『福島記念』(3歳上G3) 福島 芝2000m
◆逃げ馬◆ テーオーシリウス(13着) ◆前3F 34.6 ※平均 36.27
◇勝ち馬◇ ホウオウエミーズ【差】 ◇勝ち時計 2:00.9(良)
逃げ馬展開
内枠発のテーオーシリウスが猛プッシュしてハナ。道中2馬身差で逃げ、第3コーナーで並びかけられるとスパート。直線入口で勝馬にかわされると急失速して後方に沈んだ
逃げ馬短評
《テーオーシリウス》
▼序盤はユニコーンライオンと互角の飛び出しだったが、400mほど先頭争いをした後でやっと外だった相手が控えてくれた
今週の福島の芝は時計がかかるようで、勝ち時計から逆算すると序盤3F34.6秒は超ハイラップといえるタイム。今回の惨敗は展開的に仕方なかった
※前の4頭中3頭が最後方の着順を独占したことからも飛ばしすぎが窺えた。その意味では同じような前を走って6着の1番人気シルトホルンは相当強そう
▼事前の逃げ宣言通りのハッキリした逃げ主張。前を譲らないという意識は馬にも伝わったはず。今回は負けたが次走以降の”逃げ”に繋がる走りではあった
《ユニコーンライオン》
▼大外からいいスタートを切り勢いはトップだったように見えた。しかし内のテーオーシリウスも負けずに出てきたため仕方なく2番手に。第3コーナーでスパートをかけるも前に上がれず、直線向いて後続馬に割り込まれると失速して15着
▼59キロのトップハンデもさることながら、逃げた馬は4番でこちらは15番と外枠の不利が大きかった。まだ軽視するには早計なのだが、力の衰えもあるか
《バビット》
▼並のスタートで外のユニコーンライオンに前に出られて5番手辺りの位置取りになった。第3コーナーでスパートをかけ上がっていきかけたが前に行ききれず、直線で失速し馬群に揉まれて14着
▼ハナに立てないレースが続いているからか気力の面での弱さを感じる。なんとか一度でも気持ちよく逃げられるレースが出来れば変わってきそうなのだが
《ウインピクシス》
▼好スタートも並んだのを見て4番手に控えた。内に入りかかり気味の追走で、直線ポッカリ空いた内を抜けて4着
▼速い同型が多いことを考慮し上手に立ち回ったといえる。ただ持ち前の前進気勢は前に馬を置いても落ち着かなかったところを見ると、やはりもっと前での競馬が合っていそう