『桜花賞』(3歳牝G1) 阪神 芝1600m
◆勝ち馬◆ デアリングタクト【差】 ◆勝ち時計 1:36.1(重)
◆逃げ馬◆ スマイルカナ(3着) ◆前3Fラップ 34.9《H》※レース平均3F 36.0
【逃げ馬展開】 最内のナイントゥファイブが最高のスタートを切って一瞬前に出た。しかしそれを見ても怯まず果敢に先頭を取りに行ったのがスマイルカナだった。すぐにハナに立った後、落ち着く間もなく外からレシステンシアが半馬身並んできてその状態のまま展開
最後の直線前半でレシステンシアに交わされたものの、フラつきながらなんとか食らい付いていき3着に入った
逃げ馬短評
《スマイルカナ》
内の馬が最高のスタートを切ったため加速に脚を使い、さらにその後レシステンシアのマークにあい超ハイペースでの逃げを余儀なくされた
重馬場ということもあり上がりの3Fが11.7→12.6→13.8というとんでもないサバイバルレース状態。最後はほとんどの馬が足を失っていたため、結果的に前に行ったことが功を奏した
「逃げたら勝利、逃げなければ惨敗」の極端な成績だったため、今回は思い切った逃げを敢行。普通こういう場合大舞台で法則が崩れることが多いのだが、この馬は見事にその法則通りの健闘を見せた
これに自信をつけて今後はさらに強気な逃げをしていきそうだ
《レシステンシア》
前走のスロー逃げの失敗を活かし外スタートでもハイラップを刻んでいった。内の逃げ馬スマイルカナの番手の競馬になったがペースをまったく緩めなかったため、馬群全体を狂乱のハイペースに巻き込んでいった
最後はデアリングタクトに差されてしまったが、この展開では仕方ない面がある。この馬の特性どおりの競馬をし、圧巻のパフォーマンスは引き出すことには成功していた。今後もこのハイラップ走は続けていくだろう
今回は前に強力な逃げ馬がいたため番手になったが、メンバー次第では逃げる事が多くなるだろう