『ジャパンカップ』(3歳上G1) 東京 芝2400m
◆逃げ馬◆ パンサラッサ(12着) ◆前3F 35.5 ※平均 35.45
◇勝ち馬◇ イクイノックス【先】 ◇勝ち時計 2:21.8(良)
逃げ馬展開
パンサラッサが追ってハナに立つとすぐ後続を離していき向こう正面で3秒ほどの差をつける大逃げ。直線に向いても40mのリードがあったが、残り250mでかわされると馬群に沈んだ
逃げ馬短評
《パンサラッサ》
▼1F目はゆったり目のラップで入って2F目までは常識的なラップ。3F目の11.5秒はかなり珍しい速さだけれどなくはない程度。が、そこからの11.0秒‐11.1秒は想像の範囲をはるかに超える速さ。こんな走りただの馬なら暴走だが、この馬はあのパンサラッサ。騎手も観客も余計なブレーキは望まなかったはずだ
最後は上がり38.7秒と大失速をしたが、ひとときのあいだ大きな夢を見させてもらった
▼レース後に調教師から進退について馬主と相談との発言があったよう。派手な逃げで有名な馬だが海外G1を2勝している特級の実績馬でもある
できることならずっと逃げ姿を見続けていたいがそういうわけにもいかない
《タイトルホルダー》
▼3番枠から好発決めて押したが外のパンサラッサの速さには敵わなかった。パンサラッサの離れた逃げで、この馬が集団内では先頭の”準逃げ”でレースを進めるも直後にいたのはイクイノックス。直線に向き猛スパートをかけるも伸びきれないところを、後ろのイクイノックスに猛烈な勢いでかわされて最後は5着でゴール
▼芝・中長距離界で世界一速い馬がはるか前にいて、世界一強い馬が真後ろにいるという厳しい状況。むしろそんな中で5着に残ったのは強いといえるのだが、この馬に求められるのはもっと上のパフォーマンスだろう