『天皇賞(春)』(4歳上G1) 阪神 芝3200m
◆逃げ馬◆ タイトルホルダー(1着) ◆前3F 36.5 ※平均 36.79
◇勝ち馬◇ タイトルホルダー【逃】 ◇勝ち時計 3:16.2(稍)
逃げ馬展開
16番枠タイトルホルダーが好スタートから押してすぐさま内に切れ込みハナ確定。徐々に差を広げ最初のスタンド前で6馬身リード。第1コーナー(1600m地点)で一気に13秒にラップを落として馬群と接続するも、ここでカラ馬が2番手の内に付けたためつつかれるカタチに。スッと加速し1馬身半前に出るとそのリードのまま最終コーナーまで回った。直線で2番手テーオーロイヤルを突き放すと他を寄せ付けず7馬身差で圧勝
逃げ馬短評
《タイトルホルダー》
▼序盤鋭いダッシュでハナに立ちペースの権利を握ると12秒のハイラップを続け、一旦馬群に追いつかせてからすぐにラップをまた上げて”純粋なスタミナ勝負”に持ち込んだ(ほとんどの馬は第3コーナーから手を動かしっぱなしのサバイバル状態)
ラスト2F目が11.7秒でラスト1Fが13.2秒と1.5秒もの大失速をするタフなレース。しかし他の馬たちは後ろでそれ以上の失速をしており、タイトルホルダーのラスト3Fタイム36.4秒が”上がり最速”になるという驚異のスタミナを見せつけた
▼またタイトルホルダーにとってカラ馬シルバーソニックが良くも悪くも影響したといえる。向こう正面で内からつつかれて理想より加速の点火が早まったのは不利な点だが、終盤で常に1馬身後ろを走ってくれたおかげで苦しくても最後まで競走意欲を保って走り切れたのは良い方に働いた
▼これで逃げた5戦は全勝。近走は外枠発走や同型馬のいるレースが続いているため序盤ハイ中盤スローの逃げになっているが、このスタミナを見るに内枠スタートでイーブンペースなんてしたら、だれも手が出せないような強い競馬をしてくれそうだ