『帝王賞』(4歳上Jpn1) 大井 ダ2000m(良)
◆勝ち馬◆ ゴールドドリーム 勝ち時計 2:04.2【平均ハロン 12.42】
◆逃げ馬◆ テイエムジンソク(6着) 前半ラップ 35.1【3F基準 37.3】《HHペース》
レース展開・位置取り図
○逃げ馬展開 ―徐々に離していく逃げで最大3馬身差をつけた逃げ。ペースが速く全体的に縦長
ラップタイム表
○表の特徴 ― 前半3Fが速く、中盤も速め、後半はガクンと遅い
勝ち馬短評
《ゴールドドリーム》
・レース展開
重心が後ろのスタートで立ち遅れ気味たが、内枠のポケットを利用し進み、中段前目につけた。向こう正面半ばからポジションを上げていき、最後の直線で内をすくって前の馬を交わすと、最後はケイティブレイブとの競り合いを制して勝利
・短評
1000~1200mでのポジションアップが美しかった。大井競馬場は最内の砂が深いからか、内ラチからスペースを空けてレースをすることが多いため、内にいても思い通りに動けたようだ
過去、様々な位置取りでレースをしていて不安定な印象があるが、レース成績は完全にダート王者そのもの。本質的にはマイラーなのだろうが、工夫をすれば長い距離もこなせる圧倒的な能力を持っている
☆逃げ馬評価
《テイエムジンソク ◇ランクアップ 圏外→7位》
・レース展開
スタートで躓きかけた事でムキになったかいつになく加速、先頭に立っても抑えがきかない状態。2番手オールブラッシュに寄られるとさらに加速して猛ラップの逃げ。第3コーナーで手ごたえがあやしくなり、直線に向くと力尽き6着に沈んだ
・短評
前走平安Sではスローペースを控えて惨敗、今回はハイペースを逃げて惨敗。多分古川騎手は自分が出るレースでも”事前に他の馬の研究はしないタイプ”のようで、われわれが競馬新聞みて「このレースはスローになりそう」「これは逃げ馬多そう」とかいったことを考えていないみたい
今回は”前に行っただけマシ”だとは思うが、この負けのせいで次走は「なにがなんでも控える」とかやりそうなのが古川騎手の怖いところ。そもそも大レースでのミスが目立ち過ぎなので、前々からファンの間では声が上がっている”乗り代わり”になるのかもしれないが
ただ、信念を感じない逃げでも前半35.1秒を叩き出したこの馬の速さは本当に素晴らしい
《オールブラッシュ ◇ランクアップ 6位→5位》
・レース展開
横を向いた時にゲートが開き、立ち遅れ気味のスタート。急いで追ったところ徐々に前につけいき、2番手を追走するカタチ。第3コーナーでついていけなくなり9着入線
・短評
とにかく逃げようと動いたが、いくら何でも前が速すぎた。中途半端につつくような形になりさらにペースアップを誘発してしまう悪循環。”逃げ馬”といってもテンの速さはイマイチなので、ミドルペース以上だと外枠スタートが大きな不利になる馬のようだ
《ケイティブレイブ ◇ランクダウン 5位→6位》
・レース展開
安定したスタートから飛ばしていったテイエムジンソクを見て控えた。3番手追走から最後の直線で一旦先頭に出たが、すぐに最内から伸びてきたゴールドドリームに交わされて2着
・短評
前が速いとみて無理せず控えたところ、ちょうど走りやすいペースを作ってもらえた。自分のラップを守れば走るタイプなので、ハイペースなら控えスローペースなら逃げる競馬をしていくだろう
【今回の予想記事】