『ダイヤモンドステークス』(4歳上G3) 中山 芝3400m
◆逃げ馬◆ ヒュミドール(10着) ◆前3F 35.9 ※平均 37.09
◇勝ち馬◇ テーオーロイヤル【差】 ◇勝ち時計 3:30.2(良)
逃げ馬展開
ヒュミドールが2番枠から好スタートを決め前に出たところ、200m地点で外からグランスラムアスクがかわしかけたが前に出切らず、結局内を守れたヒュミドールが逃げる展開に。道中1馬身差ほどで進行。最後の直線残り400mでかわされると伸びず後退した
逃げ馬短評
《ヒュミドール》
▼たまたま好スタートを切って先頭に立ち、番手でもいいような様子で待っていたのに外からきたグランスラムアスクがかわし切らずに”ためらいブレーキ”をかけたため並んでしまい200~400mのラップ11.0秒と2頭で無駄な加速をして共倒れになった
相手は海外騎手騎乗のため”東京3400mのコース形状”や”日本の逃げ馬での立ち回り”の判断ミスに巻き込まれたカタチ。ただただ不運だった
▼逃げたのは今回が生涯初。そこでこの不運に見舞われたとなると、今後まず逃げることはないだろう
《グランスラムアスク》
▼出遅れても押しまくって上がって先頭に出られそうだったのだが、すでにコーナーに入ってしまっていたことを気にしてか急ブレーキ。道中は2番手でかかりっぱなしの追走。最後の直線スパートのタイミングで両側から揉まれ気味にかわされ、後退しブービーの9着(後ろはヒュミドール)
▼序盤の騎手の挙動は馬がパニックになっても仕方ない指示の出し方に感じられた。オーストラリア競馬の騎手とはいえヨーロッパ出身のため、そもそも日本競馬で行わている”逃げ”という概念そのものがつかめていないのかもしれない
今回は馬の距離不安に加えて騎手の逃げ技術の不安も重なり問題点が分散、次に繋がる経験はまったく得られなかった