する苦しい展開でも8着に走り切ったのは立派。展開次第で重賞でも通用する手応えを得た
逃げ馬ランキングはアサカラキングの上【13位】にランクイン
アサカラキング
外枠から押し続けてハナとりに行くも、内のワールズエンドに抵抗されて手綱を引き2番手に収まった。直線向いて内からかわされるとヨレて失速し17着に沈んだ
前走のレース後横山和騎手は「逃げたくなかった」という意味の発言をしたが、今回の岩田康騎手は「行き切れないと脆いところがあるので」と無理にハナに取りに行った理由を話した。調教師との意思疎通ができていないのか、陣営の方針そのものが変わったのかは分からないが、騎手コメントの方向性が前走と逆。チームとしての足並みが揃っていない印象を受けた

『アイルランドT』 アドマイヤマツリ
◆逃げ馬 アドマイヤマツリ (7着) ◆前3F 36.4
◇勝ち馬 ラヴァンダ【差】 ◇勝ち時計 1:45.7(良)

逃げ馬展開 アドマイヤマツリが1番枠から好発を決めてハナに立つと、道中はかかり気味ながら3/4馬身差の逃げ。直線入口でリードを1馬身半とり粘り込みを図ったが残り150mで捕まった
▼逃げ馬短評▼
アドマイヤマツリ
馬体重プラス16㎏で過去最高を10㎏に超えての出走で馬体が緩かったのは敗因の一つ。もう一つの大きな敗因はレース運びだろう
ハナに立ち超スローペースを作り出し、自身は上がり33.7秒となかなかのタイムを出した。しかし上位馬たちにはそれをはるかに上回る32秒台の脚を出されてしまった
いつもの武豊なら馬と喧嘩せずもう少しイーブンラップ寄りに走らせるのだが「人気馬」「過去逃げ経験なし」「前走ハイラップについていき7着」「過去超スローで上がり33.1秒がある」という条件が重なり、珍しく”キレ勝負の展開”を作ってしまった印象
このまま武豊が続けて乗るなら、今回の失敗を踏まえて次こそはイーブンラップで逃げると考えられ期待大。その際、馬体が絞れていればなお良し

『毎日王冠』 ホウオウビスケッツ
◆逃げ馬 ホウオウビスケッツ (2着) ◆前3F 34.8
◇勝ち馬 レーベンスティール【先】 ◇勝ち時計 1:44.0(良)

逃げ馬展開 ホウオウビスケッツが押してハナ主張し抜け出した。道中1馬身半差の逃げをし、直線もリードを守ったがゴール前で少し離れた外からかわされ2着
▼逃げ馬短評▼
ホウオウビスケッツ
ハナに立つところまでは極めて積極的だったがそこからすぐに手綱を引き、600m~1000m区間では馬と喧嘩するほどの状態でブレーキをかけた。結果、ほとんどの馬が上がり33秒台を出すキレ勝負になり勝馬の瞬発力に屈して2着。2着に入れたのだから健闘ともいえるが、昨年の同レースでもシックスペンスに同じ負け方をしており不満の残る乗り方だった
全力を出し切れなかった感はあるが叩き台としては十分な内容。岩田騎手続投だとしても、この馬より速い馬と走ることになれば番手で流れに乗れる可能性高い。その形ならG1でも勝負になりそうだ

『京都大賞典』 サンライズアース
◆逃げ馬 サンライズアース (2着) ◆前3F 35.3
◇勝ち馬 ディープモンスター【差】 ◇勝ち時計 2:23.9(稍)

逃げ馬展開 抑え気味にサンライズアースが前に出てハナ。道中3/4馬身差で逃げ、1300m地点でドゥレッツァが上がってくると、それに合わせてペース上げて半馬身差並んでコーナーを回った。直線馬体を合わせてハナを守るもディープモンスターに内から差されて2着
▼逃げ馬短評▼
サンライズアース
序盤スローで中盤からドゥレッツァと共にペースを上げるのは戦前の予想通りの展開。しかし稍重の馬場もあってか勝負所での激しい先頭争いというよりは、緩めのラップで協調して上がっていく形になった。その結果、単騎逃げに近い形で力を出し切れたこともあり2着と健闘
大型馬にもかかわらず稍重をこなせたのは大収穫。力のいる馬場になったとはいえ2400mでの2着も自信に繋がりそう。秋戦線に期待!

9月
『スプリンターズS』 ジューンブレア
◆逃げ馬 ジューンブレア (2着) ◆前3F 33.7
◇勝ち馬 ウインカーネリアン【先】 ◇勝ち時計 1:06.9(良)

逃げ馬展開 好発決めたジューンブレアが無理なくハナ。1馬身差で逃げ、直線で2番手ウインカーネリアンと馬体を重ねて競り合い、アタマ差負けて2着
▼逃げ馬短評▼
ジューンブレア
1F通過12.0秒、3F通過33.7秒と決して遅くはないがスプリントG1としては楽な部類のラップで逃げられた。競り合った800~1000mでのラップ10.6秒は見事な加速で負けはしたが強さを見せた
これまで11戦中3度しか逃げていないが成績は[2.1.0.0]。番手競馬も上手いが逃げは抜群の成績で、今後はより前に行く意識が高まりそうだ
ウインカーネリアン
大外枠から好スタート決めて2番手を手応え良く追走。直線で逃げ馬とびっしり競り合い、アタマ差制して勝利
年を重ねるごとに序盤の速さが増している本馬がとうとうスプリントG1制覇。今回は大外枠だったため逃げられなかったが、今回の逃げ馬に対して互角以上の出脚を披露した
ピューロマジック
1番枠からハナ行きかけたが抑えて3番手。直線上手く前開くも伸びきれず8着
G1の舞台でいきなり3番手という優等生なレースを強いられて、それなりには力を発揮。中途半端な競馬になった印象。序盤の状況的に逃げてほしかったが、せめて近走で成功している追込策を選んでほしかった
ペアポルックス
立ち遅れてあっという間に最後方になり、最終コーナーで外から上がるも13着
大一番での出遅れは残念。まだ若いので発馬の安定度の向上に期待したい

『シリウスS』 ホウオウプロサンゲ
◆逃げ馬 ホウオウプロサンゲ (14着) ◆前3F 33.3
◇勝ち馬 ホウオウルーレット【追】 ◇勝ち時計 2:04.8(良)

逃げ馬展開 序盤は1番枠のルクスフロンティアが前に出ながら内を守るも、外枠で押し続けたホウオウプロサンゲが最初のコーナー入口でハナを取り切った。向こう正面では1馬身差の逃げ。第3コーナーでかわされると早々と失速した
▼逃げ馬短評▼
ホウオウプロサンゲ
芝の先行馬が初ダートで逃げた。ただ出脚は鈍かったため、猛プッシュを続けて最初のコーナーをノンブレーキ気味で突っ込む強引な逃げ。ハナに立ってから一気にラップを落とすも序盤のオーバーペースが響いて、最後は勝ち馬から5.2秒差の最下位に沈んだ
この逃げには同馬主の追込馬ホウオウルーレットをアシストするチームプレイ的な意味合いがあった可能性が高い。しかしここまでの大敗では馬への肉体的、精神的なダメージが心配される

『オールカマー』 リビアングラス
◆逃げ馬 リビアングラス (11着) ◆前3F 35.1
◇勝ち馬 レガレイラ【差】 ◇勝ち時計 2:10.2(良)

逃げ馬展開 リビアングラスが2番枠から肩鞭入れて猛プッシュで内を死守。コーナーでハナとり1馬身差の逃げ。向こう両面1200m地点で後方から上がったきたフェアエールングの勢いに対応できず4番に下がり、馬群に揉まれて失速した
▼逃げ馬短評▼
リビアングラス
序盤やや手間取りながらもハナ立ち、前3頭でスロー展開を作りかけたところをフェアエールングの捲りで粉砕された。出走馬に逃げ慣れた馬はおらず、1000mでスローにしすぎた段階で先行勢に隙が生まれてしまった結果といえる(ちなみにフェアエールング自身は8番人気で4着と人気以上に走った)
リビアングラスはテンの速さが危ういことから、今後積極的に逃げを狙うことはなさそうだ。逃げ馬ランキング入りは見送る

『チャレンジC』 ホウオウプロサンゲ
◆逃げ馬 ホウオウプロサンゲ (14着) ◆前3F 36.0
◇勝ち馬 オールナット【差】 ◇勝ち時計 1:58.0(良)

逃げ馬展開 4番枠から好発決めたホウオウプロサンゲが押してハナへ。しかし第1コーナーでショウナンマグマが外から並走し始め、2頭で後ろを離す展開に。そのまま2頭で最終コーナーを回るも、直線ではすぐに後続に飲み込まれた
▼逃げ馬短評▼
ホウオウプロサンゲ
遅めのラップでハナに立つ良い展開だったが、600m以降にからまれてハナを守るために向こう正面で11秒台前半ラップを2区間使わされたのは厳しかった。ホウオウプロサンゲはスロー逃げのキレタイプ。道中でスタミナを削られる逃げは最も苦手な展開
ハナ争いしたショウナンマグマはかつてガンガン逃げていた馬。ショウナン陣営の目線でも、今回は逃げるチャンスが大きいメンバー構成。近走の不振を払拭したい気持ちと「思い切りのいい池添騎乗」が重なり悪い方に出て、前2頭の共倒れ展開を招いてしまった
ホウオウプロサンゲは今後も相手に恵まれれば逃げる可能性はある。ただ他に逃げ馬がいた場合はすぐに控える競馬を選ぶだろう。逃げ馬ランキング入りは見送る

『セントウルS』 カルチャーデイ
◆逃げ馬 カルチャーデイ (9着) ◆前3F 33.3
◇勝ち馬 カンチェンジュンガ【追】 ◇勝ち時計 1:07.4(良)

逃げ馬展開 外枠カルチャーデイが好発からダッシュ良くハナ奪取。道中は3/4馬身差で先頭キープ。直線、残り180mでかわされると徐々に後続に飲み込まれた
▼逃げ馬短評▼
カルチャーデイ
初ブリンカーを着け自己ベストの序盤ラップを出してハナ獲得。逃げランカーのテイエムスパーダ、3歳馬エコロジーク、G1馬ママコチャが前につけ速くなり、前には厳しい展開に。それでも勝馬から0.4秒差は内容として悪くない
今後もブリンカー着用は継続しそうで”逃げ”にこだわると考えられる。今回のレースで元2位のテイエムスパーダに外から逃げ勝ったため、逃げ馬ランキング【2位】にランクアップ
テイエムスパーダ
2番枠から好発で猛プッシュも、外のカルチャーデイが更に速く2番手になった。道中は斜め後ろにピタリと付けた追走。直線ではママコチャに間を割られる苦しい展開。それでも最後まで脚を伸ばし4着確保した
陣営の発言通り初速が遅くなっている感は否めないが、最後まで粘る姿勢は良かった。千直を連戦し好走したことで、馬が自信をつけたか
グランテスト
大外発で特に押さず後方待機策。直線で伸びず14着でゴール
今回のラップタイムは序盤の持ち時計を上回っていた。そのための苦肉の追込策での惨敗は仕方ないところか。この負けで今後は末脚勝負はしなくなるはずで、これまで実績ある「スローなら逃げ、ハイでも6番手辺りの競馬」に拘ってくるだろう

『京成杯AH』 アスコルティアーモ
◆逃げ馬 アスコルティアーモ (8着) ◆前3F 34.6
◇勝ち馬 ホウオウラスカーズ【差】 ◇勝ち時計 1:31.3(良)

逃げ馬展開 2番アスコルティアーモが好スタートを決めると他馬は前にこずハナへ。道中は1馬身半差で逃げるも、3角途中から半馬身差に並ばれて直線へ。残り200mでかわされると後続にもつかまり8着でゴール
▼逃げ馬短評▼
アスコルティアーモ
これまでの逃げは1800m戦で2度だけだったが、今回は好枠活かして初のマイル戦での逃げを達成。序盤3Fは自身最速だったが勝ち時計から逆算するとSペース。終盤は粘り込みを図ったものの、33秒台前半が必要な末脚勝負になり残り200mで伸びを失った
これで3度逃げて【9着9着8着】とイマイチ振るわず。前に目標がいた方が良さそうで、今後は逃げを避けるだろう

8月
『新潟記念』 コスモフリーゲン
◆逃げ馬 コスモフリーゲン (9着) ◆前3F 35.6
◇勝ち馬 シランケド【追】 ◇勝ち時計 1:58.0(良)

逃げ馬展開 コスモフリーゲンが小さいアクションでハナ獲得。道中2馬身差の逃げ。直線全馬同時のスパートになり残り200mまで先頭守ったがラスト1Fでキレ負けした
▼逃げ馬短評▼
コスモフリーゲン
直線までラップを落としに落としスパートをかけたが、あまりにも後続に楽をさせ過ぎてピュアスプリント勝負に。自身最速の上がり33.6秒を出したが上位馬は32秒台だらけ。「スローで追込馬が来るパターン」の教科書のような、典型的な負け展開を作ってしまった
これで初の掲示板外だが、これまで人馬一体てやってきたコンビ。今回の負けは直線長い新潟競馬場の特徴を考え過ぎた結果と考えられ、次走以降はすぐ修正できる内容。むしろ「展開的な弱点を一つ潰せた」とも考えられる

『キーンランドC』 ウインカーネリアン
◆逃げ馬 ウインカーネリアン (5着) ◆前3F 33.6
◇勝ち馬 パンジャタワー【差】 ◇勝ち時計 1:08.2(良)

逃げ馬展開 外ウインカーネリアンが二の足でハナ。道中半馬身差で逃げ、直線入口で1馬身半差をつけるも残り60mでつかまり5着
▼逃げ馬短評▼
ウインカーネリアン
発馬で身体が沈み過ぎたように見えたが、そこからは好加速決めた。外にいたフィオライアがピッタリくっついてきたことでややプレッシャーあったか「序盤持ち時計」を僅かに更新する過去最速の出脚に。その分が最後伸びを欠いた要因になったか
「年を重ねるごとに速くなる」というこの馬特有の傾向通り、8歳秋にして序盤の自己ベストタイム更新。1F目の速さがイマイチなのが珠にキズなのだが、それも克服しかねない勢いを感じる
ペアポルックス
6番枠から二の足で前出たが手綱引いてウインカーネリアンらを前に行かせた。2列目内の3番手辺りにつけ、直線前が開いたところで追うと伸び2着
これまでも「外の番手」なら大丈夫だったが、今回包まれるカタチから力強く伸びてきたのは精神面の成長見えた。今後は相手次第で”逃げる”か”控える”かのどちらの選択肢も自信を持って行え、前のペースに左右されず力を出し切れる

『札幌記念』 アウスヴァール
◆逃げ馬 アウスヴァール (13着) ◆前3F 36.1
◇勝ち馬 トップナイフ【差】 ◇勝ち時計 2:01.5(稍)

逃げ馬展開 ホウオウビスケッツとケイアイセナが好発で横並びで競ると内のホウオウビスケッツが引いた。そこから外で押し続けていたアウスヴァールがハナ争いに参加。最初のコーナー手前でケイアイセナをかわしてハナ獲得。道中は前2頭で後ろを数馬身離す展開。残り400m地点でアウスヴァールは脱落。ケイアイセナが前に出て逃げ込み態勢に入ったが残り100mで勝馬トップナイフにかわされると堪えられず4着
▼逃げ馬短評▼
アウスヴァール
外枠もあり序盤無理してハナに立った分、そして800m以降息を入れずむしろ加速した分で、後半苦しくなった。ただこれまでのレースほど無気力な失速はしておらず、状態が上向いている可能性は見えた。数字を見ても今回の”勝ち馬から1.5秒差”は近走では健闘の部類に入る
とにかくこれで8戦連続の逃げ達成。他の戦法に浮気せず”逃げ”だけで状態上向かせたのは陣営の努力と忍耐の賜物。秋の激走に期待したい
ケイアイセナ
ハナ争いで内隣のホウオウビスケッツを競り落としたところはよかったが、その直後に外から来られては厳しかった。それでもなんとか2番手で折り合い、最後は4着と格好はつけた
近走勝ちレースも負けレースも相当な力を感じさせる走りをしており、ミドルペース以上なら番手も十分こなせている。いつ大駆けしてもおかしくない状況
ホウオウビスケッツ
発馬から少し押して前狙ったがハナ争いになるとすぐ引いた。しかし3番手に下がってからかかり通し。4角で押すも上がり切れず7着。発馬後のチグハグな動きで馬が混乱したのが大きな敗因だろう
ずいぶん長く”逃げない騎手”たちが乗っているが、ここらで”逃げる騎手”が乗ってホウオウビスケッツがどう走るか見てみたいところ

『中京記念』 シンフォーエバー
◆逃げ馬 シンフォーエバー (2着) ◆前3F 35.4
◇勝ち馬 マピュース【先】 ◇勝ち時計 1:32.3(良)

逃げ馬展開 シンフォーエバーが二の足で抜け出し徐々に離して3馬身差の逃げ。残り200mまでそのリードをキープするも、そこから徐々に迫られゴール前でかわされ2着
▼逃げ馬短評▼
シンフォーエバー
1F目12.8秒と他の馬が積極的に来なかったことが幸いし、陣営の希望通りほとんど押すことなくハナに立てた。そのおかげで多少かかり気味だったがコントロールが利いたのが好走の大きな要因だ
今回の成功で”逃げ馬”としてのスタイルが固まった感あり。次も同型がいなければ、さらに安定感ある逃げへと進化できそう。「重賞連続逃げ」と「序盤持ち時計」を評価して逃げ馬ランキング【17位】にランクアップ

『CBC賞』 インビンシブルパパ
◆逃げ馬 インビンシブルパパ (1着) ◆前3F 34.0
◇勝ち馬 インビンシブルパパ【逃】 ◇勝ち時計 1:07.4(良)

逃げ馬展開 外枠インビンシブルパパが押し続けてハナを取り切った。道中1馬身差で逃げ、直線で徐々にリードを広げた。ゴール直前に差し勢に迫られたが半馬身しのいで勝利
▼逃げ馬短評▼
インビンシブルパパ
ダートで勝ち上がってきた馬が芝転向2戦目で勝利。逃げの持ち時計を考えると今回の序盤はこの馬にとって楽なラップ。特に3F目11.5秒に落とせたのはこの馬の気性の良さと運が噛み合った賜物。今後も同等以上の速さを出して活躍しそうだ
逃げ馬ランキング【元3位】だったクラスペディアに外枠から逃げ勝ち、文句なしの【3位】にランクアップ
カルチャーデイ
外枠で好発決めインビンシブルパパに付いていくカタチで2番手。250m地点で相手に前に出られながら寄られ、強く手綱引き下がった。その後馬群に揉まれるも直線一瞬伸び5着
上手く2番手に留まれたらもっと着順良かっただろうが、気性面で難しいところが出た。ただ揉まれても抜け出す根性は見え、展開さえ向けばもっとやれる力を感じた
クラスペディア
内枠で好発決めたが外の勢いが良くあっという間に前に入られ馬群に包まれた。終始内ピッタリを走るも伸びずバテずで7着
前走のハイラップ逃げの大敗を考えると競馬にはなっていた。ただ差して勝てるタイプではなさそうなのも露呈。せっかく良いスタートセンス持っているし、今後は間をとって番手狙いの乗り方をしていきそう
グランテスト
前に出かけたが周りの方が速く、すぐに待機策を選んだ。馬群の中で揉まれ、直線伸びきれず13着
後手の競馬で成す術なし。重賞で2度入着経験があるがどちらも軽斤量時。54kgを背負ってしまうと重賞クラスの壁が越えられない印象

『エルムS』 ウィリアムバローズ
◆逃げ馬 ウィリアムバローズ (4着) ◆前3F 36.4
◇勝ち馬 ぺリエール【先】 ◇勝ち時計 1:43.5(稍)

逃げ馬展開 大外ウィリアムバローズは発馬で立ち遅れ。しかしすぐ加速体制に立て直し、コーナーに入るギリギリでハナを取り切った。道中は半馬身差でかかり気味に逃げ、直線入口では1馬身半つけるも勝馬にすぐつかまり4着
▼逃げ馬短評▼
ウィリアムバローズ
59㎏の単独トップハンデで4着と格好つけ、実績通りの力は証明した
発馬センスを考慮すると1700m以下はこの馬にとって忙し過ぎる印象。それでも初速のモタつきを帳消しにする二の足は素晴らしかった。逃げ馬ランカーらしい走りをし【11位】ランクキープ

『クイーンS』 コンクシェル
◆逃げ馬 コンクシェル (13着) ◆前3F 34.9
◇勝ち馬 アルジーヌ【差】 ◇勝ち時計 1:46.0(良)

逃げ馬展開 コンクシェルが5番枠で最高の発馬決めハナ。道中1馬身半差での逃げ。残り200mで勝馬らに捕まると馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
コンクシェル
発馬で1馬身飛び出すとさらに押して外からくるアリスヴェリテらを退ける動きをした。ただそこで馬に火が付いたか、ややかかってしまい速めラップ連発の逃げに。結果、最後にガス欠起こした
逃げ馬との対戦が多いせいもあるがこれで4戦連続の二桁着順。ここまでリズム崩すともし今後、単騎逃げできたとしてもいきなりの入着は厳しいか
アリスヴェリテ
外から二の足で前狙うも内コンクシェルが強くハナ主張し2番手に。向こう正面で手応え悪く、3角では押しながら追走。直線向いたところで馬群に飲まれて8着
覇気のない競馬ぶりでやはり”ハナでこそ”を再確認。今回は内枠コンクシェルのロケットスタートに成す術がなかった
クリスマスパレード
ゲートでクビを動かした瞬間ゲートが開き出遅れて後方。そのまま控えるも最後の直線では差し馬の後ろを付いていくだけで9着
腹括って追い込みに賭けたが全く伸びる素振りなく”前でこその馬”がより鮮明になった。ただこれで2戦連続の出遅れで、次走はまず普通に発馬することが課題になる

『アイビスSD』 テイエムスパーダ
◆逃げ馬 テイエムスパーダ (2着) ◆前3F 32.0
◇勝ち馬 ピューロマジック【差】 ◇勝ち時計 0:53.7(良)

逃げ馬展開 テイエムスパーダが発馬から押して鞭入れハナ&外コースを獲得。外集団ではハナを守り通したが離れた内から差してきたピューロマジックにかわされ2着
▼逃げ馬短評▼
テイエムスパーダ
何が何でも前に行く姿勢を見せ、見事に逃げを達成し好結果に繋げた
斎藤騎手は芝・短距離での逃げ率が極めて高く”逃げさせる技術”に長けている。テンの速さが課題で”逃げられず惨敗”を繰り返していたテイエムスパーダとのコンビ相性は抜群に良い。これなら千二戦でも通用する可能性も
シロン
4番枠から飛び出し馬場中央を1頭で駆けたが残り400mで失速14着。大外コースとの馬場差も大きく、斤量増も堪えた
ほぼ逃げと同等の速さは見せたため逃げ馬ランキングは【4位】に浮上
カフジテトラゴン
3番枠から好発も外隣のシロンにテンの速さで劣った。途中で外集団に合流するも伸びず12着
枠が悪かったが単純な速さでもOP馬に敵わなかった
ピューロマジック
早めに手綱抑え中団後方に。残り400mで前方を開かせるとビュンと伸びて勝利。上り31.3秒はおそらく日本最速記録
今後は当分、前に馬を置くレースを続けそうで逃げ馬ランキングは【6位】にダウン

7月
『東海S』 リジル
◆逃げ馬 リジル (7着) ◆前3F 34.6
◇勝ち馬 ヤマニンウルス【先】 ◇勝ち時計 1:22.2(良)

逃げ馬展開 外枠リジルが好発で1馬身飛び出すとそのまま加速し2馬身差リードで逃げた。最終コーナーでヤマニンウルスにピッタリマークされ、直線残り300mでかわされると失速して後続馬群に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
リジル
先行して勝ちあがっていたが前走初OPで先行できず大敗。今回はスタートの大成功もあり4レースぶりの逃げるカタチになった。ペース落とさない速めイーブンの逃げに努めたが、復調したヤマニンウルスに早めに並ばれ、力の差を見せつけられて千切られたことで、リジルの失速が早まってしまった
前に行って強いところは見せたが次走は番手狙いの競馬をしそう。今回のランク入りは一旦控える
エートラックス
内枠で好発決めるも外リジルにすぐ前に出られ4番手に控えた。ヤマニンウルスを目標に同時に動いたが歯が立たず、結果的に早仕掛けになってしまいバテて11着
今回は巡りが悪く力を発揮できなかった
ロードエクレール
好発も外のリジルが更に速く2番手に。直線を3番手で迎えたもののまったく伸びず14着
少し離れた2番手で運べていれば粘れたかもしれないが、早めにヤマニンウルスにかわされたことで戦意を失ったようにも見えた。今後、楽に逃げられるメンバーなら力出し切ってくれるはず

『関屋記念』 シンフォーエバー
◆逃げ馬 シンフォーエバー (10着) ◆前3F 33.9
◇勝ち馬 カナテープ【追】 ◇勝ち時計 1:31.0(良)

逃げ馬展開 2番枠シンフォーエバーが押してハナ。最大5馬身差離す大逃げ。直線徐々に迫られ200m地点でつかまると馬群に飲まれた
▼逃げ馬短評▼
シンフォーエバー
3戦ぶりに芝に戻ると古馬相手でも抜群の先行力を見せハナへ。一旦ペース落ち着きかけたが800~1200mでラップが上がった。ここで息が入れられなかったことが最後の踏ん張りがきかなかった原因か
とはいえ大逃げのカタチ作って残り200mまで持ち堪えたのは力ある証拠。今後は控える競馬を教えるかもしれないし、もしこのまま逃げ続けるようならもっと上手な”逃げ”を習得できそう。後者の期待を込めて逃げ馬ランキング【19位】に

『小倉記念』 グラティアス
◆逃げ馬 グラティアス (16着) ◆前3F 35.0
◇勝ち馬 イングランドアイズ【差】 ◇勝ち時計 1:59.9(良)

逃げ馬展開 スズカダブルが前に出かけたが鞭を入れてグラティアスが追い続けてハナを奪った。その後差を広げ、道中は5馬身差の大逃げ。最終コーナーで失速し一気にかわされると脱落、最後は大差の最下位に
▼逃げ馬短評▼
グラティアス
▼前走安田記念で後方に控えて負けたのを悔やんでか、今回は何が何でもハナに拘る姿勢を見せた。結果オーバーペースで大敗。おそらく厩舎サイドからの指示と考えられるが、小沢騎手ももう少し自然な動きの逃げができなかったか。あまりに見栄えの悪い玉砕的な逃げだった
▼この大敗で今後ハナを狙うことはないだろう。距離もマイルに戻りそう。逃げ馬ランキング入りは見送り

『七夕賞』 コスモフリーゲン
◆逃げ馬 コスモフリーゲン (1着) ◆前3F 34.7
◇勝ち馬 コスモフリーゲン【逃】 ◇勝ち時計 2:00.5(良)

逃げ馬展開 2番枠コスモフリーゲンが好発決めハナ。最大2馬身差で逃げ、3角で一旦1馬身差に引きつけ、4角で仕掛けて直線入口でまた2馬身離した。最後迫られるもアタマ差凌いで勝利
▼逃げ馬短評▼
コスモフリーゲン
▼2~400mで外の馬に迫られた際に登り坂区間で10.8秒の脚を繰り出し一気に前に出た。序盤キツかった分、向こう正面後半で[12.7‐12.8]と息を入れて帳尻合わせ。その後3、4コーナー中間から早めの仕掛けで後続の脚を封じた。精神的にも肉体的にも強い内容
▼今回の序盤ラップはこの馬にとって自己ベストの速さ。時計のかかる馬場だったことを考えると、その成長度の高さがうかがえる。稍斤量に恵まれたとはいえ”力は本物”とみていいだろう
今回の序盤ラップと前走でイヤサカに逃げ負けていることを考慮し逃げ馬ランキング16位にランクイン

『北九州記念』 クラスペティア
◆逃げ馬 クラスペディア (17着) ◆前3F 32.5
◇勝ち馬 ヤマニンアルリフラ【差】 ◇勝ち時計 1:07.8(良)

逃げ馬展開 外のシロンが一旦抜け出たがクラスペディアが押して押して内を死守し300mでハナに立った。半馬身並んだ逃げで、最終コーナー途中でシロンに再び前に出られて失速、後方に沈んだ
▼逃げ馬短評▼
クラスペディア
▼出脚イマイチで外シロンに前に出られるも、なんとか鼻面を突っ込んで内を死守しハナを奪取。その後もハナ守るため限界に近いラップを出し続けた結果800mでガス欠
▼前走「葵Sを逃げて2着」の成功体験を基に強引に逃げたもののここでは通用せず。ただまだ3歳で逃げ経験浅い。走りを重ねて出脚さえ良くなれば太刀打ちできそう
古馬初戦で【逃げ馬ランキング4位】のシロンに逃げ勝ったためクラスペディアが【4位】の座にランクイン
シロン
▼外枠から鋭い二の足で抜け出したが切れ込む際ギリギリでクラスペディアに内のスペースに入られ2番手に。最終コーナーで先頭に躍り出るも直線向いてすぐ力尽き16着
▼序盤の速さもさることながら番手から再びハナに立つ動きも良く、それなりに力を見せた。上位馬が差し馬だらけの今回のレースにおいて”健闘した”と言える内容。今後”逃げられそうなレース”に当たれば積極的に狙いたい
