『ステイヤーズステークス』(3歳上G2) 中山 芝3600m
◆逃げ馬◆ カウディーリョ(7着) アイアンバローズ(2着) ◆前3F 39.9 ※平均 37.93
◇勝ち馬◇ ディバインフォース【差】 ◇勝ち時計 3:47.6(良)
逃げ馬展開
出足でセダブリランテスが飛び出たところを外からカウディーリョが交わして先頭に立った。700m地点で4番手にいたアイアンバローズがハナを奪いそれ以降は3馬身のリードをとっての逃げを敢行。2周目第3コーナーで1馬身差に迫るとスパートして差をキープ。最後の直線ではさらにリードを広げたがゴール前で差されて半馬身差の2着
逃げ馬短評
《カウディーリョ》
▼スローラップのまま先頭に立ったまでは良かったが3F目14.4秒といくらなんでも落としすぎてしまいアイアンバローズに進出を許した。ただ、あえて番手を選んだフシもあり陣営としてはスタミナの不安があったのかもしれない
その後はソツなく2番手での競馬。第3コーナーからのペースアップに一旦乗ったもののコーナー出口で4番手まで下がり、その後もキレ負けして7着となった
▼目立ったキレがない馬なのでわざわざ一旦抑えてスパート合戦に参加するよりは、自分でイーブンペースを作った方が良かったと思う。ただそうなったとしても今回の走りを見る限り、終盤の追い上げに耐えられそうになかった。体調なのかなんなのか今回ばかりは力負けの感が否めない
※逃げラップの基準になる600m地点ではカウディーリョが先頭にいたため”逃げた”とする。しかし3600mという距離を考えるとアイアンバローズの方がレース中に先頭にいた時間が圧倒的に長い。なので今回は”両者逃げた”と扱う
《アイアンバローズ》
▼スタートからかかり気味に4番手を走っていたところ400~600m地点の超スローにしびれを切らしてハナに立った。その後、引き離しに12.1秒と脚を使ったがそれからはまたスロー気味のイーブンペースにコントロール
残り1400mから徐々にラップを上げて、位置をキープしつつ残り600mからスパート合戦に持ち込んだ。これにより先行馬は潰しきったもののその一段後ろにいたディバインフォースには差されて惜しい2着となった
▼初めてレースの途中で先頭に立ったのだが、ハナに立ってからの方がしっかり制御できていたように見えた。となると今後の”逃げ”に勝機プンプンなのだがあいにく出足はかなり遅い。次走また長距離戦に出てくるようなら今度は最初から押しまくって逃げを狙いそう