優秀賞
中山記念 パンサラッサ
トーラスジェミニとの当時の”逃げ馬ランキング1位、2位”対決を制し、1000m通過57.6秒の超ハイラップで逃げたうえで勝利
このレースはサイレンススズカも勝っており、その快勝ぶりが似ていたことからパンサラッサとサイレンススズカとの比較が起こった。これによりこれまで不可侵な話題だった「サイレンススズカ最強論」について、24年の時を経ておよそ初めて議論されるきっかけとなった
【当時のレビュー記事】
金鯱賞 ジャックドール
ハイラップをキープする有無を言わさない走りで1分57秒2のレコードタイムで快勝
1998年当時と施行時期が異なるとは言えこのレースもサイレンススズカがレコード勝利をしており、ジャックドールとパンサラッサとのライバル関係と同時にサイレンススズカとの比較議論が進んだ
【当時のレビュー記事】
天皇賞(春) タイトルホルダー
序盤のハイラップで後続を離し、中盤で一旦ペースダウンし追いつかせた後、すぐさまスパートを始めて後続馬たちのスタミナを削り取って7馬身差の圧勝。最後の1Fラップは13.2秒にもかかわらずき放すスタミナと根性。直後にいたカラ馬にも先着し、そのカラ馬がゴール後にアクシデントを起こすおまけもついた(無事だった)見どころの多いレースだった
またも逃げ馬の主要レース勝利で競馬界では「最強逃げ馬議論」がさらに活発化し「逃げ馬最強議論」にまで発展。春の時点で早くも「逃げ馬の年」の印象が固まりつつあった
【当時のレビュー記事】
CBC賞 テイエムスパーダ
48㎏の軽量をいかんなく利用し素軽い加速でハナを獲得、テン3F31.8秒はJRA最速記録。そしてそのまま猛ダッシュ状態でゴールに飛び込み1分5秒8の日本レコードを樹立
デビュー4か月の新人女性騎手今村聖奈は”重賞初騎乗”で”初重賞勝利”での”初レコード”という快挙で、鮮やかな逃げ姿と相まって強い輝きを放った勝利だった
【当時のレビュー記事】
中京記念 ベレヌス
発馬からしばらく芝の良い外で加速し、最初のコーナー前で切れ込んで同型馬たちの前をギリギリカットし閉じ込め、コーナー中はスローに落として後続馬を圧迫、最終コーナーで他馬が外を回る中で1頭タイトに内をえぐって抜け出し勝利
若手・西村淳也騎手の好騎乗が冴えに冴えたレース。全ての判断が上手くいき、タイミングも完璧。”序盤の切れ込み時”に過怠金10000円が出はしたが、勝つために必要だったプレー。いくら何でも完璧すぎた
【当時のレビュー記事】
逃げベストレース 最優秀賞
天皇賞(秋) パンサラッサ
序盤から超ハイラップで飛ばして大逃げ状態での1000m通過57.4秒はあの1998年天皇賞(秋)と同タイム。あのレースの記憶が重なる中でパンサラッサが無事に第3コーナーを抜けた瞬間、今年の中山記念から始まった「サイレンススズカの影を追う物語」は「パンサラッサの物語」に変わった
【当時のレビュー記事】