『オールカマー』(3歳上G2) 中山 芝2200m
◆逃げ馬◆ バビット(4着) ◆前3F 36.5 ※平均 36.19
◇勝ち馬◇ ジェラルディーナ【差】 ◇勝ち時計 2:12.7(良)
逃げ馬展開
大外スタートのバビットは発馬で立ち遅れたが、急加速してあっという間にハナに立った。1馬身のリードで展開し、持ったままで直線へ。スパートをかけ一旦は2馬身のリードをとったものの、残り100mでつかまって最後は4着
逃げ馬短評
《バビット》
▼重心移動のバランスに失敗したかゲートで立ち遅れてしまった。それでもすぐ巻き返して1F目12.3秒と速いラップを繰り出したのは見事
その後、3F目で12.6秒に落ち着けた後からは0.2秒そして0.1秒ずつ正確に計っているかのように”微加速”を継続して後続馬たちの脚を削った。最後は自身もバテてしまったがそれでも4着に残ったのは立派
▼折り合うと頭を低い位置で振り、地を這うような疾走感のあるフォーム。それに尾花栗毛の派手さも加わって、走る姿が美しかった
今回は最後バテたが1年7か月の休み明け&馬体重14キロ増を考えれば大健闘。次走では多少なりともレース勘が戻り、体も絞れてくると考えられる
となれば、現在の逃げ馬大豊作時代にまた新たな役者が加わることになる
《キングオブドラゴン》
▼半馬身遅れたスタート。100mまで激しく押してしっかり加速。しかし外のバビットの猛烈な勢いを見て2番手に切り替えた
道中やや押っ付けながら2番手をキープしていたが、第3コーナーでいよいよ手ごたえがあやしくなった。第4コーナーでは猛スパート状態で前を追うも、コーナー出口で後続につかまり失速。最後は10着でゴールした
▼この馬なりに最大限の速さを発揮したが、元々の”逃げ意識”が高いバビットの勢いには敵わなかった
中距離では同型との対戦は厳しいのが現状。今後は、この馬の速さでも逃げられる長距離戦に狙いを絞るのが良さそうだ