『天皇賞』(4歳上G1) 京都 芝3200m
◆勝ち馬◆ フィエールマン 勝ち時計 3:15.0(良)
◆逃げ馬◆ ヴォージュ(中止) 前3Fラップ 36.0《H》※レース平均3F 36.6
レース展開・位置取り図
ラップタイム表
☆逃げ馬短評
《ヴォージュ》
好スタートから猛プッシュして外に並んでいたメイショウテッコンを制し先頭に立った。道中13.8秒のスローなラップにまで落としレースをコントロールしたが、残り800mでの押し上げで一気に交わされ、しばらく走ったあと競争を中止した
激しいアクションでメイショウテッコンの福永騎手を引かせたのは上手かった。福永騎手の性格を読んでの動きだったかもしれない
このメンバーで逃げを打てたのはこの馬にとっては上出来。それだけに怪我がなかったらどこまでやれていたか見たかった
《ロードヴァンドール》
押して出たが外枠の分先頭争いには加われず。最初のコーナーで2番手にまで上がってかかり気味に追走した。後半で後ろの押し上げに飲み込まれて戦意喪失し後方へ沈んだ
前走を見るにダイワメジャー産駒とは思えないスタミナを秘めてそうなのだが、先頭に出る形でないと力を発揮できないようだ
《メイショウテッコン》
五分のスタートから急加速して先頭に立ちかけた。しかし内ヴォージュの和田騎手の激しい動きを見て手綱を引くと、その後は騎手の体が上下するほどかかりながら3番手を追走。残り800mで手綱を開放した時にはもうスタミナを使い切っていた
テン乗りとはいえ馬群での競馬が出来ないのは分かっていたはず。最初の時点で一気に先頭に立ってしまうことはできたと思うのだが、福永騎手の素直過ぎる性格からか、内のアクションに半ば騙されるカタチで尻込みしてしまった
次走は武豊騎手に戻るはずなので、一変の可能性が高い
勝ち馬短評
《フィエールマン》
ペースの速い前半は後方に位置し、遅くなったところでポジションを上げる理にかなった競馬。当たり前のことを当たり前に実行した結果、ロスなく十分力を発揮しての勝利といえる
ライバルと目されたエタリオウは離れた最後方で運を天に任せた競馬をしており、それとは対照的な理知的な騎乗が大きな差になった