『クイーンステークス』(3歳上G3) 札幌 芝1800m
◆逃げ馬◆ ライトクオンタム(9着) ◆前3F 36.2 ※平均 35.56
◇勝ち馬◇ ドゥーラ【差】 ◇勝ち時計 1:46.7(良)
逃げ馬展開
内で並んだスタートから好加速を決めたライトクオンタムがハナに立った。1馬身リードで逃げ、直線の残り150mでかわされると馬郡に沈んだ
逃げ馬短評
《ライトクオンタム》
▼過去逃げたのは2回。新馬戦では勝利、前走オークスでは17着
今回は1000~1600mの3区間を11.7秒とピッタリ同じペースで引っ張ったわけだが、前走のオークスでも1000~2000mの5区間を12.0秒とピッタリ同じペースで引っ張っている。これと決めたラップを走るのが上手なようで、適切なラップをつかめれば安定して走れそうではある
しかしそもそも逃げない方が良さそうで、前走も今回も大きな敗因は押し出されるカタチになったことだろう
▼序盤の行き脚の良さの関係で控える競馬をするためにはマイル以下の距離が合っていると考えられる。今後は短距離路線に行くと考えられ、展開が噛み合えばいきなりの復活も十分ある
《ウインピクシス》
▼隣のライトクオンタムらに比べてほんの少し立ち遅れたところ、ガッチリ手綱を抑えて内に包まれた番手に。直線向いて前開き猛スパートをかけるも勝馬に外からかわされて2着
ラスト800mのハロンラップが全て11.7秒。大変珍しいスロー展開のラップ構成のレースに、いつもの消極的な競馬で付き立って結局いつものキレ負けをした
▼乗り替わって2着なのであまり文句は言えないのだが、この馬の潜在能力を買っている筆者としては「ずっと前に並んでいればもっとやれたのでは?」という気持ちが強い。陣営的にも戦前コメントで積極的に行って欲しい意思が汲み取れただけに残念な騎乗
しかしその意見とはウラハラに、これまでの負けパターンをなぞった上でそれなりに好走したことは事実。こうなると次走どう走るのか混迷しそうだ
※横山武史騎手にはこれまで「度胸があって積極的に前に出るイメージ」を持っていたが意外と「控える方にも持ち前の度胸を発揮する」ようだ、心に刻んだ
《グランスラムアスク》
▼外枠スタートで無理に押さず、コーナーで8番手に下がりその後も外々を回り、最終コーナーで脱落し最下位
このスローラップなら十分ハナに立てる速さがあっただけに、早々と控えて後手後手の競馬になったのは残念
▼この敗戦で逃げるしかないことが浮き彫りになった。次走は逃げ意識高めでレースに臨むだろう