『日本ダービー』(3歳G1) 東京 芝2400m
◇勝ち馬◇ シャフリヤール【差】 ◇勝ち時計 2:22.5(良)
◆逃げ馬◆ バスラットレオン(15着) ◆前3Fラップ 35.0 ※レース平均 35.6
【逃げ馬展開】 速いタイムの先頭争いを大外スタートのバスラットレオンが押しまくって出てハナに立った。そこから一気にペースを落として3/4馬身差での逃げ。第3コーナーで横に並ばれてもこらえ、直線で一旦前に出たもののすぐにかわされて後方に沈んだ
逃げ馬短評
《バスラットレオン》
スタートで外向きに出てやや遅れた上、内の馬たちが速かったにもかかわらず、戦前の宣言を守り、押しまくって先頭に立った
ペース的には厳しい選択だが”逃げるしかない馬”という確信に基づいた勇気ある騎乗
結果的に大敗はしたがこの大舞台での逃げで、前走の落馬による悪いイメージは晴れたことだろう。後の糧になる逃げだったように思う
《タイトルホルダー》
好スタートを切って馬なりで前に出た。しかし外のバスラットレオンが押していたため離れた二番手を確保
ここからバスラットレオンがペースを落とすのをみてこちらもブレーキ。するとグラティアスに外から被せられ2番手を奪われ、それでもずっと手綱を引いていたため内に閉じ込められたまま第3コーナーでさらにポジションを下げ続けて差し馬の位置まで後退。しかしそこから自力で6着までくるのだから馬は強かった
ハッキリ言って今回の田辺騎手の騎乗は不満。これまでも消極的な先行が目立つ騎手だったが、最高の舞台でモロにその本質が出てしまった
可能な限り擁護的な見方をすれば、もしかしたら真後ろにいた1番人気のエフフォーリアにスムーズな競馬をさせないようマークした騎乗なのかもしれない。ただそうだとしても、同時に”自分も負ける競馬”を選んだことに変わりない
馬は強いだけ本当にもったいない。次走以降、もう少し心の強い騎手が乗りさえすればすぐにでもトップ争いに戻れそうだ