『中山記念』(4歳上G2) 中山 芝1800m
◆逃げ馬◆ パンサラッサ(1着) ◆前3F 35.2 ※平均 35.47
◇勝ち馬◇ パンサラッサ【逃】 ◇勝ち時計 1:46.4(良)
逃げ馬展開
パンサラッサが好スタートから押して好ダッシュを決めてハナへ。トーラスジェミニとワールドリバイバルが番手で競りハイペースに巻き込まれるも、さらに差を広げていって第4コーナーでは6馬身差。直線で脚があがっても後続の脚もなくなっており2馬身半差で快勝
逃げ馬短評
《パンサラッサ》
▼素早くハナを確定させたにもかかわらずワールドリバイバルとトーラスジェミニが番手で競るカタチになってしまい、それらにつつかれて11秒台前半のハイラップ。そんな中パンサラッサはノンブレーキで走り続けてむしろリードをガンガン広げていった
1000mを57.6秒で通過したこともだが、この”前半の厳しすぎる展開”に巻き込まれてそれでも自力でねじ伏せて勝利したことが驚異的だ
▼これは本当にサイレンスズカ級といっていいかもしれない。ただそれはこの馬が史上最強馬級という意味でない
たしかに武豊騎手の発言を重視するならサイレンススズカ最強説は通る。しかし、あの最期の一端を担ってしまった責任込みの発言であることは事実
サイレンススズカだって”馬”であることを考えれば、あれ以降も連戦連勝がずっと続いたというわけではなかったかもしれない
▼パンサラッサが逃げ始めてから今回までの4戦を見るに、サイレンススズカの本格化後の4戦よりも負荷の大きいレースをしている上で、有馬記念以外は勝っている
さすがにまだ実績は足りないが、少なくとも「サイレンススズカより強い可能性がある」ということだけは認めるべきだろう。神格化されつつある幻想を打ち砕いてくれるような走りを、この馬に期待したい!
《トーラスジェミニ》
▼2番枠スタートもパンサラッサと競るのを嫌ってか控えめに出た。しかし結局、外から出てきたワールドリバイバルと番手で競るカタチになり前3頭の超ハイラップを巻き起こす原因になってしまった。その後番手の位置はキープしたが残り600mでバテて後続にかわされ最後は最下位で入線
▼ハチャメチャなハイペースになってしまい大敗して当然な展開なのだがさらに前にいたパンサラッサは1着で圧倒的な力の差を見せつけられた。逃げランキング2位は継続するものの1位との勝負付けは済んだといえそう