『天皇賞(秋)』(3歳上G1) 東京 芝2000m
◆逃げ馬◆ ジャックドール(11着) ◆前3F 34.9 ※平均 34.56
◇勝ち馬◇ イクイノックス【先】 ◇勝ち時計 1:55.2(良)
逃げ馬展開
ジャックドールが外枠から押していき内に切れ込んですぐにハナ。道中は2馬身差での逃げ。直線残り400mでかわされると失速、最下位でゴール
逃げ馬短評
《ジャックドール》
▼並のスタートだったが東京2000mの外枠ということでやや強引に前に出て行った。そのせいか道中かかり気味の逃げになり、レースとしては400m地点以降の1600m区間を1F11.5秒前後のラップのまま推移し続ける超ハイペース且つ超イーブンなラップ構成に。(勝ち時計は世界レコードを更新するものになった)
これでは逃げ馬が苦しいのは当然なのだが、通常ならこれだけ飛ばしている逃げ馬に他馬もついてきた場合、後続馬たちの脚も削れて”サバイバル展開”になる可能性が高いはずだった
しかしこのハイラップでも3番手の位置で手綱抑え気味に楽々ついてきて挙句に早め抜け出しをするという桁違いのイクイノックスのパフォーマンスのせいで様相は変化。あまりに早く捕まってしまったジャックドールは戦意喪失してしまい、まるで玉砕的なひとり相撲をしたようにさえ映ってしまった
▼結果的にハナに行って惨敗したが、今回のレースでもし控えて番手付近を走っていたらノーチャンスどころか今後の競争意欲に悪影響及ぼしそうなほどの残酷な力差を味わっていたはず。こう言っては何だが”自分がバテたから負けたんだ”と馬自身は思ったであろうこの負け方が、今回においてはまだマシな選択だったのかもしれない
そう思えるほどイクイノックスの強さは別次元だった