『JBCクラシック』(3歳上G1) 京都 ダ1900m(良)
◆勝ち馬◆ ケイティブレイブ 勝ち時計 1:56.7【平均ハロン 12.28】
◆逃げ馬◆ サンライズソア(3着) 前半ラップ 36.6【3F基準 36.9】《Mペース》
レース展開・位置取り図
ラップタイム表
☆逃げ馬評価
《サンライズソア ◇ランクアップ 9位→3位》
ほどほどのスタートから好加速を見せ、4番枠も利して先頭に。向こう正面でかかったテイエムジンソクに絡まれ一旦は半馬身前に出られた。最終コーナーで再び先頭に立つと直線も粘り強く残ったが、残り100mで交わされて3着
道中で一気にペースを落としすぎたせいで後ろの馬を刺激してしまい、絡まれて逆に厳しいレース展開にしてしまった。この馬の操作性が高すぎて、対応力のない馬があぶりだされてしまった結果の不運
レースラップを見るとどう考えても早いスパート状態になっていて、案の定絡んだ馬はすぐに脱落した。にもかかわらず、この馬は最後まで集中して走り切り3着入着まで果たした。これは勝利に限りなく近い敗戦といえそう。やはりこの馬、相当強い
《シュテルングランツ ◇ランク圏外》
内枠スタートで激しく押したが中央勢の速さには足りなかった。包まれると何もできず最下位16着
《テイエムジンソク ◇ランクダウン 3位→4位》
ゆったりスタートさせて中団の位置に収まりかけた。しかし突如馬にスイッチが入り前に前に走り出し、結局かかりながら上がっていった。向こう正面で先頭に立ちしばらくそのまま走った後に最終コーナーで失速し14着に敗退
走るたびに競馬にならなくなってきている。度重なる不可解な騎乗続きで、もうテイエムジンソク自身はレースでなにをしていいか分からなくなっているのだろう。連勝当初のこの馬の勝ちパターンの早めの競馬を磨いていけばよかったものを、騎手のクセもあってまた溜める競馬を繰り返してしまったのが大きな失敗
G1を狙えるほど強い馬でもチグハグなレースをさせ続けるとここまで走れなくなるという悪いモデルケースになった。テイエムジンソクには気の毒だが反面教師として今後はこの馬みたいな事が起こらないようになってくれれば、せめてもの慰めにはなるだろう
テイエムの馬主の温情を考えると、騎手は変えないつもりかもしれない。それにこれはもう1回や2回騎手を変えてもどうしようもない状態に陥っている可能性が高い
《オールブラッシュ ◇ランクダウン 4位→圏外》
1歩目が遅く2歩目でもバランスを崩して前に行けず。時間をかけてスタートを修正しないと逃げることはできなそう
《ケイティブレイブ ◇ランクダウン 5位→圏外》
包まれない位置なら前でも後ろでもどこでもよい自在型に成長。今後逃げる事はなさそう
勝ち馬短評
《ケイティブレイブ》
中団の外に位置して展開。最終コーナーで外からポジションを上げて直線で前を捉え切っての勝利
前任の調教師は当初この馬の逃げにこだわっていたのだが、福永騎手になってからはどういう事情か試行錯誤するようになった。そして今の調教師に変わってからはさらに馬がのびのびと走っている印象
結局”周りに馬がいなければどの位置でも伸びてくる”という強い馬だったわけだが、最近はさらに成長し”ちょっとくらい囲まれても大丈夫”という無敵状態に突入している。また今回の馬体重は過去最重量で、いま最も充実した時期を迎えているようだ
【レース前の予想記事】