『中日新聞杯』(3歳上G3) 中京 芝2000m
◆逃げ馬◆ ホウオウビスケッツ(12着) ◆前3F 34.7 ※平均 35.56
◇勝ち馬◇ ヤマニンサルバム【先】 ◇勝ち時計 1:58.8(良)
逃げ馬展開
1番枠ユニコーンライオンが鞭入れて前出るもホウオウビスケッツがコーナー入口で並んでいき外からハナを奪った。道中は外にまわったユニコーンライオンと2頭並んでの逃げ。残り220mで2頭まとめてヤマニンサルバムにかわされると馬群に沈んだ
逃げ馬短評
《ホウオウビスケッツ》
▼休み明けの3歳馬で、押して位置をとりにいったら止まらなくなった悪パターン。前に出過ぎたと気づいてからきつく抑えたが、時すでに遅くかかった状態が続いた
レース全体の流れとして[急加速→急減速→早い仕掛け→失速]とチグハグになりロスの多い競馬になってしまった
▼デビューから逃げて2連勝、その後番手でスプリングS2着、ダービー6着と待機策が上手くなっていった馬
その経歴の馬の休み明けなのだから、ここで序盤押したら暴走起こしてしまう危険性が高いのは予見できる事。その上での暴走は結果論と聞き流すことができない、致命的な騎乗ミスだったように思う
狂ったレース勘を取り戻すために次走はかなり用心深く控える必要があり、積極的なレースは期待できないだろう
《ユニコーンライオン》
▼引退レースと最内枠ということで、これまで以上気迫で思いっきり押してハナを狙った。2F目10.5秒とかなりの無理を承知で逃げ態勢作ったが、それでも3歳馬の暴走には抗えず2番手。道中外に回って前で並走し逃げ込みを狙ったが、直線では伸びを欠き馬群に沈んで12着で入線
▼重賞2勝、宝塚記念2着、海外遠征までした逃げ馬で、最後にもう一度”強い逃げ”を期待したがそれは叶わなかった
逃げ馬の当たり年ともいえる時期を走り抜いた名逃げ馬として、今後も語られていくことだろう