逃げベストレース 最優秀賞
葵ステークス モズメイメイ
歴史的ドンピシャロケットスタートが決まったレース。ゲートが開いた瞬間モズメイメイが2馬身前に出ているという、現実感を失うような光景が印象的
ちなみにこのスタートは馬の突進にタイミングが合ったわけではなく、武豊騎手の話によると「ゲートの中ではメチャクチャおとなしかった。鼻先をピタッと扉につけて、耳をピンと立てて、開く瞬間に精神統一してるみたいだった。」とのこと
またハナが決まるのがあまりに早すぎて他馬たちが争う隙がなかったため、スプリント戦にもかかわらず1F目12.4秒と遅いラップになったのも興味深いところ
【当時のレビュー記事】
☆逃げ馬レビュー☆
— 週刊・逃げ馬ランキング (@nigeuma_ranking) 2023年5月27日
【#葵ステークス】#モズメイメイ
ゲート開いた瞬間に2馬身抜け出す歴史的ドンピシャロケットスタート!あの伝説の「ローエングリン2007年中山記念」に並ぶかそれ以上の発馬!
一瞬で単騎逃げが決まったため「1F目12.4秒」とやけにスローを記録しているのもこのレースの凄さの表れ pic.twitter.com/ZVr5oPnuXm
優秀賞
サウジカップ パンサラッサ
前年のドバイTを逃げ切っていることでマークが強まったか、1~4Fの区間を11.0秒台連発の超ハイラップにもかかわらず大逃げにはならず、1馬身差でついてこられる展開。しかしそこはあのパンサラッサ。自身がバテる以上に後続馬の脚を削り取っていた
そして怖ろしいことに、レース後吉田豊騎手は「ペースがあまり速くなかったのが勝因」とコメントしている
【当時のレビュー記事】
【改訂版】#サウジカップ に公式のラップタイムがないようなのでレース中に表示されたタイム[2F目23.77] [4F目45.85] [6F目71.17][8F目96.66] [G110.80] を基に表を作成してみた。
— 週刊・逃げ馬ランキング (@nigeuma_ranking) 2023年2月26日
表示外のラップは”目視計測”と”辻褄合わせ”で埋めたけれど大きくは間違っていないはず#パンサラッサ #サウジカップ pic.twitter.com/SiKMgvMHQW
ドバイシーマクラシック イクイノックス
イクイノックスが世界最高レーティングを手に入れたレース。これまで差し追い込みをしていたこの馬が、誰も行かないのを見て自然に先頭に立つカタチに
道中抑えっぱなしでも12秒前後の速めラップを続け、後続馬が追い始めたところでやっとブレーキをやめると一気に加速。すぐ突き放したあとに申し訳程度に手綱を押して、騎手が後ろを見て確認するともう追うのをやめた
【当時のレビュー記事】
【#ドバイシーマクラシック】 のラップタイム表(レース映像から割り出し)
— 週刊・逃げ馬ランキング (@nigeuma_ranking) 2023年3月25日
2410mなので最初210mのタイムを1.05で割り仮想200mに補正(そもそもドバイは日本の加速後計測でなく発馬直後計測で1F目が遅く出る)#イクイノックス は2F目以降わりと速めラップな事が分かる。逃げて上がり34.15は異常だけども pic.twitter.com/czRVrz7fct
北九州記念 ジャスパークローネ
ジャスパークローネはこの年の序盤まで、類まれなダッシュ力はあるのものゲートでモゾモゾする悪癖があり、よく出遅れてロスの多い競馬をしていた。それがレースを重ねるごとに段々とゲートがうまくなっていき、このレースで一つの完成形を示すまでに成長した
ここで見せた1F目11.6秒の鮮烈なロケットスタートは同時に、新たなるスプリント界の逃げ馬王者誕生の瞬間でもあった
【当時のレビュー記事】
菊花賞 ドゥレッツァ
外枠スタートで序盤に脚を使ってハナに立つも道中2頭に前に出られるという肉体的にも精神的にも厳しい展開。しかしそれら難なくこなし切って圧勝した
圧倒的な能力で”自在味のある逃げ”の枠を越えた自在味を見せた
【当時のレビュー記事】
チャンピオンズカップ レモンポップ
大外で立ち遅れ、挽回しようと少し押したら好加速しそのままハナ。あとは”溢れるスピードをいかに抑えるか”に終始。最終コーナーでやっとそのブレーキを解放すると、ほとばしるスピードで力強くゴールに飛んでいった
【当時のレビュー記事】
有馬記念 タイトルホルダー
G1を3勝の名馬の引退レース。長距離戦ながらラップ12.0前後をキープし続け「自分のラップを刻むだけで他馬は関係ない」といったまるで陸上競技のような走りで大逃げを敢行。この馬がやってきた”理論的な逃げ”の完成形を見せると同時に、最後の走りの”アツさ”も感じさせた
【当時のレビュー記事】