『福島記念』(3歳上G3) 福島 芝2000m
◆逃げ馬◆ ユニコーンライオン(1着) ◆前3F 34.2 ※平均 36.06
◇勝ち馬◇ ユニコーンライオン【逃】 ◇勝ち時計 2:00.2(良)
逃げ馬展開
ユニコーンライオンが2番枠から好スタート好ダッシュを決めてハナへ。道中は逃げ馬4頭で前を陣取り、その先頭を走り続けた。最終コーナー途中で引き離しにかかり直線入口で3馬身リードを確保し、最後までそのリードを守って勝利した
逃げ馬短評
《ユニコーンライオン》
▼今回のレースに出てきた4頭の逃げ馬がそれぞれしっかり速さを発揮した結果、キレイに”逃げ集団”と”後続集団”が離れるレースとなった
その中でもユニコーンライオンは1F目12.1秒と自身の過去最速タイ、2F目23.0秒、3F目34.2秒と続けて過去最速を大幅に上回る速さを発揮し、内枠の有利さも手伝って他の逃げ馬を黙らせた。その後ラップを12.6秒に落として息を入れると徐々に加速
最終コーナー途中で他の逃げ馬たちが脱落していく中、最も前にいたこの馬だけはさらに加速を続けて引き離してそのまま完勝した
▼トップハンデ57㎏を背負いつつ段違いの速さとスタミナを見せつけこのクラスでは役者が違うところを証明。宝塚記念2着は伊達ではなかった
すでに6歳だが逃げ始めたのは5走前から。まだ”逃げ戦法”においては伸びしろがありそう。今まさに逃げ馬大豊作時代。トップクラスでの他の逃げ馬たちとの対戦が楽しみだ!
《シャムロックヒル》
▼外枠から好スタートで前に出たがその後の加速で他の逃げ馬におくれをとった。それでも他の馬がスピードを緩める中さらに押し続けて、なんとか2番手を確保。最終コーナーでスパートをかけるも前との差は縮まらず、直線を向いたところで馬群に飲み込まれて最後は10着
▼逃げるしかないタイプなので序盤かなり強引に押したがそれでもハナをとれなかった。にもかかわらず逃げたユニコーンライオンは序盤のハイラップをものともせずそのまま勝っているとなると、今回は相手が悪すぎたというしかない
能力差での完敗は残念だが、次走に向けて気持ち的には切り替えやすそう
《ベレヌス》
▼並のスタートからスッと前に出ていったが内のユニコーンライオンをみて控えた。そうこうしているうちに外の逃げ馬たちに蓋をされ内の3番手での競馬に。最終コーナーでスパートをかけたが前に追いつけず、直線で失速し9着
▼過去に番手で善戦経験があるため今回の速いメンバーでは早々と控えた。ただ今回は窮屈なところに閉じ込められスタミナを削られてしまったようだ
中京記念勝利時の”緩いペースの1800mでの逃げ”を目標に、今後もそれに近いレースを選んで走っていくだろう
《ロザムール》
▼ふらついたスタートも、しっかり加速し前に上がってきた。しかし内の馬が速いのを見てブレーキ。その時に外のシャムロックヒルにかわされて結局4番手で展開
3コーナー途中で手ごたえがなくなると後続馬に次々かわされ、最後は1頭大きく離されて16着でゴールした
▼逃げられなければ最後方になるのはいつものこと。とはいえここ1年は逃げても2桁着順が続いていて競走馬としての気力が衰えているように感じる