【逃げ馬予想】週刊・逃げ馬ランキングブログ

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【2017年・上半期】最速馬と最強馬の物語『逃げ馬レース結果まとめ』

”伝説の逃げ馬”の登場と”最強の逃げ馬”の円熟期!

デビュー連続逃げ記録馬マルターズアポジーが頭角を現し、最強馬となったキタサンブラックが円熟を迎えた時期。その他鳴尾記念でステイインシアトルの武豊が芸術的な逃げラップでの勝利。安田記念ではロゴタイプが昨年のスロー逃げ勝ちとはうって変わってハイペース逃げで2着と逃げ名馬ぶりを見せた

 

3月

『日経賞』 ヤマカツライデン

 ヤマカツライデン 前半ラップ推定36.7

 逃げ馬展開  外からミライヘノツバサが前へでかけたところを内枠からヤマカツライデンが競り落として先頭を奪う

道中2番手のミライヘノツバサにつつかれ気味で進行、直線を迎えると早々と手ごたえあやしくなり、それでも大きくはバテずに7着

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『高松宮記念』 ラインスピリット シュウジ

  ラインスピリット シュウジ 前半ラップ33.8

 逃げ馬展開  シュウジが絶好のスタートを切るもやや抑え気味で、内からラインスピリットとセイウンコウセイに並ばれる。その後セイウンコウセイが譲ったのと同時に外からトウショウピストが並びかけて第3コーナーを3頭で回る展開。直線向いて3頭とも脱落で着外に

 ▼逃げ馬短評▼  

あまり逃げたくないシュウジが絶好のスタートを切り、出来れば逃げたいトウショウピストの加速はイマイチで、逃げ絶好枠の内4番ラインスピリットが絡み、3頭の思惑のバランスが横並び状態を生んでしまった。3頭とも行くようないかないような、このランキングに入るほどの積極性は感じられなかったので、今回はチェック馬止まり。ランク変動なし

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『マーチS』 コクスイセン

  コクスイセン 前半ラップ36.6

 逃げ馬展開  スタートから少し気合を付けなんなく逃げ体制に入ったコクスイセン。向こう正面で6馬身の差をつけて3,4カーブで引き付けて、直線スパート。勝ち馬と0.6秒差の8着

 ▼逃げ馬短評▼  

前走の控える作戦で惨敗から修正し、今回はしっかりと逃げた。8着にはなったが直線もしっかり走り勝馬との差は少なかった。やはり逃げれば力発揮できるタイプのようなので今後はさらに逃げにこだわるはず。期待

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4月

『大阪杯』 マルターズアポジー

  マルターズアポジー 前半ラップ35.5

 逃げ馬展開  スタート直後ロードヴァンドールが押して先頭に出かけたところで、外から馬なりでマルターズアポジーが加速。それを見てロードヴァンドールは抑えて、結果マルターズアポジーが他馬を5馬身以上離す逃げ体制。2番手ロードヴァンドールは後続集団を引きつれる準逃げ状態。そのまま直線に向くと勝馬となるキタサンブラックが早々と前を交わしにかかり、その圧に負ける格好で両馬とも着外に沈んだ

 ▼逃げ馬短評▼  

マルターズアポジーは「ゲート開いたらまっすぐ全力で走る」という競走馬として純潔な志をもった馬。それを人間側の都合で抑えることはしない(できない)のだろう

マルターズアポジーとの過去の対戦を考えると、最初から匙を投げる可能性も考えられたロードヴァンドール。しかし、あわよくばというシーンは作れた。ここで強く逃げたい意欲を見せたことは大きい

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『阪神牝馬S』 クロコスミア

 ◆逃げ馬◆クロコスミア 前半ラップ35.6秒

 ◆勝ち馬◆ミッキークイーン

 逃げ馬展開  スタート直後の先団から半馬身抜け出したクロコスミア。しかし内からクイーンズリングに抵抗され先頭を奪われる。クイーンズリングがペースを落ち着けようとしたところをまたクロコスミアが先頭に立つ。その後は第3第4コーナーをひきつけ気味に回り、直線手前でスパートし突き放すクロコスミア。残り200mでミッキークイーンら3頭に交わされるものの4着はしっかり確保

 ▼逃げ馬短評▼  

前半の激しい争いを制してなおかつ4着に入ったクロコスミアは見事。先頭を争ったエリザベス女王杯馬のクイーンズリングは15着に沈んでいることから、もしかしたらとてつもなく強い馬な可能性も見えてくる

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『桜花賞』 カワキタエンカ

 ◆逃げ馬◆カワキタエンカ 7着 前半ラップ34.7秒

 ◆勝ち馬◆レーヌミノル

 逃げ馬展開  ベルカプリショーウェイヴゼットジョリーが内で激しい先行争いをしているその10m外側でポツンと走るカワキタエンカ。内3頭がポジション決めて抑えにかかったところでカワキタエンカは減速せず内に進路を取り、第3コーナーの進入めがけてつっこみ、鮮やかな抜け出しを決める。この一瞬で5馬身のアドバンテージをとり、そのまま逃げ体制に入る。直線に向いても2馬身差を保ち、残り100mまで先頭を守り切ったところを、外から襲う場群に交わされた

 ▼逃げ馬短評▼  

大外枠スタートでそのまま大外に留まってチャンスを狙ったカワキタエンカ。スタート後400m地点の先頭の奪い方は鮮やかの一言。最後の直線でもあわやという走りを見せ、今回の桜花賞の主役級の立ち回りを演じた

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『アンタレスS』 ショウナンアポロン

 ◆逃げ馬◆ショウナンアポロン 16着 前半ラップ36.3秒

 ◆勝ち馬◆モルトベーネ

 逃げ馬展開  ややバランスを崩したスタートの2番枠ショウナンアポロンが、12発ムチを使って何が何でも行く姿勢を見せた。外から持ち前の足の速さで先頭に立つ勢いだったモンドクラッセは、それを見て抑えて2番手におさまった。道中全体的に詰まった馬群のまま進行し、最終コーナーでショウナンアポロンモンドクラッセが交わしたところで両馬ガス欠状態、16着と15着。

勝ったモルトベーネは終始モンドクラッセの真後ろの位置を走っていた馬だった。

 ▼逃げ馬短評▼  

ショウナンアポロンは前走最後方からの競馬でボロボロだった経験から、無理してでも前に行く作戦だった模様。その覚悟と内枠を利して、逃げ王者モンドクラッセから先頭を奪った。今回は前半で燃え尽きた感があるが次走の先行力には繋がりそうだ。

モンドクラッセは内の馬のムチの入れ方でジョッキーの方がひるんだフシがある。実際にはたいして速いペースではなかったので、ブレーキかけず先頭に立つかあるいは途中で前に出たほうがこの馬の力が発揮できたように見えた。分かっていた弱点がさらに明確になったレース。今後「絶対控えてはいけない」という教訓になったか。

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『皐月賞』 アダムバローズ

 ◆逃げ馬◆アダムバローズ 15着 前半ラップ35.1秒

 ◆勝ち馬◆アルアイン

 逃げ馬展開  揃ったスタートから先行勢が横並びで200mほど走り、そこからアダムバローズが抜け出して、最初のコーナーを回った。向こう正面ではタイム的には速いが馬群は詰まり気味で進む。4コーナー途中で全体のペースが上がるとアダムバローズはついていけず脱落。

勝ち馬アルアインは先団におり、最終コーナーから直線にかけての全馬ロングスパート展開の中で抜け出してきた。他の上位入線馬も先団にいた馬たちだった。

 ▼逃げ馬短評▼  

横並びの先頭争いで前半ラップ35.1秒と激しい流れだが、勝ちタイム1分57秒8を考えると極端に速かったわけでもなさそう。現に上位入線馬は先行勢なので、飛ばしてもバテにくい馬場だったといえそうだ。今回アダムバローズはハナを奪った後ペースを緩めようとしたのだが、馬場が軽すぎて後続の馬たちが前へ前へ来たため、最終的に消耗戦のようになり、前半無理した分だけ逃げ馬に不利な展開になってしまったのだろう。

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『福島牝馬S』 ウェスタンレベッカ

 ◆勝ち馬◆ウキヨノカゼ  勝ち時計 1:46.8

 ◆逃げ馬◆ウエスタンレベッカ 16着 前半ラップ34.9

 逃げ馬展開  五分のスタートから先行勢が抜け出すも横並び。コース的にスタートからコーナーまで直線が短いため、その中では最内にいた4番ウエスタンレベッカがコーナーの進入で先頭に立つ。向こう正面で後方にいたデンコウアンジュが位置を押し上げると、一緒に3番手にいたクロコスミアも上がっていき4コーナーでこの二頭が先頭争いを演じる。最後の直線では後方にいた馬たちが強襲。その中でも勝ったウキヨノカゼは最後方に近い位置取りからの追い込みだった

 ▼逃げ馬短評▼  

スタート後に先行勢がお見合い状態になって並んだせいで、かえってペースが上がってしまったのかもしれない。そんなペースの中でウエスタンレベッカは、1600万下クラスながら逃げることができたのは評価ポイント。7歳馬と厳しい状況ではあるが、もうワンランクのステップアップに期待

先頭争いで4頭が横並びになった時に最も外にいたため控えざるを得なかったクロコスミア。後ろからデンコウアンジュが追い上げてきた時に抜かせなかったことから、根性で走ってるタイプだと判断できる。よほどの外枠でなければ次回は逃げてほしいところ

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『マイラーズC』 サンライズメジャー

 ◆勝ち馬◆イスラボニータ  勝ち時計 1:32.2

 ◆逃げ馬◆サンライズメジャー 5着 前半ラップ35.3

 逃げ馬展開  各馬様子をうかがいながらのスタートで、結局最内1番枠のサンライズメジャーがふんわりと先頭に立つ。レースは一の入れ替わりなく最後の直線を迎え、全員スパート状態で切れ味勝るイスラボニータが馬群を割って抜け出してゴールした

 ▼逃げ馬短評▼  

最近のマイル戦の逃げ馬不足もあって、今回も高速馬場を考慮するとかなりのスローペースになった。今回逃げたサンライズメジャーも流れの中でたまたま逃げた(逃げさせられた)状態なので「逃げ馬」としての評価なできなそう

レース前の記事で◎にしていたエアスピネルは結局好スタートから5番手に収まった。このレースを勝つには逃げてもいいくらいだと思ったけれど、この後の安田記念を見据えて、いつものやや控えのレースぶりになったと思われる。ただ、大きくメンバー変わらない安田記念もこのスローペースになりかねないのが難しいところ

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『天皇賞(春)』 ヤマカツライデン

 ◆勝ち馬◆キタサンブラック  勝ち時計 3:12.5(良)

 ◆逃げ馬◆ヤマカツライデン 15着 前半ラップ35.6

 逃げ馬展開  ヤマカツライデンがバツグンのスタートから先頭に立つと、そのままグングン突き放していった。1ハロン目12秒5で2ハロン目からのラップが11秒台6連発の超ハイペースで15馬身差以上をつける一人旅。大きく離れた2番手のキタサンブラックは、あまりに離されすぎてほぼ逃げをしているような状態。そのまま向こう正面まで飛ばし切ったヤマカツライデンは、第3コーナーあたりでぐっと追い上げられ、第4コーナー途中で早々と交わされると走りのバランスを崩し後方に沈んだ

勝ったキタサンブラックは好スタートからイーブンペースで走りヤマカツライデンを前に行かせて終始2番手。全ラップを12秒で走れば3200m3分12秒で走れるっていう、漫画「みどりのマキバオー」のスーパースナッズの超理論を実際に体現したような走り。ヤマカツライデンのペースが上がれば離され、ペースが落ちると差が縮むというシンプルかつ最強の作戦での圧勝。例えるなら「前に馬がいても気にしないミホノブルボン」他馬の展開的な揺さぶりが無効という完璧なタイプの最強馬だ

 ▼逃げ馬短評▼  

後半ロングスパートをかけてくるキタサンブラック相手に、引き付けて逃げるのは分が悪そうなヤマカツライデン。今回しっかり離して逃げたのは良かったと思う。欲を言えば、前半は控えめに逃げて、中盤で離すのが理想だった。とはいえ3200mを12秒のイーブンペースで走り続ける怪物級が相手では、作戦を仕掛けるだけ損な気がしなくもない。キタサンブラックの前を走ったというだけでも勇敢な馬だといえる

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5月

『NHKマイルC』 ボンセルヴィーソ

 ◆勝ち馬◆アエロリット     勝ち時計 1:32.3(良)

 ◆逃げ馬◆ボンセルヴィーソ 前半ラップ34.5 着順4着

 逃げ馬展開  スタート後しばらく様子を見て、行く馬がいないと判断したボンセルヴィーソが仕掛けて先頭へ。ほぼ一団のわりにはあまり遅くないペースで他馬を引き連れて4コーナーを回り直線へ。離れた外から2頭に交わされたが、内でリズム崩さず走り切り3着入線

勝ち馬のアエロリットは、フライング級の好スタートを切って外の3番手に収まると、かかり気味に見える抜群の手ごたえで直線を迎えた。後続を待つことなく自分から早めのスパートをし、誰も寄せ付けずゴール。圧勝劇

 ▼逃げ馬短評▼  

ここ2走抑える競馬にこだわってスローペースに巻き込まれ惜敗していたボンセルヴィーソ。それを嫌って今回は前に出たら、意外と速めのペースになってしまった。今後は終いの足がないと考えて逃げるようにするのか、ハイペースなら差せると考えて控えるのか、作戦選びがさらに難しくなった印象

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『ヴィクトリアM』 ソルヴェイグ

 ◆勝ち馬◆アドマイヤリード 勝ち時計 1:33.9(稍重)

 ◆逃げ馬◆ソルヴェイグ   前半ラップ35.6 着順5着

 逃げ馬展開  全馬そろったスタートから10完歩で1馬身抜け出た4番ソルヴェイグが、早々とハナを確定させた。芝のいいところ選びつつマイペースで逃げ、第4コーナーを抜けるところで外に向かいコースの5分どころを走る。この時に、内にいたスマートレイアーが追い上げてきて並ぶカタチになり二頭で粘りこみを図ろうとしたところで、その間をアドマイヤリードに割って入られてしまい、やや走りのリズムを崩した。それでも大きくはバテずに5着入線は立派

勝ったアドマイヤリードは、直線手前で各馬が外々に向かって走っていくところで内でじっとしていた馬。大渋滞の大外を選んだ追い込み馬たちよりタイム1秒くらいは得したように見えた

 ▼逃げ馬短評▼  

スプリントを使ってきたおかげで、馬はいつも通り走っている感覚のまま先頭に立つことができたソルヴェイグ。道中極端なペースダウンがなくても上がり34.1秒で走り切ったので、この距離にもメドが立ったはず。今後はレース選びに幅が出てきそうだf:id:amano_shintaro:20170514182004j:plain

 

 

『平安S』 コパノチャーリー

 ◆勝ち馬◆ グレイトパール  勝ち時計 1:55.7(良)

 ◆逃げ馬◆ コパノチャーリー 前半ラップ34.8 着順16着

 逃げ馬展開  揃ったスタートから3番コパノチャーリーが押しまくって先頭に。ガン押しの14番ドリームキラリは外枠の分もあって2番手。16番ケイティブレイブも気合を付けていき、この3頭で他馬を離して先行。800m地点でケイティブレイブが外から先頭に立つと、ドリームキラリはズルズル後退、コパノチャーリーは必死に抵抗して直線へ。そのケイティブレイブもすぐにグレイトパールに交わされ、直線粘るもゴール直前でさらに交わされ5着

 ▼逃げ馬短評▼  

絶対逃げたい3頭が譲らず前は短距離並みの超ハイペース。内を利したとはいえこのメンバーで逃げたコパノチャーリーは立派

ドリームキラリは外から抜かれた時点でズルズル後退したので、本当に逃げじゃないと走れない馬なのを再確認

調教師から逃げるように指示があったといわれるケイティブレイブは外枠で逃げにくかった。妥協策で向こう正面からハナを奪う競馬で粘りこみ。最後の直線をあまりにしっかり走るので、逃げオンリーの馬に育てるにはまだ判断が早いような気もした

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『オークス』 フローレスマジック

 ◆勝ち馬◆ ソウルスターリング 勝ち時計 2:24.1(良)

 ◆逃げ馬◆ フローレスマジック 前半ラップ37.1 着順6着

 逃げ馬展開  ほどほどのスタートを切った後、気合を付けて加速したフローレスマジックが先頭に立った。その直後に一番人気ソウルスターリングがつけたので、各馬の注意が前に行き極端なスローにはならず遅いなりに流れた展開。残り800mでソウルスターリングが並びかけるとフローレスマジックは内をキープしつつスパート。残り300mで外から交わされたが、離れていたため精神的ダメージは少なく最後までしっかり走り切り6着入線

 ▼逃げ馬短評▼  

フローレスマジックの戸崎騎手は、レース終了後のコメントで「思い切ったレースをしようと思っていました」と発言。逃げたい馬がいなそうだったので内枠の有利さを活かしての逃げ作戦をもともと考えていたようだ。結局、ずっと真後ろにいたソウルスターリングに完璧なアシストパスを出したようなレースになってしまったが、両馬はほぼ同じ馬主だからなんともいえない

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『日本ダービー』 マイスタイル

 ◆勝ち馬◆ レイデオロ 勝ち時計 2:26.9(良)

 ◆逃げ馬◆ マイスタイル 前半ラップ37.1 着順4着

 逃げ馬展開  スタート後に気合を付けると素直に反応し前に出たマイスタイル。暴走する勢いで前に行きたがるトラストは丹内騎手がなだめになだめて2番手に収まり、どスローの流れが完成。レイデオロのルメール騎手がそれを察知し、残り1400mで一気に上がっていき2番手にピタリとつけ、スローペースをキープしてレースは進んでいく。直線に向くと、先頭のマイスタイルは内ラチピッタリを選択し粘りに粘る。最後には足色が鈍り先着を許したものの大健闘の4着入線を果たした

 ◇勝ち馬レース展開◇

勝ったレイデオロはスタートの遅い馬で最初は後方からのレースだった。道中ペースが極めて遅いと判断し、向こう正面で一気に進出。これをやると前のペースがグッと上がることが普通なのだが、今回レイデオロは逃げるマイスタイルのスローなリズムを崩さないように2番手にピタリとつけつつレースの流れに紛れることに成功。結果、ほとんど足を使わず一番前からよーいドンの競馬を始めることができた。こうなると先頭ポジションから追い込みをしている状態、直線向いた瞬間にダービー馬は決まっていた

 ▼逃げ馬短評▼  

前走スタートの反応が悪く逃げなかったマイスタイルが今回はすんなりと逃げた。他馬がみんな控えたのもあるが、パドックで入れ込んでいるかギリギリ気合かの挙動だったので、逃げるのが本来の姿といえそう。先頭をとってしまったらハロン13秒のスローペースに抑えて走り、最後3ハロンでエンジン点火して34.1秒で駆け抜けるという器用さを見せた。今後ハイペースのレースで逃げられるかは疑問だが、スローペースの多い長距離レースでは花形になる可能性を秘めている。前走の判断でランク外に落としていたが、今回で5位に再ランクイン

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『目黒記念』 メイショウカドマツ

 ◆勝ち馬◆ フェイムゲーム 勝ち時計 2:30.9(良)

 ◆逃げ馬◆ メイショウカドマツ 前半ラップ35.7 着順18着

 逃げ馬展開  

二の足の速さでメイショウカドマツが外から先頭に立つと、勢いそのままにグングン後続を離す逃げに入った。15馬身ほどの差をつけた残り1000mあたりでバテはじめ、直線に入ってすぐ交わされるとあとは下がっていく一方。結果最下位入線

 ▼逃げ馬短評▼  

メイショウカドマツはスタート後にまわり見た感じ、誰も前にいかなそうだったにもかかわらずガンガン飛ばして先頭を奪ってしまったのがもったいなかった。もうちょっとだけじんわり逃げればもう少しいいレースになった気がする。長期休養の影響で抑えが効きにくくなっているのかもしれない。今後の復活に期待して7位にランクイン

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6月

『鳴尾記念』 ステイインシアトル★

 ◆勝ち馬◆ ステイインシアトル 勝ち時計 1:59.4(良)

 ◆逃げ馬◆ ステイインシアトル 前半ラップ36.9 着順1着

2017年鳴尾記念ステイインシアトル武豊のラップタイム表

 逃げ馬展開  スタートでややバランスを崩すもすぐに立て直して前に出たステイインシアトル。先頭に立つと第1コーナーですぐに長手綱に切り替えスローペースに落としにかかる。後続もそれに付き合い、詰まった馬群のまま第4コーナーへ。残り550m武豊騎手がやんわり促すと、ヒトが指示したのにさも馬が今思いついたかのように自然な加速をした。後続にとりつかれたまま残り250mを迎え、ここでムチを入れると素直に反応しスパート。追い迫る後続を振り切りゴール

 ▼逃げ馬短評▼  

武豊の逃げ技術が光ったレース。第4コーナーで「こうした方がいいよ」的な『促し』を受けてステイインシアトルは自分の気分のまま加速した。このおかげで、残り250m地点でのムチステイインシアトルにとってこのレースでの『初めての指示』となったといえる。最初の『指示』であれば馬は素直に反応することが多い。武豊マジックの仕掛けが垣間見えるレースだった

あと、数値データ的なことで言うと、600mで一旦ペース落としてからの1ハロン通過タイムが神がかっている。600m以降「12.7秒12.5秒12.2秒12.0秒11.7秒11.5秒11.0秒11.6秒 600mから1600mまで『1000mの間、継続してハロン0.25秒のペースアップ』をさせてから最後のスパートを迎えるという、漫画でも嘘くさすぎで描かなそうな完璧に均等なペース配分を行っていた

▼ステイインシアトルは怪我に泣かされ6歳馬ながら今回が10戦目のレース。力を発揮する舞台は限られてくるだろうが、これからの一戦一戦注目していきたい。芝中距離7位にランクイン

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『安田記念』 ロゴタイプ

 ◆勝ち馬◆ サトノアラジン 勝ち時計 1:31.5(良)

 ◆逃げ馬◆ ロゴタイプ   前半ラップ33.9 着順2着

 逃げ馬展開  いいスタートをした先行勢が横並びになってしまい、逃げ馬が決まらないままペースが上がっていく前半。結局大外で手綱をしごき続けたロゴタイプが200m地点で逃げを確定させた。隊列が決まり展開は落ち着いたがこの時点でかなりのハイラップを刻んでいるため、全体的に速いペースで進行。直線を向くと残り450mでロゴタイプがスパート。騎手の指示に的確に反応すると後続を引き離し、残り200m地点で4馬身のリード。しかし最後はさすがに疲れたか、ゴール前でサトノアラジンに交わされ2着入線

 ▼逃げ馬短評▼  

ロゴタイプは昨年の安田記念ではスローペースで器用に立ち回って1着。今回はハイペースのサバイバルレースを走り切って2着。普通の逃げ馬では考えられない万能ぶりなので、これはもうただの名馬だと判断するしかない。現時点で、他の短距離逃げ馬たちの目標となる馬だと評価し芝短距離部門のランキング1位とする

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『エプソムC』 マイネルハニー

 ◆勝ち馬◆ ダッシングブレイズ 勝ち時計 1:45.9(良)

 ◆逃げ馬◆ マイネルハニー   前半ラップ36.1 着順3着

 逃げ馬展開  ポンと頭一つ出る好スタートを切ったマイネルハニーがその勢いのまま馬なりで先頭に立った。荒れた内をさけて馬場の三分どころを選び、その間もペースは落とさず逃げ、後続を引き連れたまま最後の直線へ。

ここからさらに外に振り、馬場の五分どころに位置してスパート。後続と同じ足色で走り抑え込む態勢に入るが、ゴール前で内外から交わされ勝ち馬と半馬身差の3着入線

 ▼逃げ馬短評▼  

3か月半の休み明けで、見事な逃げを見せたマイネルハニー。前半36.1秒のペースなら追うことなく先頭に立つ速さを見せつけた。スタート区間を除くと一番遅いハロン区間でさえ12.1秒という緩みのない走りを続け、最終コーナーを抜ける時はさらに加速し1ハロン10.8秒という短距離ばりのタイムを出した

過去、逃げ馬ランキング上位馬との対戦時にはハナを譲っていたが、このハイラップでも逃げ粘れることが分かった今なら、もっと積極的に前を狙えそうだ。これからの再戦が楽しみ、中・長距離部門5位にランクイン

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『マーメイドS』 プリメラアスール

 ◆勝ち馬◆ マキシマムドパリ 勝ち時計 1:59.5(良)

 ◆逃げ馬◆ プリメラアスール 前半ラップ36.0 着順8着

 逃げ馬展開  スタートから押していって先頭に立ったプリメラアスール200mを過ぎてペースを落ち着けにかかったが、離れた外をショウナンバーキンが先頭を奪う勢いで走っていることを確認して、再度手を動かして加速させた。横並びのままコーナーに進入したので、内にいたプリメラアスールは先頭を死守した。

その後、向こう正面をやや緩めて走るが最終コーナーの途中で早くもショウナンバーキンが並んできたのでスパート残り400mの段階で後続馬たちに交わされてしまったが、崩れず走り続けて0.6秒差の8着

 ▼逃げ馬短評▼  

逃げ体制に入りかけたところでもう一度足を使わされてしまい苦しい展開。さらに残り600mで並びかけられ激しく追わざるを得なくなった時には大敗するかと見えたが、それでも最後までしっかり走り切っていたのは立派。何より勢いよく並ばれても譲らなかったのは大評価

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『函館SS』 シュウジ

 ◆勝ち馬◆ ジューヌエコール 勝ち時計 1:06.8(良)

 ◆逃げ馬◆ シュウジ     前半ラップ32.2 着順10着

 逃げ馬展開  無理なくスタートしたシュウジが自然な走りのまま前に出て、すんなりハナを切った。しかし数字上は3F32.2秒という猛烈なハイラップ

そのまま抑えることなくコーナーを回り切り直線を向くと、残り200mで2番手の馬に交わされた。その後はまったく抵抗できずに後退、10着入線

 ▼逃げ馬短評▼  

他の逃げ馬たちが激しく手を動かす中、馬の気持ちのままに超ハイラップを刻んだシュウジ。前走の高松宮記念での逃げからも、先行力だけならG1級と言えそうだ。この夏は1000m戦で力を発揮させていきそう。年齢的に落ち着くようなら1200mが持つ程度の抑えた走りができるようになるかもしれない。芝短距離部門3位にランクイン

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『宝塚記念』 シュヴァルグラン

◆勝ち馬◆ サトノクラウン  勝ち時計 2:11.4(稍重)

◆逃げ馬◆ シュヴァルグラン 前半ラップ35.2 着順8着

 逃げ馬展開  

スタート後、下馬評では逃げるかと言われていたキタサンブラックがあまり前に出ず、誰が行くともなく横並びになり結果的にシュヴァルグランが出ていった。その後は、常に2番手のシャケトラ半馬身重なったまま逃げるカタチでレースが進んでいく

最初のカーブ600m~1000m区間でガクッとペースを落とし、それ以降はずっとペースを緩めない走り。稍重の荒れた内を嫌ってか終始内を3頭分ほど空けての逃げで、最終コーナーではさらに外寄りに進路をとった

最終コーナー残り600m地点で後続の押し上げが迫り手が動き始め、残り400mで一気に交わされてから大きなアクションでスパートするも、そのままさらに後方へ追いやられ、最後は8着入線

 ▼逃げ馬短評▼  

今回逃げたシュヴァルグランは押し出され気味の逃げで大敗してしまったので、今後逃げることはなさそう。ランクインはなし

ランキング4位だったキタサンブラックは勢いよく出ていくでもなく、かかり気味に3番手キープでレースを進めた。タイムをみると600~800m地点13.1秒とあるので、ここで強引にでもコーナーをマクって前に出ていけば、その後気分よく走れたかもしれない。欧州を想定した走りかもしれないが「逃げるかも」な姿勢は見せてほしかった。逃げ馬ランキングは4位から7位にランクダウン

キタサンブラックの敗因は、直前で「走る気を見せないから、調教師自らが跨って調教した」という情報があったとおり、レース中の展開関係なく馬の走る気持ちがなかったからかもしれない。凱旋門賞に向けて立て直しが出来る問題なのかが心配だ(←秋は国内に専念するそうです)

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