『中京記念』(3歳上G3) 小倉 芝1800m
◆逃げ馬◆ ベレヌス(1着) ◆前3F 36.1 ※平均 35.3
◇勝ち馬◇ ベレヌス【逃】 ◇勝ち時計 1:45.9(良)
逃げ馬展開
外スタートから押したベレヌスが好加速でハナへ。1馬身半のリードで逃げ、直線手前でスパートすると一旦リードが広がり、最後は1/2馬身凌いで勝利
逃げ馬短評
《ベレヌス》
▼内のベステンダンクが抵抗してきたものの、200mあたりで3番手にいたコルテジアもろともギリギリ前をカットしたことで内に押し込めた。そのため直後にペースを落としても並ばれることなく楽に逃げることに成功
このファインプレーが大きな勝因だろう(少し危険ではあったが)
※JRA発表「ベレヌス号の騎手西村淳也は、1コーナーで内側に斜行したことについて過怠金10,000円 被害馬コルテジア、ベステンダンク」
▼戦前に厩舎コメントで「内目が荒れているのがポイント」と言ってはいたものの、まさかここまで見事に外からハナを奪うとは驚いた
上記の前カットもファインプレーだが、その加速状態からすぐにペースダウンを成功させたのも見事。若手の西村淳也騎手が本当に巧かった
西村淳也はこれで重賞2勝目。前回は2021金鯱賞(ギベオン逃げ切り)だから逃げ(特に重賞での逃げ)では大注目の騎手といえそうだ
ベレヌス自身は逃げでも番手でもムラなく力を発揮する優良馬。今後G2以上のレベルでは序盤の持ち時計的に逃げるシーンは減りそう。それでもこのコンビには一発の期待感ある
《ベステンダンク》
▼1番枠から好スタートをきめて激しく押して内を守りに行った
しかし外からすごい勢いで迫ってきたベレヌスに3番手のコルテジアがひるんで内にささりベステンダンクと接触。バランスを崩した直後にベレヌスが前に出たため、ベステンダンクはなすすべなく内に押し込まれてしまった
その後はガンガンにかかった状態で3番手を走り三コーナーで手ごたえが悪くなり徐々に後退。直線で全く伸びず15着でゴール
▼小さなアクシデントはあったがこの馬としてはほぼ”最速のダッシュ”をきめてもハナを奪えなかった。今回は「ベレヌスの方が速かった」としかいいようがない
ただ「道中の早めの失速」に関しては”逃げられなかった事”に加えて、馬体重が前回-10㎏今回-14kgと減っていた事と関係があったかもしれない
次走、馬体が戻った上でメンバー的に逃げられるようなら巻き返しありうる