『有馬記念』(3歳上G1) 中山 芝2500m
◆逃げ馬◆ タイトルホルダー(3着) ◆前3F 36.2 ※平均 36.22
◇勝ち馬◇ ドウデュース【差】 ◇勝ち時計 2:30.9(良)
逃げ馬展開
タイトルホルダーが内枠で好スタートからの猛プッシュで抜け出した。ハナに立つと徐々にリードを広げて向こう正面で8馬身ほど。最終コーナー回っても5馬身程のリードで逃げ込んだが残り80mでかわされ3着
逃げ馬短評
《タイトルホルダー》
▼他に速い馬がいないのと自身の引退レースということで、発馬から覚悟を決めた猛プッシュをかけたところ見事に抜け出しに成功。その後は他の馬が付いてきていないにもかかわらずペースを落とさずに12.0秒前後のラップを淡々と出し続け、大逃げの形を作った
一般的に”マイペースで逃げる”というのはできるだけゆったりしたラップで走ることを意味するのだが、この馬に関してはこのキツいイーブンラップこそが”マイペース”
その結果、スピードとスタミナを兼ね備えた馬のみが選抜される展開になり、その代表格のこの馬も3着入線を果たした
▼「イーブンラップで走って最良のタイムを出す」という、まるで人間の陸上競技のような走りを実現してきた馬
パンサラッサのような規格外のスタータイプではなく、自身の長所と短所を理解しつつ”強いからこその逃げ”を選んできた。理論に基づいた”逃げ”である点を考えるとタイトルホルダーの逃げの方が今後の競馬(主に逃げ業界)に与える影響は大きいのかもしれない